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20 posts from November 2018

アナザーフェイス9(完) 闇の叫び 堂場瞬一

最愛の妻を亡くし、捜査一課から刑事総務課に異動して息子の優斗を育てるイクメン刑事シリーズ、ついに完結!

アナザーフェイス9(完) 闇の叫び 堂場瞬一

読了です。

息子のかつての同級生の母親から連絡を受けた大友鉄。娘が通う中学の保護者が何者かに襲われたと言う。やがて別の父兄も被害に遭い、捜査に加わるも容疑者は二転三転。はたして犯人の動機は・・・。

********************************************
前作を紹介したのが2017年9月。2010年から始まったこのシリーズもとうとう完結です。
こうやってシリーズ物が完結するのはどんな作品でも寂しいものです。

TVの2時間ドラマでは、中村トオルと鈴木福くん、だったんですよ~。
2作しか作成・放映されなかったけど。

実はこの作品、あまり自分には合わなかったんですよね(;^^)。
彼の「刑事の勘」が「え、そんなんで容疑者認定?」とか、引っかかる処が「ねぇ、そこに引っかかる?」って突っ込みながら読んじゃうんですよね、なぜか。

今回のテーマは「児童虐待」。結構重い話ですが、大友の視点から語られるせいか、「あ、いま鉄キレてたの?」と一瞬疑問に思うところも。
「細かすぎる」とファンの方には怒られそうですが、気になるんだもん~。

「完結」ともなると、登場人物の色々、が気になりますが、小学生だった息子優斗も中学生、しかも高校受験を控えてます。
ずいぶんしっかりしてきた優斗だけに、進学先にと決めた先にはびっくりです。
同僚の高畑淳美はその後どうなんだい?とか、柴の感情(想い)はどこに向いているの?とか、福原氏や後山氏の鉄への介入ってのはどんな腹案があったんだろう?など、気にしだすとしょうがない。

「細かいことが気になる性分なんですよ」by右京(相棒より)(*⌒∇⌒*)テヘ♪

作者堂場瞬一氏の作品は実はこのシリーズしか追いかけてなくて、他のシリーズも、と思いながら手を出せずにいたんです。
そのうち、他のシリーズにも挑戦してみようかな、と思ってます。
今まで、楽しませて頂き、ありがとうございました。

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居酒屋ぼったくり10 秋川滝美

こちらはシリーズ10作目!
居酒屋ぼったくり10 秋川滝美

読了です。

東京下町にひっそりとある、居酒屋「ぼったくり」。名に似合わずお得なその店には、旨い酒と美味しい料理、そして今時珍しい義理人情がある―旨いものと人々のふれあいを描いた短編連作小説
1.自分たちの城
2.黄ばんだ図面
3.休業のご挨拶
4.たこ焼きパーティー
5.我が家のすき焼き

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前作(第9巻)で停滞していたのが嘘みたいな「美音と要の結婚話」で始まります。
読んで「そうだよ~これを前作で読みたかった」と思ったくらい、その話ばかり。

それまで妹の馨と二人暮らしだった美音、一人暮らし用マンションがありながら、一人暮らしの母を気遣い母の家に一緒に住む要。二人が結婚してどこに住むのか?
まさか、妹の馨と要氏の密談があったとは。いやそれより、ぼったくりのある商店街の面々との密談もあったとは(^o^)。

私としては、美音に「要さん、お仕事行くのに遠くなるんじゃないですか?」とぜひ聞いてほしかったけどね~。
それまでもぼったくりに来る時間は結構遅いし、昼を抜く位忙しい、って書いているのに。
惚れた弱み、ってやつですかね(;^^)。

結局「ぼったくりをリフォームして2Fに二人で住む」事になるとは。
要氏が建設会社の人だからかもしれんが・・・いや結構たいへんよ。
そこで出てくる「ぼったくり」を建てた大工さんと彼が持つ「黄ばんだ図面」。
そして、休業準備に引っ越し準備。

休業中は常連さんも行けないので、ちょっと寂しくなった彼らは常連客の一人、ウメさんちで「タコパ(たこ焼きパーティー」。
引越しすると今まで姉妹二人で住んでいた家は馨だけになるんですが、すき焼きは各家庭で味も作り方もそれぞれだよね~、というところで終わります。

結婚披露宴も大変そう。要氏は大企業の御曹司。一方美音は両親がいない。のに招待客は300人って・・・。
そこを「食材は商店街の各店に納品してもらう」「商店街の皆さんにぜひ披露宴に」と推した美音。次回巻で詳細が分かることでしょう。
そろそろ終わるのかな??


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時をかける眼鏡7 兄弟と運命の杯 椹野道流

気づくとシリーズ7作目!

時をかける眼鏡7 兄弟と運命の杯 椹野道流

 

読了です。

ヴィクトリアの結婚式を終え、マーキスに帰ってきた遊馬たち。
平穏な時は続かず、マーキス島に巨大な嵐が襲来する。 沿岸部に多大な被害を受けたマーキス王国は、復興と対応に追われる日々をすごす。
そんな中、嵐で壊れた城壁から隠し部屋が発見され、その中にミイラが見つかる・・・。

*****************************
日本からマーキスという国に転移してきた医大生遊馬。
事件容疑者として捕まった次期国王を助ける為、召喚された設定です。

そっかぁ、よくよく考えてみるとコレ「異世界召喚」ものだった。

いやね、最近「異世界転生」「異世界召喚(転移)」系を読んでいるもんで。
転生・・・現地人として生まれ変わる 
召喚(転移)・・・地球人のまま移動する※召喚は呼ばれた場合ね

7巻までの間に、次期国王とその弟との跡目争いや、他国との折衝、王家3番目の王子の嫁入りなど色々ありましたっけね。
戻ってようやくそれまでの生活に、と思いきや今度は自然災害。

遊馬は日本での災害発生時の対応法を伝授。
城を開放して、沿岸部の住民が避難できるようにし、
食事や水の準備、毛布の用意に医療対応の準備などなど。

なんとか嵐も過ぎ去り、被害状況を確認していた処・・・ここまでは、↑のあらすじと一緒。だけど、ごめんね「ミイラ」は見つかってないの!

