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オークブリッジ邸の笑わない貴婦人2&3 太田紫織

昨日ご紹介した作品の2巻&3巻を今日はご紹介。

オークブリッジ邸の笑わない貴婦人2: 後輩メイドと窓下のお嬢様

24時間を十九世紀英国式に暮らす、北海道東川町のお屋敷。ここでのメイド生活にも慣れた鈴佳は、今、真夏の悪夢に襲われていた。
暑さのせいだけじゃない。サボり上手な後輩メイドに我儘なお嬢様、その上鈴佳の“罪”を知る昔のご主人様まで現れて……。
川遊び、乗馬、純情な愛の逃避行。 階上(アップステアーズ)で過ごすご主人様の夢を叶えるため、お屋敷の歯車たちは、今日も 階下(ダウンステアー)を駆け回る!

3.オークブリッジ邸の笑わない貴婦人3: 奥様と最後のダンス

奥様、貴方にとって私は、完璧なメイドでしたか?
北海道東川町のお屋敷で営まれる十九世紀英国式の生活。この特別な毎日にも終わりが近づく中、メイドのアイリーンこと派遣家政婦の鈴佳は、奥様が望む舞踏会の実現に奔走する。しかしそれは思いがけず、町ぐるみの盛大な催しへ。
頼みの綱の執事のユーリさんはどこか様子が変で──。
庭の侵入者、秘密のダンス、奥様が遺した最後の謎。お屋敷の歯車達が輝かす「本物」の時間の締めくくり。

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昨日で大筋や19世紀と現代の違いについて軽く書いてますので、今日は内容について。

そもそもなぜこんな生活をしようと奥様が思ったのか?
それは時代と自身の病気のせい。奥様の過ごしてきた時代は女性が人間らしく自己主張できる時代ではなかった、この一言につきます。

残り少ない人生、どう生きるか?やりたくてもできなかった事をするには今しかない、
今の自分にはそれができるだけの財力がある・・・。
何か実現する為には熱意ももちろんですが、やっぱり資本がないと、だね~。

それまで家政婦として働いてきた鈴佳は給料の良さに飛びついた訳で、人を雇う、それも複数。いくら冬の寒くなるまで、と期限を決めてもかなり大変だと思います。
洋服揃えるだけでも一苦労でしょ??
洋服だって今と違うんだもん。Tシャツとジーンズ?おいおい、ですよ。

そこに執事のユーリの弟や妹(あ、ユーリさんは奥様のお孫さんです)も加わるだけでなく、ユーリさんの母親(そう奥様の娘さん)も登場してきてトラブルは後から後から湧いてきます。

あ、階級社会ってのもあったな。
「アップステアーズ=階上の使用人を使う側の世界」
「ダウンステアーズ=階下での使用人の世界」
な訳でして、ここら辺はちょっと前に放映していた「ダウントン・アビー」を見ていた方ならよく分かるのかも。

起きるトラブルは「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」ほど大きいものでもないんですが、それでも19世紀の基準にあわせるとすごい大変な出来事なんだろうなぁ。
3巻で完結してくれてよかった~としみじみ。
最後の最後は「うんうん」とついうるっとしてしまうもので、ホッとしましたが、感情をどっちの方向へ動かせば良いのか?鈴佳の気持ち(感情)に沿えない自分がいたりしたので、読み終わったら結構疲れましたね。

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Comments

ダウントン・アビーの世界を日本でって
凄いですね!
華やかな部分は良いけど
トイレや風呂、料理、洗濯
大変だろうな〜〜
ちょっと読んでみたくなりました!

Posted by: モリゾ | August 12, 2018 at 12:58 PM

おはようございます。こちらもシリーズ化していたのですね。

Posted by: オサムシ | August 10, 2018 at 06:45 AM

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