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過ぎ去りし王国の城 宮部みゆき

世界はどう変わったんだろう?どうなっているんだろう?
世界は変わらなかったけど、彼は変わったのだ。

「過ぎ去りし王国の城」 宮部みゆき

読了です。

早々に進学先も決まった中学三年の二月、ひょんなことからヨーロッパの古城のデッサンを拾った尾垣真。やがて絵の中にアバター(分身)を描きこむことで、自分もその世界に入りこめることを突き止める。
友だちの少ない真は、同じくハブられ女子で美術部員の珠美にアバターを依頼、ともに冒険するうち、パクさんという大人と出会い、塔の中にひとりの少女が閉じこめられていることを発見する。
それが十年前のとある失踪事件に関連していることを知った三人は、ある計画を立てる…。
******************************** 
宮部みゆきさん、ついこの間も別作品を読んだのですが、
こちら「過ぎ去りし~」は刊行当時話題になったんですよね。女子高校生さんが描いた「黒板アート」がタイトルカバーになってるので。

お話もこんな感じの絵を主人公真が銀行で見かけ拾ってつい持ち帰っちゃった事から全てが始まります。
発想が面白いですね~。絵の中に入っていける、って。しかも絵に書き込むとそれがあの世界では実像として実現する、って。

でも絵の世界が出来た原因はかなりシビアです。
ネグレクト、スクールカースト、孤独や失意、悪意と暴力、蔑みと無関心・・・。
世の中、こんなに?という位色々な事がありますね。
今作でも「友達が少ない」だ、「ハブられ女子」だ、と・・・。
なおかつ、あの世界を作ったのもあるエネルギーが元になっている、という。

彼らはあの世界で何ができるのか?今の世界でどうするのか?
「今」を引き受けて必死に生きるすべての人へ、という思いがこもった作品でした。

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Comments

これは読みました。帰ってくるときに気持ちが悪くなるというところをよく覚えています。

Posted by: セイレーン | December 16, 2017 at 08:51 PM

面白そうって思ったけど、シビアな話なんですね。
でも宮部美由紀さんの本なら読んでみたいかも。

Posted by: ジャランこ | December 15, 2017 at 08:33 PM

宮部みゆきさんの作品 実は読んだことないです。

Posted by: オサムシ | December 15, 2017 at 06:29 AM

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