しかも、↑のあらすじ、以下に続くんだけど・・・
>調べてみるとマーキス王国がアングレ王国の支配下にあった頃に多大な財宝を隠したと言われる過去の宰相のミイラであることをつきとめる。 復興資金に苦しんでいた国王ロデリック達は宝探しに盛り上がるが……!?

いや、「多大な財宝」とか、「宝探し」とか、出ないから!
しかも見つかったのは「屍蝋化した死体」で、アングレ王国との戦い時に自分の身を捧げた「王子」だし、見つけた彼をきちんと葬送して終わり、となるのね。

原作者の椹野道流先生。twitterをフォローしてて、そこでこのあらすじじゃない、ってのはわかってはいたんですが・・・。
シリーズ7作目にもなると、買うのは1巻から読んでいる人だけ&この7作目だけを初買いする人はいないから、なのかなぁ~。
次巻で↑あらすじの展開になるそうなんですが・・・フライングしすぎでしょ(;^^)

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通い猫アルフィーと海辺の町 レイチェル・ウェルズ

"つまり、猫は自立するのに必ずしも人間が必要じゃないけど、人間は猫がいないと自立できないのだ”・・・デヴォン/海風荘(シーブリーズコテージ)にて

通い猫アルフィーと海辺の町 レイチェル・ウェルズ(通い猫アルフィー4)
 

読了です。

通い猫として順調な毎日を送るアルフィーに、ある日思わぬ話が舞い込んだ。 通い先の家族みんなで夏のあいだ、海辺の町の別荘に滞在することになったのだ! 
同行したアルフィーとジョージの2匹も青い海に大喜び。 だが、いわくありげな地元住民はなぜかアルフィーたち一行を町から追い出したいようで……? 
新しい人間、新しい猫との出会い。今度は〝旅猫〟になって奇跡を巻き起こす!? 

************************************
通い猫アルフィーシリーズも4作目!
1巻で、飼い主との哀しい別れ、野良猫生活、エドガーロードに着いて通い猫になったアルフィー。
2巻でエドガーロードに引っ越してきた一家の猫と知り合い、恋仲になるアルフィー。
3巻で恋仲相手が引っ越してしまい、飼い主が気にして新しい猫をもらってきて有無を言わせず親になってしまったアルフィー。

今作では、彼らが海辺のリゾート町に向かう所から始まります。
1ヶ月の夏休み。リフォームしながらも滞在しようとするのはすごいなぁ、と。
ロンドンから列車で約1時間とのことでアクセスが良くて羨ましい。

海の目の前にある別荘は最高ですが、心配な事が1つ。隣人が敵視しているらしい。

まぁこの隣人がかなりひどいことをするんですよ。
自分の家族にいろいろ問題があって悩んでいるのはわかりますよ。
でも、それとこれとは別じゃない??なんで??と隣人の「隣憎し」の気分になるきっかけがどうもピンと来ませんでした。

事実、他の町民は最初こそギクシャクしてたけど、徐々に変わっていったし。
隣人だけが頑なに「自分が正しい」と思いこんでいる。リフォーム業者の一人をそそのかしたり、自分の子供らに意地悪させたり。

滞在に来たのは通い家の家族らの内、奥さんと子供たち。旦那は週末(休日)にやってくるが、旦那らにはいい顔して、奥さんらには・・・って好かれる余地がないのよね、隣人。

今回の別荘も、クレア(通い家の一人。1巻最後で同じく通い家のジョナサンと結ばれる)が相続した別荘。けれどリフォーム費用や各種費用がかかることから、ジョナサンに反対され、悩んでいる所、他の2家族から「共同で過ごすために出資する」事に。
それだけに、3家族がもめるのはやばいだろ・・と思うんですが、そうなりそうに。

このシリーズは「終わりよければすべて良し」スタイルなので、途中、どれだけドキドキしても大丈夫、と思って読めるんですが、今回は色々ありすぎて(アルフィーの心配りも含め)、読み続けるのがちょっときつかったなぁ。

今作では、巻末に作者さんの「日本訪問記」が収められていますが、ホント猫すぎなのね~、って分かる内容。
招き猫の発祥の寺や猫カフェ、タマ駅長と、猫に絡めた先を訪れていましたわ。
この旅行記を元に「日本編」作ってくれないかしら??

