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19 posts from December 2017

『鋼の錬金術師』

鋼の錬金術師(2017/12/01)
201712

上映時間 133分   製作国 日本
公開情報 劇場公開(ワーナー)

錬金術師の兄弟エドとアルは、亡くなった母を生き返らせようとして失敗し、エドは右腕と左脚を、弟のアルは全身を失ってしまう。やがて兄弟は失った身体を取り戻すため、そのカギとなる伝説の“賢者の石”を求めて旅に出るのだったが…。

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自分のBlog の過去記事をあさったところ、2011年の記事を発見。
そこで更に前2009年の記事へも行けるようになっていたので、かれこれ8年??
いやぁ歳取るはずでよ、うん。

今回は「実写版」と言うことで、どうなんだろう?と半分ドキドキ、半分あきらめ、で行ってきました。
実写版ってなかなか微妙な処、ありますよね(;^^)。
今作も賛否両論みたいです。監督の熱烈な思いは感じられましたけど、イヤな人にはその思いさえもイヤなんでしょうね。

今作は前回のようなオリジナルストーリーではなく、原作をキレイになぞっています。
なので「あぁそうそう」と納得しつつどこか懐かしく感じたり、と映像のイメージは漫画そのもの。
中には思いがいっぱい&いっぱいになっちゃって苦しくなるようなものも・・・。

まさか「ホムンクルス」しかも「ニーナ」のあのエピソードが出るとはなぁ。
あれはきつかったんですよね~。話の設定も何もかも。
まぁ、このお話の根本的な部分がこういうきつい処が影響しているのでしょうがないんですけどね。

それだけに「第5研究所」の秘密にたどり着くのがあっさりすぎてちょっと拍子抜け。でもまぁ2時間1本勝負じゃしょうがないかなぁ。
次につなげられるような終わらせ方にしているので、興行収入の結果次第なのかもしれないですが、もう1回ちゃんと漫画を読みたくなりました、はい。

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『探偵はBARにいる3』

探偵はBARにいる3(2017)
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メディア 映画   上映時間 122分   製作国 日本
公開情報 劇場公開(東映)  初公開年月 2017/12/01

いつもススキノのバーにいる探偵のもとに、高田の後輩の彼女・麗子の行方を捜してほしいとの依頼が舞い込む。軽い気持ちで調査を始めた探偵だったが、ほどなく麗子のバイト先でモデル事務所を装った風俗店に辿り着き、そこのオーナー・マリを見て妙な既視感を覚える。

そんな中、彼の前に高田すらも歯が立たない使い手が現われる。そして遅まきながらマリの背後に、札幌の裏社会で暗躍する北城グループ社長・北城仁也がいることを知る探偵だったが…。

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原作小説からかけ離れ、今回はオリジナルストーリーなんだとか。
そんな「ススキノ探偵」も3作目。
大泉の洋ちゃん、めちゃ営業頑張ってましたよね。TVで見ない日がない位。

こちらの映画は過去2作とも、映画館で観てはいますが、最初は小説の方が好みでした、ね。あっという間に小説と離れたせいか、今は普通に楽しんでますが。

毎回、大泉の洋ちゃんがひどい目にあってるし、高田くんは動き素早いし、1Fの喫茶室は相変わらずだし・・・。
長いコートを着て、きざなセリフを吐く洋ちゃんを見るのは気恥ずかしかった私ですが、うん、慣れるもんだね~。

このシリーズを見ていると「ススキノってそんなに危ないの??」と思っちゃうんですよね。ここを舞台にしてて悪徳警官の小説だとか、他にも色々あるし。
原作の方がよっぽど怖いしね~。

なのに、良くまぁ洋ちゃんも頑張るよね。そりゃ「災いを自ら呼ぶ男」って感じですよ。
今回もまぁ笑えるようにご都合主義で、「災い」を見事に呼んでましたね~。
札幌に行く機会があったら、聖地巡り、してみたいものですわ。

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『ジャスティスリーグ』

ジャスティス・リーグ(2017) JUSTICE LEAGUE
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メディア 映画  上映時間 120分 製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(ワーナー) 初公開年月 2017/11/23
ジャンル アクション/アドベンチャー/

