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9 posts from February 2018

かわうそ堀怪談見習い 柴崎友香

日常が少しずつ、歪みはじめる。行方不明になった読みかけの本、暗闇から見つめる蜘蛛、こっちに向かってきているはずなのにいっこうに近くならない真っ黒な人影、留守番電話に残された声……。

かわうそ堀怪談見習い 柴崎友香

読了です。

恋愛小説家の肩書を外し、何を書くか?考えた末に怪談を書くことに。
自身に霊感等はないので、中学時代の友人に連絡する。
彼女の紹介で出会う、絶対に開けてはいけないという茶筒、手形や顔が浮かぶ古い地図・・・。やがてある記憶を徐々に思い出し・・・。

内容︰窓 マイナス一 鈴木さん 台所の窓 まるい生物 文庫本 雪の朝 蜘蛛 雪の夜 電話 二階の部屋 ホテル 古戦場 足音 桜と宴 光 茶筒 ファミリーレストラン 三叉路 山道 影踏み 地図 観光 喫茶店 幽霊マンション ほか3編

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初作家さんです。聞いたことなかったですが、「怪談つながり」で見つけた本です。
私としては「加門七海」さんの本が結構好きかな、と思っている処なので、そんなテイストを期待していたのですが・・・何か違う(;^^)。

つい何かあるのでは?と期待して読み進めるんですが、人からの話などが多く、なんか現実感がない。遠くにあるものを細い筒を通して見ているような感じ。

ただそれは、現世と常世の境目を歩くようなもろく不安定な感じも受け、ほんのちょっと道を外れただけ、ちょっと曲がり角を間違えただけで全然違う世界に行ってしまったような心細さを感じることでもあり、今自分がいる場所というのは案外不確かなんだなぁ、と。

なんかスッキリしないよ~、な作品でした。

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自転車

今回、久しぶりにハワイに行って、びっくりしたのがこちら。

2018021322__88

自転車のシェアサービス biki(ビーキー・ビキ)です。
2017年6月末から始まったそうなんですが、ワイキキ周辺に1000台の自転車と約100箇所のBikiストップが配置されているそうです。

ホテルにチェックインし、下を見るとあった。
今回、事前情報収集をほとんどしていなかった為、知らなかった~。

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早速色々ググって調べてみて、アプリを入れてみました。
(↑の機械でも処理できるそうですが、クレジットカードを都度出すのはめんどいので)。

料金表
1回利用($3.50) 30分以内で1回のみ利用
②FREE SPIRIT($20) 300分間減算式
③月利用($15) 30分以内で1ヶ月利用
④月利用($25) 60分以内で1ヶ月利用

期限はなく次回も使えると言うので、私は②のFree Spiritを選択。利用方法とかはググればあちこちで出て来るので書きませんが、アプリでセキュリティコードを取得して、コードを自転車脇の機械に入力して利用できます。

このセキュリティコードが「33213」とか「21333」と3つの数字で構成されていて、入力する機械が「1・2・3」と書かれたボタンしかなく最初わかんなかった~。

滞在ホテルがいつもと同じサンドヴィラホテルだったので、DFS近辺に出かけるのに結構利用しました。また、アラモアナ方面なんかへもちょっと使ってみたり。
帰ってくるのも、途中でストップを見つけて自転車があれば、そこでアプリから施錠解除して乗って帰ってくる、って事もできます。

右側通行で車と一緒に走るのは結構緊張しましたが(経路も事前に確認しておかないとだし)、便利でしたわ。

ホテルの真下にあるのは良かったです、はい。

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いやぁ~休んだ、休んだ(^o^)

お久しぶりでございます。いやぁ、休んだ&休んだ(^o^)。

実は休暇を取って海外に出ておりました。

病気して以来だから2年ぶりになります。

病気後、食生活というか食事サイクルが大きく変わり、一度に大量に食べられなくなった為、海外の食事の量は、と躊躇していましたが、あまりくすぶってるのも、ねぇ。
乏しく貯めたマイルも期限がきちゃうので、お出かけしてきました。

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いや、久しぶりとは言え、入国審査があんなんなってるってビックリ(;^^)。
こんなペラの紙を出して、って何か笑っちゃったわ。
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大した事してないので旅行記は書かない予定。
びっくりした事を少し書いたらまた読書記録です。