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ちょっと一杯のはずだったのに 志駕 晃

ちょっと一杯のはずだったのに 志駕 晃 
 

読了です。

FM秋葉原のラジオディレクター・矢嶋直弥は、泥酔して昨夜の記憶がなかった。
矢嶋の彼女でFM秋葉原の人気ラジオパーソナリティの西園寺沙也加が、 放送直前になっても現れず矢嶋が迎えに行くと、部屋で死んでいた。
首に黄色のネクタイが巻かれていて、矢嶋が以前、沙也加からもらったものだった……。
警察の取調べを受けているうちに、矢嶋も自信をなくし、殺してしまったのかと思い始める。 そんなときラジオ局に、ミステリー好きの弁護士・手塚が、沙也加の遺言を兼ねた 番組最終回用のCD-ROMを持って来て……

***********************
スマホを落としただけなのに」の作者さんの第2作。
「デビュー作にしては面白かった」と「スマホを~」で書いていたし、本屋の平台で見かけてもいたので、ちょっと楽しみにしてたんですが。
ちなみに「スマホを~」は映画化もされましたね。観てないけど。

ラジオディレクターの矢嶋、彼主導で話が進むせいか、どうも彼のキャラが見えてこない。警察・同僚・弁護士と他の人が出てくるんだけど、どうも彼らの発言が強くて。本人は留置されたままだから、自身で事件解決することもできないし。

被害者の首に巻かれていた黄色いネクタイ。男性って「あ、これ俺の」ってすぐ分かるもの? 女性のハンカチと同じようなもの? だとすると、自分のかどうか分かるか。どうも性別が違うせいか、共感できないというか面白みが感じられなかったです。

今までも性別の違う主人公の話、っていっぱい読んできたはずなんだけどなぁ。

「泥酔して記憶を無くす」。自分の場合、泥酔してフラフラ歩き回る、ってことをしない(大抵そこで寝る;^^)ので、彼のように「☓☓の部屋に行ったでしょ?」と聞かれても「いいえ~」と答えられる(はず)。

秋葉原のFM局ってことで、サブカルチャーな感じなんだろうけど&登場人物も若いんだけど、なんか全体的に古い感じの匂いが・・・。
う~ん、読書時の気分?に合わなかった?かな??
どうにもこうにも、集中できなかったです。

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一生使える脳 専門医が教える40代からの新健康常識 長谷川 嘉哉

30代から50代の過ごし方で「一生使える脳」になるか「一生使えない脳」になるかが決まる!

一生使える脳 専門医が教える40代からの新健康常識 長谷川 嘉哉 
 
読了です。

ちょっとした「あれ、なんだったっけ?」が増えてくる40代、50代。疲れが抜けにくくなるなどの身体の変化も感じ始める年代です。それがそのまま認知症の発症につながるわけではありませんが、何もしないまま放っておくと、脳の老化が早まり、10年後、20年後の人生にマイナスの影響が出てしまいます。

************************

歳を取ってくると、色々不都合が生じます。
暑さ・寒さを感じにくくなったり、覚えていたことが思い出せなくなったり、「あれ、それ」だけで会話しようとしたり・・・(;^^)。

若い頃に色々経験した事を蓄積しているので、そうそう新しいことに出くわさず、そのせいで毎日に彩りを感じなくなったり。
今までは「歳だから」と思っていたんですが、どうやらそうではないらしい。

使い方一つで脳みそは若い頃と同じように、って所に興味を覚えました。
本文中では、ワーキングメモリ (working memory:作業記憶,作動記憶)
短い時間に心の中で情報を保持し,同時に処理する能力のことを指します。 会話や読み書き,計算などの基礎となる,私たちの日常生活や学習を支える重要な能力。

この能力の活用の仕方について書かれています。
「日常生活や学習を支える」ってとこがミソ。

また、「感情を動かし、扁桃核を刺激すると記憶に残る」「身体を動かすと脳は活発に動き出す」などや、「100から7を引いていき、ワーキングメモリの働きをチェック」してみたり。
あ、後「インプットよりアウトプット」。最近アウトプットしてない気がする・・・。

友人らともっと読書本談義をしなくては(^o^)。

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京都寺町三条のホームズ(10) 望月 麻衣

京都寺町三条のホームズ(10) 見習い鑑定士の決意と旅立ち 望月 麻衣

 

読了です。

大学二年生の五月。二十歳の誕生日の記念に、清貴と葵は“九州・超豪華寝台列車の旅”に行くことになった。
しかし列車の旅を楽しんでいるのも束の間、大原の宗教施設での大麻事件に関わっていた雨宮史郎が、目の前に現れた。雨宮の手には、盗難に遭い海外オークションに出品されていた、旧知の画家・米山涼介の掛け軸が!?
雨宮は清貴と葵に、掛け軸と交換にある条件を提示するが・・・。

************************
前作から間をあけずに出ましたシリーズ10作目!
今作では、あの「なな○星」。クルーズトレインという超豪華列車です。
列車の中でピアノの生演奏、って・・・すごいですよね。

この二人の旅行先、前作からどこだ?どこ行く??って思ってました。
GWなんてめちゃ高い時期じゃないですか。
GWに旅行なんて、ここ数十年したことない自分としては、若干20歳と25歳(だったっけ?)の二人が・・・はぁ、ほんに羨ましいです。

1日目は列車泊。2泊目は由布院で旅館泊。3泊目が再度列車泊、という3泊4日のコース。
関東からだと移動時間を追加しないと、だけど、どうせならゆとりを持ってのんびり楽しんでみたいものです。

ただ、「雨宮史郎」って誰??(;^^)。
↑のあらすじで、「あぁ、あいつか」と想像がついた位意識の遠く彼方、にありましたです、はい。
それまで、清貴(ホームズ)の敵として、円生、ってのがいたんですね。
彼との対決が結構真に迫っていたので、どうも「雨宮史郎」の小物感が・・・(;^^)。

今作では、葵ちゃんの友人、香織嬢の恋愛話が閑話として収録されています。
香織嬢はホームズの父親に思いを寄せているのですが・・・というもの。
若いっていいやね~とおばさん発言しちゃいますよ。

今作で完結?という雰囲気になってますが、あとがきにあったようにまだまだ続くそうです。
次への構想もある、との事で、こちらは続きを楽しみに待ってようと思います。

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最後の医者は雨上がりの空に君を願う(上)(下) 二宮敦人

なぜ、人は絶望を前にしても諦めないのか?