ヒーロースーパーマンの犠牲によって恐るべきドゥームズデイから辛くも守られた世界。しかしスーパーマンのいなくなった地球にはさらなる魔の手が迫っていた。
バットマンはそんな世界滅亡の危機をいち早く察知すると、先の戦いで出会ったワンダーウーマンとともに超人たちのスカウトに乗り出す。こうして集められたのは、世界最速にしてオタクな青年“フラッシュ”ことバレリー・アレン、水陸両棲の怪力男“アクアマン”ことアーサー・カリー、全身のほとんどが機械化された“サイボーグ”ことビクター・ストーンといういずれ劣らぬ個性派超人たち。
迫り来る脅威に立ち向かうべく、そんな我の強い彼らを、柄にもなくチームとしてまとめ上げようと奮闘するバットマンだったが…。

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え~、「ドゥームズディ?」「先の戦い」??はい知りません(;^^)。
「フラッシュ」?「アクアマン」?「サイボーグ」??知りません。
DCコミックのヒーローズなんですが、そこはやはりマーベルに比べてマイナー感は否めませんね~。

でもつい最近「アマゾンズ」(昔はアマゾネス、って普通に言ってたよね??)の「ワンダーウーマン」を観たばかりだったし、最近海外映画(字幕付)って減っていたので、つい見に行っちゃいました。こういうのって、細かい設定や筋を知らなくてもそこそこ楽しめるし、ね(^_-)-☆。

今回は「ワンダーウーマン」でも出てきた「守っている物」がメインのお話になります。
実はこの「守り物」、アクアマンと人間とアマゾンズの3種族がそれぞれ持って守っていたんです。
アマゾンズは島に、アクアマンは海の底に、というように。

それを奪いに来るヤツラに立ち向かうというストーリーになります。
あっという間にアマゾンズとアクアマンのは奪われてしまうんですけどね。

って言うか「なんで地球ってそんなに狙われるの??」(;^^)。
スーパーマンが、とか、バットマンが、とか、皆地球を守ってくれているんですよね~。
ありがたいことです(って何のこっちゃ;^^)。

コミック系の映画化は日本だけでなくブームなのかな??
日本程ではないでしょうが(日本のコミック数はとんでもない)、漫画から映像化という単純なものではなく、漫画からアニメ化、又は映画アニメ化、実写ドラマ化、実写映画化、と膨らむのが昨今の流れ。
こちらもどこまで行くのかな??

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『IT』

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017)
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上映時間 135分   製作国 アメリカ   公開情報 劇場公開(ワーナー)
初公開年月 2017/11/03  ジャンル ホラー/青春 映倫 R15+

1988年、アメリカの田舎町デリー。町では子供ばかりが行方不明になる不可解な事件が続いていた。ある日、内気で病弱な少年ビルの弟ジョージーも1人で遊んでいる時に何者かに襲われ、道端の排水溝に姿を消してしまう。

以来、弟の失踪に責任を感じていたビルはある時、見えるはずのないものを見てしまい恐怖に震える。やがて、眼鏡のリッチーや悪い噂のあるベバリーなど同じような恐怖の体験をしたいじめられっ子の仲間たちと協力して、事件の真相に迫ろうとするビルだったが…。

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いやいや、懐かしい。小説が1986年に発表され、一度映像化されたのが1990年。そして四半世紀過ぎてリメイクされるとは・・・って感じです。
しかも、今回結構、人が入っているそうじゃないですか。

昨日の「氷菓」同様、小説で話は知っている、更にこっちはDVDも持ってる(そう、1990年の古いの、DVDで持っているんだなぁ、これが;^^)・・・。

当時は「トラウマ」になりましたよ、はい。
だって、サーカスの人気者、「クラウン(ピエロ・道化)」が、××して、更に人を××しちゃう訳ですよ。
それまでにも感じていた「ピエロ=なんかうさんくさい」ってのが強固なものになっちゃって・・・。夢でうなされたんだよね、うん。

あ、DVDより小説の方が怖い、です。その昔「キングの小説は映像より文章で読む方が怖い」と有名な作家さんが話していて、そこからそんな気になっちゃってるのかも?しれないですが、小説は本当に怖い、です。

と、そこまで知ってる(語っちゃう)のに、つい見に行っちゃう。
そして周りの観客が最後に「え?終わりじゃないの?」と戸惑う空気を感じてほくそ笑んじゃう(^o^)。

そう、何せ原作は4巻。1990年の時には「前編/後編」となっていたけど、今回なってないもんなぁ。そして、小説ではかなり壮大かつ大掛かりなクライマックスになっているんですが、前回の映像化でもそこは無理だったから、今回はどうなることやら??

