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つれづれ北野坂探偵舎6 河野裕

書き続けろよ。お前は。最新作が、いつだって最高傑作だ

つれづれ、北野坂探偵舎 物語に祝福された怪物  – 2018/11/22 河野 裕

読了です。

作家雨坂続が再び意識を失って2年。
佐々波は探偵舎を廃業し、カフェをウェイトレスに明け渡し、東京に部屋を借りてフリーランスの編集者になっていた。
彼が目論むものは1つだけ。異世界で新作を書き続ける雨坂から原稿を奪い取る方法だった。
その一方で雨坂の半生は世間の同情を引き、彼の本はベストセラーになっており、デビュー作に映画化の話が持ち上がっており・・・。

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前作紹介から2年以上経過してるのか。
いやこれは次が気になってましたよ、うん。結構一気読みに近かったので、「ここでお預け?マジで?!」と当時は悶絶しておりました。

言葉遊びと言う言い方が適当かどうか分からないのですが、文章に隠された感情、真実、謎を全て読み解かないと、という気にさせる文章なんですよね。
決してサクサクと読めない、いやむしろ読みづらい文章なんですが、ちょっとクセになる作品です。
そういえばこの本で「テキスト」という表現を知ったんだった。
別の本で「テキスト」という表現を見て、この本を思い出したんだった。
懐かしいのぉ。

前5巻の最後に異世界に留まることを決意した雨坂続。
1人戻った佐々波がなぜ、東京に行ったのか?そこはちょっと「うん?」って思った。
しかも以前いた出版社を辞めているから、デビュー作の映画化、と言われても・・・って状態。

2年眠り続けてるからって、刊行を2年を空ける、って・・・ベタすぎる。
続けて読んでいる人にしてみると、「この2年で何があった?!」と訳がわからなくなる。
そこは文章で表現してほしかった、かな。

あ、でまぁ2年空いて物事が動き始める訳ですが、幽霊とつながっている、という人やあちらの世界とこちらの世界を行き来できるような人、小説を書きたくて家族を置いてあちらの世界に行ってしまった人、などなど。
彼らが複雑に交差し、接触し、物語はクライマックスへ・・・。

最近読んでいる「なろう系」のような戦闘シーンとかがある理由じゃないんですよ(;^^)。
だから静かに熱せられた情熱が水面下で動いているような感じ。
これは難しい!

異世界に留まった雨坂続。佐々波とのやりあいから小説を完成させる。
そして目覚めた後、3ヶ月ほどかけてリハビリし、退院して小説を書きあげる。
書き続けるしかないのだ。

作家って業の深い職業だ、とどこからの本で読んだっけ。
私には無理ですが、憧れますね。

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Comments

おはようございます。私も作家は無理ですね。

Posted by: オサムシ | February 07, 2019 at 06:49 AM

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