最後の医者は雨上がりの空に君を願う 二宮敦人 
 
読了です。

小さな診療所を始めた医者・桐子は患者に余命を受け入れる道もあると言い切る。
一方、かつての同僚・福原は大病院で閑職に追いやられてもなお、患者の「延命」を諦めない。
別々の道を歩む二人が、ある難病の恋人同士を前に再会を果たす時、それぞれに壮絶な過去が呼び覚まされるのだった。
少年時代に入退院を繰り返し、ただ生きるだけの日々を過ごしていた桐子。だが、一人の末期癌患者との出会いが彼を変えた。奇しくも、その女性こそ幼き福原の母だった。彼女の命を賭けた願いとは?
再び、二人が「ある医者」との闘病に挑む時、涙の真実が明らかになる。

********************************

前作 は自分としてはイマイチ、の評価をしていたんですが、
2作目が出た、と聞くとつい手に取っちゃう。

前作では大病院で同僚だった二人。もうひとりの医者の死をきっかけに、大病院を離れ、診療所を始めた医者と、大病院の院長の座を狙い居続ける医者。
立場や立ち位置が変わっても、対決し続ける二人。

診療所にやってきた若い男。「大丈夫だという診断書が欲しい」と。検査も受けずに診断書だけを求める彼の診断はHIV。
感染させられた彼女は彼と別れ、大病院へ。「今は薬の服用で改善できる」と。病気を理解しようとしてくれる人とも知り合う。

どこで、道が分かれるんでしょうね。
自分も病院行くの、苦手です。ちょっとした体の不安へなどを相談できるホームドクターが欲しいな、と思いつつもう数年・・・。
知人の中には「病院へ行く」事を厭わず、救急車もすぐ呼びたがる、なんてのもいますが、自分はどうもね。

とすると、体の不調があっても、ついつい先延ばしにして手遅れに・・って未来が視えちゃうんですけど(;^^)。

カップルの話から始まり、上下巻にまたがって桐子先生の過去話が語られ、福原の父親の病気へと続くと、あまりの偶然の連続にちょっと「ん??」と思ってしまったんですが前作よりは夢中になって読んでしまいました。

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錆びた滑車 若竹七海

久しぶり!葉村晶!

錆びた滑車 若竹七海

読了です。

仕事はできるが不運すぎる女探偵・葉村晶シリーズ
葉村晶は、吉祥寺のミステリ専門書店のアルバイト店員をしながら、本屋の二階を事務所にしている〈白熊探偵社〉の調査員として働いている。

付き合いのある〈東都総合リサーチ〉の桜井からの下請け仕事で、石和梅子という老女を尾行したところ、梅子と木造の古いアパート〈ブルーレイク・フラット〉の住人・青沼ミツエの喧嘩に巻き込まれ、怪我を負ってしまう。

住み慣れた調布市のシェアハウスを建て替えのため引っ越さなくてはならなくなった葉村は、青沼ミツエの申し出で〈ブルーレイク・フラット〉に移り住むことになるが、そこでは思いもかけぬサバイバル生活が待っていた。

ミツエの孫・ヒロトと父の光貴は八ヶ月前に交通事故に会い、光貴は死に、生き残ったヒロトも重傷を負った。事故の前後の記憶をなくしたヒロトは、なぜ自分がその場所に父といたのか調べてほしいと晶に頼む。 その数日後、〈ブルーレイク・フラット〉は火事になり、ミツエとヒロトは死んでしまう……。

***************************
前作でも喜んでましたが、今回もウハハとしてしまう葉村晶シリーズです。
今回も、不運が彼女を襲います。
もう年齢から来る色々なことは置いといて、喧嘩に巻き込まれて怪我したり、引っ越し先はとんでもない寒さで眠れなかったり。

そんな中、なぜか仕事と割り切れず、色々なトラブルに巻き込まれていきます。
老体にムチ打って、見つけた真実。
なんか、悲しくなるんですよね、このシリーズって。

ちょっとした事からドミノ倒しのように物事が悪くなっていく。
一般市民がドミノ倒しで悪くなっていく様は誰の身にも起こりそうで、気づいたら深みにはまって抜け出せない・・・。

すべてが終わった後、葉村晶は古本屋の2階に収まります。
リフォームしてそこに住む事に。それまでは誰かの気配を感じていたシェアハウスにいたのに。
でもまぁ、最初の頃も結構ひどいところに住んでたからなぁ(;^^)。

このシリーズ、回を追うごとに「葉村晶がどれだけ不運か」ということばかりに焦点をあてられそうだけど、それだけじゃないんだよ、って声を大にして言いたい。

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師弟の祈り 僕僕先生: 旅路の果てに 仁木 英之

シリーズ完結!
師弟の祈り 僕僕先生: 旅路の果てに 仁木 英之

読了です。

美少女ツンデレ仙人・僕僕先生と弟子・王弁のロードノベル「僕僕先生」シリーズ、堂々完結! 時空を越えた王弁が辿りついた世界は、現代日本だった。そこで出会ったのは、妻が消えた男とあの殺し屋……。
一方、長安では、王方平が人間と神仙の戦いを始めようとしていた。しかも彼は、あの女神を復活させようとしていたのだ。
王弁は、元の世界に戻れるのか。姿を消した美少女仙人・僕僕先生の目的は一体、何だったのか――。

****************************
前回紹介した時に「あと1,2冊で終わる」と書いたのですが、1冊で終わりました。
いやぁもう、途中で自分の中で失速しちゃったせいか、もう良いかな、とも思ったんですが、これで終わるなら、と借りてみました。