次の映画の話はまるっきり出てないからなぁ・・・。

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『氷菓』

「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」

「氷菓」 観てきました。
201711

氷菓(2017)   メディア 映画   上映時間 114分
公開情報 劇場公開(KADOKAWA)  初公開年月 2017/11/03

神山高校に入学した折木奉太郎。省エネ主義がモットーの彼だったが、姉の命令で廃部寸前の古典部に渋々ながらも入部するハメに。その古典部にはもう一人、名家のお嬢様・千反田えるが“一身上の都合”で入部する。
やがて奉太郎とは中学から一緒の福部里志や伊原摩耶花も古典部のメンバーとなり謎解きに加わっていく。
そんな中、えるからかつて古典部に在籍していた叔父を巡る奇妙な謎を解明してほしいと依頼を受ける奉太郎だったが…。

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「アニメ」にもなっているこちら。知名度はありそうですが、私は割りと最近小説で知ったんですよね。
2016年2月に紹介してますから、「割りと」でもないですかね(;^^)。
シリーズ1作目の映画化になります。

謎は小説と同じ。部室の鍵閉め事件に始まって、すぐ千反田えるの叔父の話になったのは勿体無いなぁ、とちょっと思いはしましたが、まぁメインとなる事件だけにしょうがないですよね。

千反田えるはイメージあってましたね~。広瀬アリスちゃん、可愛いね~。天然ボケ?と間違うような言動には笑えますが。そこに心の声だだもれ、の奉太郎、更に里志と摩耶花が加わって・・・とみんな若いよ、若い!

山崎賢人くん。どうも演技が苦手な人なんですよね~。今のTVドラマ「陸王」に出演されてますが、観ていて気恥ずかしくなってくるのはなんでだろ??
まぁ、他にすごい役者さんがたくさん出られているせいか、どんどん良くはなってますが・・・。

ま、この際しょうがない(;^^)。小説を読んでいるからミステリーもネタも全部わかっているんですが、なぜかこういうのって観たくなっちゃうんですよね。

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生きるぼくら 原田マハ

最近、どう?がんばりすぎてない?
人生はどうしていますか。彼らしい「人生」を送っているかしら。
私は余命数ヶ月、残された日々を生き生きと暮らしていこうと思っています。
あなたと人生に、もう一度会えますように。
私の命が、あるうちに。


生きるぼくら 原田マハ


読了です。

いじめから、ひきこもりとなった二十四歳の麻生人生(あそうじんせい)。
頼りだった母が突然いなくなった。残されていたのは、年賀状の束。その中に一枚だけ記憶にある名前があった。「マーサばあちゃん?」久しぶりに目にした、大好きだった祖母の名前、中村真麻。
人生は四年ぶりに外へ! 祖母のいる蓼科へ向かうと、予想を覆す状況が待っていた????。
人の温もりにふれ、米づくりから、大きく人生が変わっていく・・・。

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原田マハさんの作品はいい意味ですっきりしてますね~。
色々な問題を抱えた主人公が出てきます。
彼らがどうやって問題に向き合い、立ち向かい、乗り越えていくのか?
読んでいて元気になってきます。

今回も引きこもりの男性を中心にすえて、その母親(逃げちゃったけど)と、父親の母(祖母)、父親の再婚先の子供らが混じり合っていきます。
部屋から出てこない人生を送ってきた彼に何ができるのか??と思う処もありますが、良い出会いと助けがあるものなんですね。

田舎に住んでいる自分としては、こういうのって若干複雑な気分にもなるんですけどね。
高齢者の独居に農業、近所づきあいと言うのは簡単だけど、ねぇ。
自分ちの周辺は、こういった問題は解決できてないですし。