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コーヒーが冷めないうちに 川口俊和

とある街の、とある喫茶店の とある座席には不思議な都市伝説があった・・・。

コーヒーが冷めないうちに 川口俊和
この嘘がばれないうちに  川口俊和

読了です。

「コーヒーが冷めないうちに」
第1話「恋人」結婚を考えていた彼氏と別れた女の話
第2話「夫婦」記憶が消えていく男と看護師の話
第3話「姉妹」家出した姉とよく食べる妹の話
第4話「親子」この喫茶店で働く妊婦の話    

「この嘘がばれないうちに」
第1話 22年前に亡くなった親友に会いに行く男の話
第2話 母親の葬儀に出られなかった息子の話
第3話 結婚できなかった恋人に会いに行く男の話
第4話 妻にプレゼントを渡しに行く老刑事の話

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電車の中にある広告スペース。本やドリンク、制汗剤、とまぁ多種多様な広告があります。最近では画面がついているので、満員電車だとぼ~っとそれを見てる事もありますが、この本は電車内で紹介(広告)されてたんですよね。
やれ「60万部突破」とか、「4回泣けます」とか。

予約待ちでいっぱいだろう、と思ってたんですが、ポン、と図書館においてあったので借りてみました。
この頃には続編も登場してて、それもあったので一緒に。

結論
う~ん、泣ける、けど・・・、私はちょっと、でしたね。
というのも構えすぎちゃったせいもあるのかも。

とにかく条件が厳しい。
この喫茶店でしか起こせない現象で、双方がこの喫茶店に来たことがなければダメで、しかも過去をやり直せない・・・。
更にある席でしかダメで、その席には幽霊が常に座っている・・・。

それでも訪れる人はいるんですよね。
「やり直せない」というだけで「じゃいっか。」と諦めちゃいます、私なら。
何かしたくて過去に戻るのに、見ているだけ、ってのも、ねぇ。

それでも第1話は、何とか頑張って、おめでと~!ってなったけど、他は・・・。
やるせない気持ちになります。
「あの時ああしてれば」「あの時ああ言ってれば」と思っても、どうしても、どうやっても過去には戻れないし、やり直せないんですよね。

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居酒屋ぼったくり8 秋川滝美

東京下町にひっそりとある、居酒屋「ぼったくり」。名に似合わずお得なその店には、旨い酒と美味しい料理、そして今時珍しい義理人情がある・・・。

居酒屋ぼったくり8 秋川滝美

読了です。

1.おじいちゃんの記憶
2.女たちの仕返し
3.魔女につかまれた胃袋
4.黒豆ゼリーにとけた心
5.黄金色の出汁

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さて、こちらも着々と巻数を伸ばしておりまして、第8巻、です。
前作紹介から半年位での新作ですので、作者さんも大変ですね。

その昔、「赤川次郎さんが多作」と話題になってましたが、ラノベ作家さんはデフォルトなんでしょうね。
最近の賞レースでは、「連作できるか(シリーズ化しやすい)」も選考基準になっているとか。
そのせいか、お話が定型フォーマットのようになる事も。

そうなるとちょっと残念ですが、一応こちらのシリーズは恋愛関係がスパイスになっているので、それほど飽きは来ないかな。
今回は前作であまり進展しなかった恋愛ものが進みましたね~。
ただその進み方に「異議あり!!」というのが「2女たちの仕返し」になります。

そして料理の話も。「1.おじいちゃんの記憶」のサツマイモの茎は知らなかったですし、黒豆ゼリーってのも。誰でも思い出の料理、というものがあって、昔の方のそれは今では「面倒くさい」「手間がかかる」と敬遠されるものも。

それでも久しぶりに食べると懐かしく、おいしいものです。
私は牛乳寒天かなぁ(^o^)。昔からある粉寒天を使ったやつ。
皆さんもそういう料理、ありますか?

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縁見屋の娘 三好昌子

2017年・第15回『このミステリーがすごい!大賞』優秀賞受賞作

京の縁結び 縁見屋の娘  2017/3/4 三好 昌子 (著)

読了です。

江戸・天明年間の京都。働き口や住む場所を紹介する「縁見屋(えんみや)」。 代々から続く“徳を積む"という家訓のもと、通りすがりの修行僧や旅人などあらゆる人の世話を焼いている。
娘のお輪は父と穏やかな日々を過ごしているが「店の娘は代々男児を産まず早死にする」という噂に悩んでいた。

ある日、店に修験者が訪れ、父は男に縁見屋ゆかりの火伏地蔵堂の堂主を任せることに。 お輪は「帰燕」と名乗るその男に、なぜか心を惹かれていくが……。
悪縁により短命な家系に生まれた不運な娘を救うべく、謎の修験者が施す大いなる“秘術"とは? ふたりの運命は?