とにかくありとあらゆる人が登場します。そこに更に未来の人まで含まれるともう頁を繰って終わらせる事だけが第一目的になっちゃって・・・。
しかも終わり方、それかい!といい加減に読んでおきながら突っ込んじゃいましたよ。

↑の王方平なんか、最初はいい人っぽかったのになぁ。
そして復活させようとしたあの女神。せっかく王弁が頑張ったのにまた出るのか、
王弁と僕僕先生の関係もそういう着地点で良いのか・・・
考えれば考える程、他に終わりようがあったのでは?と考えてしまいます。

書いている人の苦労も知らずに言いたいこと言ってますが(;^^)、お話って終わらせるのが難しいんですよね。
だから終わり方がどうこう、と言う前に終わらせただけでもすごい!って思わないと、ですね。

こうやってシリーズ作品が終わってしまうのは寂しいものですが、そのうち他のシリーズに出会える事でしょう。

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星をつなぐ手 桜風堂ものがたり2 村山 早紀

もし祈るのなら、この優しい人が幸せになりますように・・・。
星をつなぐ手 桜風堂ものがたり2  村山 早紀

読了です。

郊外の桜野町にある桜風堂書店を託され、昔の仲間たちとともに『四月の魚』をヒット作に導いた月原一整。
しかし地方の小さな書店であるだけに、人気作の配本がない、出版の営業も相手にしてくれない、という困難を抱えることになる。

そんな折、昔在籍していた銀河堂書店のオーナーから呼び出される。そのオーナーが持ちかけた意外な提案とは。そして一整がその誠実な仕事によって築き上げてきた人と人とのつながりが新たな展開を呼び、そして桜野町に住む桜風堂書店を愛する人たちが集い、冬の「星祭り」の日に、ふたたび優しい奇跡を巻き起こす。

*********************************
前作から1年半位経ってるのか~。
前作で、郊外にある書店で働き始めた月原。書店減少を食い止めようと、企画を考えるが、地方の個人書店の限界を思い知る。

今作で新たな人が数人登場します。以前は凄腕だった喫茶店マスターや、引きこもってしまった漫画家。一度つまづいた人に世間は優しくないのが今の世の中。
それでも長い人生、一度や二度のつまづきでくすんでいでは勿体無い。
まだまだ、もっともっと頑張れるはず。そのためには・・・。

そして前作から引き続きの方達も。
更に銀河堂書店の入っている「星野百貨店」も関わってきたり。
次へ続いていくようにお話が進んでいきます。
「星祭り」。空がきれいなのはやはり「冬」ですね~。寒いけど。
その祭りで月原は前書店の同僚、苑絵と思いを通わします。

作者村山氏の作品群はどれもほっこりしますね。
今の世の中がこの1/10も優しければ、もっと良い世の中になるのに、ってつい思っちゃいます。

近所に個人書店が1軒もなくなった地域に住んでおります。
そのかわりと言ってはなんですが、地方によくある郊外型ショッピングセンター内の書店を利用しており、できるだけそこで本を買うようにしています。通販ではなく、ね。
こういう本を読むと、個人書店が欲しくなります。
今ならもうちょっと優しくなれるのに・・って。

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ゆきうさぎのお品書き6 あじさい揚げと金平糖 小湊 悠貴

半年ぶりのご紹介。
未来に向けて一歩を踏み出す、二人の関係はどうなる??

ゆきうさぎのお品書き6 あじさい揚げと金平糖 小湊 悠貴


読了です。

大樹の前に、母方の叔父である零一が十数年ぶりに現れた。
零一は、若いころに実家を飛び出し、ほとんど音信不通が続いていた人物。

彼は、自分の母親が亡くなったことを知り、 遺産の遺留分を受け取る権利を主張するためにやって来たのだ。
大樹の手元にそんな大金があるはずもなく、遺留分を支払うには、 土地と建物――つまり「ゆきうさぎ」を売却しなければならない。

途方に暮れる大樹をよそに、零一は連日のように店に来て食事をしていく。 零一の思惑と、目的とは一体……? 一方、碧は教育実習がはじまり、「ゆきうさぎ」でのアルバイトをセーブする時期に・・・。

*******************************
前作の最後で、「大樹?」と呼ぶ声が聞こえます。
ここ、うまいのよね。
小説だとそれが男性の声なのか、女性の声なのか分からないじゃないですか。

最初は男性の声、と思ってたんだけど、後でいや、女性か?しかも若い女性=元カノか?とか、色々考えちゃって気になってしょうがないです。

はい、「男性」でした(^o^)。

叔父さんだったとは。しかも音信不通状態の。しかも「遺産狙い」とは・・・。
まぁその事情が明らかになるにつれ、「気持ちは分かるけど・・」と共感に変わり、「う~ん、でも」と思うようになり・・・。お話のまとまり方は良かったかな。

大学生の碧。亡くなった母と同じ職業、教師を目指して頑張ってますが、そのせいでバイトのシフトも減らさなければならず。
足りなくなった手をどうするか? で解決策が提示され、なんとか落ち着く事に。

大樹と碧の間も一歩前進し、更に元バイトのミケと大樹の幼馴染、蓮との関係も気になる。
みんな幸せになると良いね~。

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暁町三丁目、しのびパーラーで 椹野道流

大好きな作家さんの新シリーズ開幕!
暁町三丁目、しのびパーラーで 椹野道流

読了です。

普通だけれど、何かが奇妙 カレーに隠し味があるように、この店には秘密がある――。
両親を失い路頭に迷い、お腹を空かせた十五歳の少年が拾われたのは、サービス担当の秋月と料理担当の山蔭、たった二人の従業員で回すモダンな洋食店「しのびパーラー」。
なかなかの繁盛ぶりを見せるこの店が、兎目と名づけられた少年の新たな家であり職場となるのだが…。
オーナーと呼ぶには雰囲気が異質すぎる若様に、昨日はなかった秋月の傷。 お互い身元は詮索しないとしながら、見てしまった違和感の正体とは!?