ただうまくいかないことを声高にうたっても意味はない。どうせならもっと前向きに、という思いが込められた作品ですね。
色々あるから、良い、だね。

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スイーツレシピで謎解きを 友井羊

吃音には色々な種類がある。連続して言葉が出る「連発」や、言葉が出なくなる「難発」など。原因は分かっていない。生まれつきの場合もあれば、後天的に発症する人もいる。

スイーツレシピで謎解きを 推理が言えない少女と保健室の眠り姫 友井 羊 (2016/10/20)


読了です。

高校生の菓奈は人前で喋るのが苦手。だって、言葉がうまく言えない「吃音」があるから。そんな菓奈が密かに好意を寄せる真雪は、お菓子作りが得意な究極のスイーツ男子。ある日、真雪が保健室登校を続ける「保健室の眠り姫」こと悠姫子のために作ったチョコが紛失して…。鋭い推理をつまりながらも懸命に伝える菓奈。次第に彼女は、大切なものを手に入れていく。スイートな連作ミステリー。

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ラノベだと思ってたんですよ。
高校生ものだと思ってたんですよ。
スイーツがたっぷり出てくると思ってたんですよ。
まさかこういう展開の作品だったとは・・・。

章立てがそれぞれスイーツになってます。
チョコレート、カトルカール(パウンドケーキ)、シュークリーム、フルーツゼリー、バースディケーキ、クッキー、コンヴェルサシオン、マカロン・・・。

聞いたことないよ?!的なスイーツもありましたね。
例えば、「カトルカール(パウンドケーキ)」ってのはパウンドケーキの事なんだけど、フランス語で「4/4」の意味のカトルカールとなってます。
バター・小麦粉・砂糖・卵を1/4ずつ混ぜて作る。四角い型で焼き上げるパウンドケーキと違い、円形の型を使う場合が多い。

そして、「コンヴェルサシオン」。フランス語で「会話」。パイ生地の円形のお菓子。表面に糖衣がかかり、細長く伸ばした生地で格子模様を作る。

う~ん、高校生らのお菓子ネタにしてはレベルが高くないか??
それを、「お菓子作ったことないけど」的女子高生が作ろうとしちゃう(そして作っちゃう)ってなんかすごすぎる~。
しかもこの女子高生が理系的考察をしていくって・・・(;^^)。

どこかの本で「お菓子作りは化学反応に似ている。材料と分量さえ間違えなければ失敗するほうが難しい」的に書いてあって・・・。
いやいや、「良く混ぜる」のと「さっくり混ぜる」が覚えられず挫折したよ?私(;^^)。

どこに視点を置くべきか?ちょっと悩む作品ですが、興味がありましたら・・・。
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一つ屋根の下の探偵たち 森川智喜

「私は夢の中で推理をしていようと思う」
「探偵は人脈と根性ですよ!」

一つ屋根の下の探偵たち 森川智喜


読了です。

“なまけものの探偵”と“働きものの探偵”、二人の探偵とハウスシェアを始めた新人エッセイストの浅間修は、苦しい経済状況を打破するために、同居人の探偵捜査についてルポルタージュを書くことに。
そんなとき、雑誌に「アリとキリギリス事件」の記事を発見。奇妙な密室で男が餓死し、その床にはアリの巣のような穴があいていたという。
対象の事件は決まった。
しかしルポに採用されるのは、一人だけ。勝負を面倒がる探偵・天火隷介(てんかれいすけ)を、真面目な探偵・町井唯人(ゆいと)が説得し、二人は対決することに。果たして真相に到達するのは探偵(アリ)か探偵(キリギリス)か、それとも?

