名探偵だって恋をする アンソロジー
読了です。
小学生ながらもバリバリの“理系女子”理緒が遭遇した謎と、ちいさな恋(「浮遊惑星ホームバウンド」伊与原新)
骨董店を営む兄と検死官の弟が、ある“遺品”の謎を解く(「ローウェル骨董店の事件簿 秘密の小箱」椹野道流)
事故で演奏できなくなったチェリストは、時空を超えたある場所で、天上の音を演奏する少年と出会う(「空蜘蛛」宮内悠介)など、新鋭作家たちが描く謎とキャラクターの饗宴!!
********************************
今作は、椹野道流先生の作品が収録されている、とのことで読んでみました。
以前紹介した「ローウェル骨董店の事件簿」の番外編です。
上記の他、森晶麿「花酔いロジック」、古野まほろ「消えたロザリオ 聖アリスガワ女学校の事件簿1」の計5篇が収録されています。
「新鋭作家」と書かれてますが、椹野道流先生、新鋭じゃないでっせ。
1996年デビューだもん。「新鋭」って「その分野に新しく現れてきて、勢いが鋭い人」って事でしょ? 新しく、はないよね・・・。
他の作家さんは「伊与原 新,椹野 道流,古野 まほろ,森 晶麿,宮内 悠介」と確かに新鋭かもしれませんが(あ、私が知らないだけ?)
椹野道流先生の作品は安定感あります(^o^)。
骨董店を営む兄と検死官の弟、刑事の幼馴染に、親友の忘れ形見の少年。彼らに持ち込まれたものは日本の「仕組み箱」。からくり箱とも言いますが、仕組みがわからないと開けられない箱に何かが入っている。それを開けたのは、「忘れ形見の少年」。
中から出てきたのはちょっと悲しいエピソード。
それ以外だと「空蜘蛛」は不思議なお話。
夢か現実か、夢の中に居続けたい、でも・・・という葛藤は面白かったですね。
それと「消えたロザリオ」かな。シリーズのアナザーストーリーなのかな?登場人物がややわかりにくかったのですが、謎解きなど展開はオーソドックスで嫌いじゃない。
アンソロジーって作家さんの新規開拓を期待して手に取るんですが、これはそうでもなかったかな(;^^)。
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- よろず占い処 陰陽屋開店休業 天野 頌子(2019.02.15)
- 警視庁幽霊係4&5&6 天野頌子(2019.02.14)
- 警視庁幽霊係2&3 天野頌子(2019.02.13)
- 警視庁幽霊係 天野頌子(2019.02.12)
- 神様の御用人8 浅葉なつ(2019.02.08)
Comments
おはようございます。番外編なのですね。
Posted by: オサムシ | August 14, 2018 at 06:43 AM