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図書館で見かけて、「このミスの本なら小難しくないだろう」と借りてみました。
時代劇物は以前よりは読む機会が増え、以前より食わず嫌いはなくなっただろう、と思って。

江戸時代には「口入れ屋」という職業がありました。民間の職安ですね。
働き手を探している人(家)はここへお願いをし、又仕事を探している人はここへ赴いて仕事を紹介してもらっていました。

武家屋敷な商家などとのつきあいもできないと困るし、身元のしっかりしない人を紹介すると信用問題になるので、結構ちゃんとしてないと、なんですよね。
ココらへんは宮部みゆきさんの著作で知ってはいた。

江戸時代・口入れ屋・運命、と設定は面白かったんですけど、う~ん、お話はね~。
恋愛ものに行きそうで行かない、人生ものに行くんだけど、どこがクライマックスなんだろう?みたいに悩む処。なんとなく頁あわせ、で追加したような印象があったり・・・。

なんだろ、なんか残らないんですよね。
題名からはこういう展開になるとは思えなかったし。「縁結び」う~ん確かに、確かに縁を結んではいるんですけどね。
でもデビュー作にしては十分良いのでは?つい上から目線に言っちゃいますが(;^^)。

他にもう1作あるようですので、気がむいたら読んでみようと思います。

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南柯の夢 椹野道流

南柯の夢:人生は浮き沈みがあっても、結局は夢みたいにはかないもの

鬼籍通覧シリーズ8 南柯の夢 椹野道流 (2017/10)

読了です。

O医大法医学教室の大学院生・伊月崇は、様々な事件に遭遇し、担当教官の伏野ミチル、幼馴染の刑事・筧兼継らとの交流を通して成長していく。
法医学教室の白い解剖台に横たえられていたのは、セーラー服を着た美しい少女だった。少女は浴室で手首を切り、死亡。
発見時、彼女の傍らには、親友である美少女が寄り添っていた。翌日、伊月は蔵の片づけを手伝いに行き、「即身仏」と思われる古いミイラ状の遺体を発見する。
死を通して生を語る、法医学教室ミステリーの傑作!

******************************
「鬼籍通覧シリーズ」と銘打った作品の8作目になります。
前回(2015年9月)に過去7作品全て紹介してますので、2年半ぶり?いやぁ久しぶりです。

この鬼籍通覧シリーズは某大学法医学教室が舞台。
そこに持ち込まれる死者から学ぶ事を描いています。
今回も警察から事情説明を受けても「ハァ?!」って感じの突拍子のなさ。
女子高生の自殺体。しかし発見時、傍らには同級生が。
なぜ彼女は止めなかったのか?

今、ドラマでやっている「UNNATURAL(アンナチュラル)」。

Cover

あの世界っす。民間の、ではなく大学の医学教室が舞台ですが。
基本、解剖(=死者の声を聞く)仕事なんですが、このドラマでもこの本でもつい推理というか捜査というか・・・首を突っ込んじゃいます(;^^)。

今作では、自殺した女子高生のそばにいた同級生が「彼女を解剖した先生と話したい」と要望が。だんまりを決め込んだ彼女に手を焼く警察が依頼してきたり。

作者の椹野道流先生。実際に法医学研究室にいた方で、現在も講師とかやってるんですよね~。ツイッターをフォローしてるんですが、テスト作ったり採点したり、と色々呟いており面白い(^o^)。
時間の使い方がうまい人だなぁ、と感心しております。

今作では、事件を主筋において、あいまに「もの食う人」という小章が入ります。登場人物の食事風景が入るんですよね。今作では、ホットケーキ/フレンチ/ドライカレー/寿司、が登場。
また皆がおいしく食べる様子が書かれて、「なんか食べたいなぁ」とつい思ってしまう。

先生が料理好きなせいか、他のシリーズ作品でも食べるシーンがやたら出てくるんですよね。中には巻末にレシピが入っているものも。
もう困った&困った。

こちらの作品も次がでるのが楽しみです。

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スマホを落としただけなのに 志駕 晃

第15回『このミステリーがすごい! 』大賞・隠し玉作品

スマホを落としただけなのに 志駕 晃 (2017/4/6)