******************************
関東大震災後の東京。雨に打たれ歩く少年・・・。重苦しい始まりだったのが、出会った青年(秋月)とのやりとり。
途方にくれていた少年にパンを上げた秋月。ちょっと酸味のあるそのパンはおいしくて、秋月は「味のわかる少年」に興味を持って、家無しの彼に宿を提供する事に。

洋食店を二人で切り盛りしてた、山蔭と秋月、彼らの秘密は
この少年、兎目くんにも何やら秘密がありそうで・・・。残念ながらその秘密は次巻へ、となってしまいましたが、洋食店のオーナーの「若様」もそれに気づいたようで。

洋食店の制服を作るのに連れて行かれたテーラー。
そっか、採寸するのもテクがいるんだね(;^^)。
腕を上げたり、曲げたり、と採寸しやすいように体を動かすというか、ねぇ。
なにせオーダーメイド、作ったことないもんで。

こういう色々なエピソード、やっぱりこの作家さんらしい(^o^)。
おいしいものがたくさん出てくるしね~。
作者さんのtwitterをフォローしてるんですが、当時の料理とか再現しようとしてたり、文献読んで味を特定しようとされてたり。
併せて読むと面白いです。

次が待ち遠しい作品です。

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火の中の竜 ネットコンサルタント「さらまんどら」の炎上事件簿 汀こるもの

2018年5月。朝日新聞で紹介されており、「おっ!これは楽しみ」と手に取った作品。

火の中の竜 ネットコンサルタント「さらまんどら」の炎上事件簿 汀こるもの

 
読了です。

パソコン教室の講師として平凡な人生を送っているぼく。だけど、ある日生徒から持ちかけられた相談により、ネットに潜むトラブルの渦に巻き込まれることになる。
不用意なブログの書き込みを発端とした32万アクセスの大炎上案件解決のためにぼくが頼ったのは、インターネットよろず相談所「さらまんどら」。
火の中で生きる竜「サラマンドラ」を自称する彼らは、自ら炎上に飛び込んでトラブルを解決するという。所長のオメガに仲間に引き入れられたぼくは、このトラブルの「非常識な解決」を目の当たりにする・・・。

***************************
前述のように、新聞内の書評欄でみかけたんですよね。
これは面白そう、と思ったんですが、予約がね~待ったね~。

設定は分かる、先日の「C.S.T」のようなサイバー世界を舞台とした作品。
といっても、こちらは現代の日本を舞台にしており、ネットワークシステムは特殊な発達は遂げてません。

単純に「炎上」の後始末をする相談所に関わっちゃった平々凡々の「ぼく」の苦労話&ぼくの問題、についての作品だと思う。
え~と、「ぼく」でしょ、相談所所長のオメガ(車椅子・性格破綻者)、男子と女子、引きこもり1人に後他に誰かいたっけ?
「思う」と言うのは、いかんせん「記憶にない~;^^)」。

この相談所所長のオメガがね、まぁ口が悪いのさ、それを文で書かれると、読み続けるのが結構辛いわ~。
結局90%が何言ってるのか理解できない、って辛いよね?ねぇ。

オメガの抱えているもの、「ぼく」の抱えているもの、など登場人物の背景も色々登場しますが、カットのぶつ切り感が半端なくて。

いやいやほんと、疲れました・・・。

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C.S.T. 情報通信保安庁警備部 十三湊

ビーンズ:脳とコンピュータ間で簡単に情報のやり取りができるイヤーフック型の端末

C.S.T. 情報通信保安庁警備部 十三湊

読了です。

脳とコンピュータを接続する“BMI”が世界でも一般化している近未来。海外から苛烈なサイバー攻撃にさらされた日本政府は、サイバー空間での治安確保を目的に「情報通信保安庁」を設立する。だが、それを嘲笑うかのようにコンピュータ・ウィルスによる無差別大量殺人が発生し・・・。

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脳とコンピュータをつなげる、って考えるだけで怖い~。
つなげる端末が「ビーンズ」。これにウィルスを仕込まれちゃったら・・・。
そんな世界にならないでほしい、と切に願っちゃう。

で、これの被害にあうのが65歳以上の「老人」なんですよね。
そのほかに、自分で喉をかききる若者、とかコンサートで暴動起こす若者等。

この事件を追う「情報通信保安庁」の面々。
色々な人が出てくるんですが、う~ん・・・なんか苦しい(;^^)。

冒頭というか最初立ち上がり。キャラや小さなきっかけ(事件)などがまだるっこしくて、風呂敷を広げるまでに結構な頁を使っちゃって、しかも色々詰め込みすぎたのか、どこで落ち着くのか(というか落ち着いたのか)わかりにくかった、かなぁ。
事件の他に恋愛を組み込んじゃったし、更にその相手の過去事情も。

これはあれだね。1巻出して売れたら次、売れなかったらそこでおしまい。で1巻に詰め込んじゃった、の典型。
ここまで詰め込まないと次への展開が大変、というならば、ちょっと無理があったのでは?とついうがった見方をしてしまいます。

しかし、2ヶ月以上前に読んだ本なんですが、見事に記憶から抜け落ちてる~。
つまらない、と言い切るほどではないんですが、次を読むか?と聞かれるとう~ん・・・って。

この作家さん、「ちどり亭にようこそ」という本で知った方。
そちらの本もなんかあわない?と思っていたんですが、いやいや他の本はあうかも、と手にとったんですよね。
残念ながらこちらも、う~ん、でした。

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読書の価値 森博嗣

本というのは、人とほぼ同じだといえる。
本に出会うことは、人に出会うこととかぎりなく近い。

読書の価値 森博嗣

読了です。

何でも検索できる時代にも、本を読む意味がある――。 わからないことは何でも検索できる時代だ。
娯楽だって山のように溢れている。それでも読書でしか得られないものがある――。読書が苦手でしかたのなかった少年は、どのように本と向き合い、大学教授・ベストセラー作家となったのか。
並外れた発想力と知的生産術を可能にする「読書の効能」がいま明らかに!

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筆者「森博嗣」氏。「すべてがFになる」シリーズで有名だと思いますが、現在作家業務を縮小されているんだとか。
セミリタイヤ生活満喫中、って事で良いのかな?

さて、表題の「読書の価値」
本を読むことでどんな事が起きるのか?「いや何も起きないよ」とあっさり答えてくれる本作。
そう答えちゃったら、そこで終わっちゃうだろうに(;^^)。

でも同感。
「なんで本を読むの?」「本のどこが面白いの?」よく聞かれる事。
「そこに本があるから」「すべて面白い」としか答えられない。
空気を吸うように自然に手がのびて、本を、活字を追う。
自分の本と向き合う姿勢はそんな感じなんですよね。

読む本はすべて自分で買っていた時期はあまり思わなかったけど、図書館とか利用するようになり「読書管理サイト」を使い始めました。
単純に「自分が読んだ本を記録する」だけだったのが、なぜか「気に入ってくれる人」が徐々に増えてますが、こういうサイトも作者さんは推奨してない。

確かに「私はこういう本を読んでます」「こんな本がおすすめです」と自己主張にしか見えない、って言われちゃうとそうかも(;^^)。
でも情報の発信は自由じゃない? それを取捨選択するのは個人の自由で権利な訳で。
万人が勧める本、なんてあるわけないんだから。

作者さんの主張に納得する部分も、同意できない分もある本でした。

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誘拐犯はカラスが知っている―天才動物行動学者 白井旗男 浅暮三文

誘拐犯はカラスが知っている―天才動物行動学者 白井旗男― 浅暮三文

誘拐された人質を発見するにはカラスの後を追え? バラバラ殺人事件を解く鍵はリスの生態? 密室殺人犯を教えてくれるのは馬? 警察犬ハンドラー原友美が頼りにするのは、大学の先輩である白井旗男。東京郊外の「動物屋敷」に隠棲する天才動物行動学者が、知られざる動物の習性に関する知識を武器に、次々と難事件を解決する新感覚ミステリ!

Case1 烏合の地 誘拐事件・カラス
Case2 翼と絵画 盗難事件・鳩
Case3 チャップリンの新しい靴 殺人事件・犬
Case4 森にいる時計 窃盗事件・セミ
Case5 目撃者たち 強盗事件・オオムラサキ・ツバメ・イヌワシ・カモシカ・イノシシ
Case6 銀座のレナード 強盗事件・狐
Case7 学者がいた密室 殺人事件・馬

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東京の西の外れ、あきる野市五日市。
市街地から遠い、人家がまれな地域。広い庭を抱える敷地で奥に母屋となる古びた2階建ての洋館、母屋の背後には、樹木や竹林。
裏手に土蔵が2つ、一つは犬舎でもう一つは鳥小屋兼用の鳩舎。横にあるガラス張りの温室は爬虫類や熱帯植物のスペース。

こういう家、良いなぁ~。古びた家でも「古民家」と「洋館」でイメージ全然違いますよね?

この本は動物行動を研究している学者さんが、警察捜査に協力して事件を解決していく、というスタイル。
兵庫県生まれの初作家さん。結構著作が刊行されているそうですが、知らなかったです。

元はコピーライターだったのが、小説教室で書き方を学び、作家デビュー。現在は専業作家さんになっています。
小説教室、って通う方いるんですね(;^^)。
私は自分が読む専なので、「書こう」と思ったことがないのですが、書く人は書くんですね。

駅で電子マネーカードや切符を奪い取るカラス、砂防ダムから脱出できないイノシシ、柔軟剤をかじるネズミ・・・。今人間と動物の共存が考えられています。
無理に自然を無くすと行き場をなくした動物が人間のテリトリーに入り込んでくるもの。
我が家の周辺もイノシシがすごくって・・・。

彼らと人間の違いを認め・尊重し・協力しあう、そんな方向に進まないと大変だと思います。

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八咫烏外伝 烏百花 蛍の章 阿部智里

八咫烏の一族が支配する異世界・山内。
世継ぎ争い、后選び、天敵の侵入と戦争。
壮大な歴史の流れの中、語られなかったあの人たちの物語

八咫烏外伝 烏百花 蛍の章 阿部智里

読了です。

「しのぶひと」「わらうひと」:ある二人の恋愛の萌芽を描く
「ゆきやのせみ」:雪哉と若宮の軽妙なやりとり 
「すみのさくら」:墨子(墨丸=浜木綿の君=桜の君)
「まつばちりて」:藤宮連:大紫の御前 後宮の警護&諜報活動
「ふゆきにおもう」:冬木と梓  雪哉と雪稚 

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一部完結巻の前作を紹介してから1年が経ったんですね。
今回は「外伝」。電子版SS(ショートストーリー)をまとめた物で、周囲の色々な人にスポットをあてています。
と言っても、結構本編でも、出張ってきている人達ですけどね。