読了です。

麻美の彼氏の富田がスマホを落としたことが、すべての始まりだった。 拾い主の男はスマホを返却するが、男の正体は狡猾なハッカー。
麻美を気に入った男は、麻美の人間関係を監視し始める。 セキュリティを丸裸にされた富田のスマホが、身近なSNSを介して麻美を陥れる狂気へと変わっていく。
いっぽう、神奈川の山中では身元不明の女性の死体が次々と発見され……。

*******************************

本屋さんの平台に載っていてちょっと気になってたんですよね。
スマホを落としただけなのに、××になった、この「××」が怖かったですね~。

冒頭でTAXIに乗ったサラリーマンが座席に落ちていたスマホを見つけます。
たまにありますよね~。持って降りはしないだろうけど。
そして着信表示で美人な女性の画像。 たまにありますよね~。
ただ、そこから興味を持ってハッキング始めないけど。
更には拾ったスマホを全コピして、カップルの中を裂こうとする。
たまにあります、よ、ね? いやいやないから!

ハッキングの仕方や手段は何となくこんな感じだね~。
ワイドショーなんかで「ストーカーはこうやって個人情報を集める」とかやってるのを見ますしね。
SNSでどれだけの個人情報が収集できるか?結構怖いですよ。

ただこれを見ててやってることがサイバー空間であれこれやって、って事なのでどうも現実感がない。
なかなか危機感って持てないんですよね。
ついこれ位なら大丈夫だろう、と思ってしまう。いや危機を感じる事さえもないかも。

更に、麻美にもある事情があったんですが、そこは必要かなぁ?とちょっと疑問。
最後に一捻りしたかったんだろうけど、そこだけ浮き上がっちゃった感じで違和感がありました。

ただデビュー作にしては面白かったし発想はすごいと思う。
次作が出たらちょっと読んでみようかな。

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百貨の魔法 村山早紀

金目銀目の白い子猫。神出鬼没のその子猫を見つけて話を聞いてもらえれば、願い事はなんでもひとつ、きっと叶えてくれる・・・

百貨の魔法 村山早紀

読了です。

時代の波に抗しきれず、「閉店が近いのでは?」と噂が飛び交う星野百貨店。エレベーターガール、新人コンシェルジュ、宝飾品売り場のフロアマネージャー、テナントのスタッフ、創業者の一族らが、それぞれの立場で街の人びとに愛されてきたデパートを守ろうと、今日も売り場に立ちつづける・・・。

1.空を泳ぐ鯨 エレベーター/ヴァイオリン/テディベア
2.シンデレラの階段 靴/バンド/コマーシャルソング
3.夏の木馬 回転木馬/5つの誓い/果物の種
4.精霊の鏡 資料室/絵/鏡を見る
幕間. 子猫/祖父と孫
5.百貨の魔法 思い出話/40年ぶりの来店/コンシェルジュ

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さてこちら「本屋大賞」ノミネート作品です。
全国の504書店、書店員665人の投票があり、その集計結果選ばれた上位10作品のうちの1作です。

元々、村山早紀さんの書く作品は、「風早の街」を舞台にしたものが多く、今回の星野デパートもこの街にあります。
50年の歴史を持つこのデパートだけど、時代の波に・・・という始まり。

働く人、訪れる人、見守る人らが語る星野デパートのエピソードにも歴史を感じます。5つめなどは「40年ぶりの来店」とあるように、若い頃働いていた2人が老後は風早の街で、と移住。品を揃える為にデパートを訪れるんですが、良い話です。

デパート、って小さい頃は憧れでした。キラキラしてましたっけ。
大食堂でご飯を食べるのが楽しみで、毎回お子様ランチ、頼んでました(^o^)。
学校の制服を作りに行くのもデパートだったし。
初めて革コート買ったのもデパートでしたわ。

会社の友人がね。子供の中学制服を作りにこの間デパートに行ったそうなんですよ。普段そういう場所に行かなすぎたせいか、子供のテンションがおかしかったらしい。「ご飯食べて帰ろうよ」と言っても「いやいや、家で良いよ~」と旦那と子供揃って拒否。「もっとこういう場所に連れて行かないとTPOをわきまえない」と。

そうなんですよね。確かに小さい子を連れ回すのは大変なんですが、「騒ぐところ、静かにするところ」というのが分かるようになるにはやはり経験が必要。

なんてことを読んでいて思い出しました。

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