さて、「八咫烏シリーズ」とは、3本足の八咫烏の世界「山内」を舞台にしたファンタジーです。 3巻「黄金の烏」で出現した「猿」と5巻の「玉依姫」で出た山神様により、山内の世界が脅かされます。

このシリーズ、主人公が分かりづらかったのよね、最初。
4人の后候補の争いを描いたのが1巻だったので、后に選ばれた人が主人公かと思ってたら、2巻で全然違う人が主人公。1部完結の時点で「雪哉が主人公で、良い?んだよね??」と未だに確信が持てないのです。
この雪哉。1巻では名前もない若者役で出てたんですよ。

こういう番外編を読むと、再度1巻から読み直したくなるから困ります。
「こういう裏があったのね」とか、真赭の薄と澄尾の間、とか「あそこら辺の話だな」と分かると余計にね。
新作がなかなか出ないので、その内、読み直してみようっと。

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イノセント・デイズ 早見和真

野田幸乃。なるほど悪くない。名前全体の画数はしっかりと明るく、おおらかな人間になることを示唆している。
はたと手を止めた。田中幸乃。総画の19画は病弱や不和を暗示する。社会性を現す十二画の人画は、孤独と精神的な不安を示していた・・・。

イノセント・デイズ 早見和真

読了です。

田中幸乃、30歳。元恋人の家に放火して妻と1歳の双子を殺めた罪で、彼女は死刑を宣告された。凶行の背景に何があったのか。
産科医、義姉、中学時代の親友、元恋人の友人、刑務官ら彼女の人生に関わった人々の追想から浮かび上がる世論の虚妄、そしてあまりにも哀しい真実。
幼なじみの弁護士たちが再審を求めて奔走するが、彼女は…

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2013年4月号から2014年4月号まで『小説新潮』に掲載されていた作品です。
2015年、第68回日本推理作家協会賞の長編及び連作短編集部門を受賞
初作家さんですね。

本屋さんで見かけて気になっていた作品です。
イノセント・デイズ=innocent days=潔白の日々、ですかね。

「あまりにも哀しい真実」っていうか、虚しい。本当に虚しい。
生きることは辛いこと。大変なこと。
確かに今の世の中「どんな事をしても生きて」と言いづらいのかもしれない。
主人公幸乃に起こった出来事からこうなった事情は分かる。
でも、それでもあえて「生き抜いて」と言いたい。

そして彼女に関わった人たちの微罪。
ほんのちょっとした出来心がどういう結末をもたらしたのか?
1つ1つは決定打にはならない。それでもボディブローのように徐々に効いて、一人の女性を追い詰めていく。
これは厳しい。怖い。

どうしようもなくついていない一日、ってありませんか?
やけに車が混んでいる、隣の人のカバンがあたって痛い、前を歩く人の傘が危ない、歩行者ぎりぎりを走る車、青信号で横断歩道に突っ込む車、コンビニのレジで時間がかかる・・・1つ1つのちょっとした出来事が襲いかかってくるような、
早く家に帰って布団に潜り込みたくなるような、ついてない一日。

明日は大丈夫、きっと大丈夫なはず、と思い、実際そういう日はそうそう続かないはずなんですが、そんな日々しかなかったら・・・。
「間が悪い」だけではすまされないですよね。

とにかく読んでいて息苦しくなる、辛くなる、重苦しくなっていく作品でした。
嫌いじゃないけど、よっぽど元気な時に読まないと、引きづられるなぁ~。

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最後の晩ごはん かけだし俳優とピザトースト 椹野道流

兵庫県芦屋市。JR芦屋駅から徒歩約10分。店長の夏神が一人で切り盛りする定食屋「ばんめし屋」。営業時間は日没から日の出まで。メニューは日替わりの1種類だけ。その味に惚れ込み、常連になる客は数多い。

最後の晩ごはん10 かけだし俳優とピザトースト 椹野道流 
  

読了です。

定食屋「ばんめし屋」で働く元俳優の海里は、後輩の役者、李英に頼まれて芝居の読み合わせ&立ち稽古に付き合うことに。ところが練習場所に「名も無き役者の幽霊」が現れて……!?

***********************************

シリーズ第10弾、です。もう10作目かぁ。
今作では今年を象徴しているような「夏の暑さ」で始まります。
いや、関西方面はかなりお暑かったようで・・・(;^^)。
関東と違って一息つく暇もなく、お住まいの皆さんの体調が心配でした。
さすがにもう寒さが忍び寄ってきているのでは?
我が家は、朝起きるのが辛くなってきました・・・。

定食屋「ばんめし屋」の面々も夏バテになり、「テキ焼くぞ。この場合は断然牛や!」と芦屋では有名な精肉店「あしや竹園 芦屋本店」へ。
「予算1万円以内。野郎三人、美味しくステーキが食べたい!」と店員にさんに相談し「特選黒毛和牛のヘレ(フィレ肉)」をゲット!

今回も料理描写が細かくて、満腹時以外に読むと本当にしんどいです。
ステーキの付け合せの「ポテトケイク」とか、簡単なレシピがあって。
こちらの作者さん、実際に料理を作るんですよね。
つぶやいているのを見ると、色々料理されてるし。
最近はこういう本も増えましたけど、作家さんも大変だぁ。

元俳優の海里くん。あるスキャンダルで芸能界を干され、たどり着いた「ばんめし屋」。
今作では、後輩役者の芝居の相手役を頼まれ、それを舞台監督に見られ、ちょい役で出演することに。
もらった役に全力投球する姿、スキャンダルの相手との再会など、はいろいろな未来を想像させてくれます。

野郎2人(いや3人、かな?;^^)の生活は楽しそうで、こういう付き合い方って女性ではなかなか見られず面白いです。

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