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作者の森川智喜氏、色々な探偵物を書かれている作家さんらしいです。
私はお初、なんですけどね。
ふと本屋で表紙絵を見かけまして、「あら面白そ」と。
でも聞いたことない作家さんだし、いきなり買うのは・・・と言うことで図書館本です。

大学出て数年の若手エッセイスト。それで生活できる、ってのはすごいな、と思ったり、「アリとキリギリス」を地で行く2人の探偵に対決に取り上げた事件が「アリとキリギリス」。
非常にわかりやすい対比方法でした。

エッセイストは出版社に「探偵実録もの」を売り込む訳ですが、お金(顧問料)を払う方としては「2人もいらないだろ?」と。
で、どっちにしようかな♪ と考えながら結局2人で解決、みたいな。
(あ、いや2人+1、かな??;^^)。

謎解きは結構強引だったわ~。それまでが観察力に優れてたり、愛想が良く人脈作りに奔走したり、と色々特徴的な2人だったんですが、謎解き部分は・・・。
思わず「このまま読み進めていて良いのかしら?」と心配になる位。

シェアハウス、しかも探偵2人と、って設定は面白かったのになぁ~。
他の探偵ものも読んで見る?どうする??
う~ん、読むものがなくなったら考えます。

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風味さんのカメラ日和 柴田よしき

あなたのワケあり写真は、心のワケを写している・・・。

風味さんのカメラ日和 柴田よしき


読了です。

東京を離れ洋菓子店を営む実家に戻った風味は、幼馴染の頼みでカメラ講座に通うことに。 いつも写真がボケてしまう老人、寂しくない写真を撮りたい中年女性などが集うなか、講師の知念大輔は、カメラマンを挫折した天然なイケメン。 だが、彼はレンズを通して受講生の心を癒していく・・・。

*******************************

久しぶりの柴田よしきさん作品です。
全部読んではいない、というか有りすぎるてついつい後回しになっちゃうんですよね(;^^)。
こちらは新刊で紹介されており、文庫本からの刊行です。

「無料講座」。良い響きですよね~。材料費別途、となっている事が多いですが、格安。うちの両親も地元の公民館などで開催しているこういうのに参加しています。
太極拳、とか絵手紙、とか写経に料理講習・・・。

受講者は各自カメラを、撮った写真を持ち寄ります。
同じようでいて、撮った写真はそれぞれ違う。皆何か訳あり、なんですよね。
講師も「挫折した」というより「ちょっと長いお休み中」って感じかな?
そもそも風味(しかしなんて名前だ?;^^)も長いお休み中ですし。

カメラの技術などはあまり自分が興味がないので、「Isoやf値、絞り」がどうとか言われても「ふ~ん??」って感じなんですが(;^^)、知念講師が見通す真実は面白い。
老人のボケた写真がもたらす問題、中年女性の秘めた事情などなど。

この話を読んでいて「ん?座間味くん??」と思ったんだけど、いやいや、作者が違うから(;^^)。
で、唐突に終わっちゃったんですよね。途中で「知念」氏の写真に憧れていた受講生もいたり、長いお休み中の風味さんの事とか色々置いたまま・・・。

あ、でも柴田先生の作品って結構そういうトコあった、な(;^^)。
思い出したよ、懐かしいな。

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横濱エトランゼ 大崎梢

「港の未来」は誰にとっても 明るいものでありますように・・・。

横濱エトランゼ 大崎梢

読了です。

初恋の相手、善正と一緒にいたい思いから、高校3年生の千紗は横浜のタウン誌「ハマペコ」編集部でアルバイトをしている。
ある日用事で元町の洋装店へ行った千紗は、 そこのマダムが以前あった元町百段をよく利用していたと聞くが・・・(元町ロンリネス)。
その他、山手ラビリンス 根岸メモリーズ 関内キング 馬車道セレナーデ。
街を、人を通して 横浜の歴史、不思議、そこで暮らす人々の想いを知っていく・・・。

***************************
千葉から東京を越えて約2時間の所にある横浜。
最近はご無沙汰してますが、ご飯食べに行ったり、コンサート行ったり、とけっこう長いおつきあいです。

そんな横浜の元町・山手・根岸・関内・馬車道の5ヶ所をテーマにした連作短編集。
ガイド本なのか?はたまた歴史探訪なのか?いやいや恋愛ものか?主人公の成長物語??
う~ん、全部足して割った感じ?(;^^)。

自分は横浜を知ってるんで、十分なガイド本ですが、初の人には情報足りないかな?と思うんですよね。土地勘ないと大変かも。
しかも千紗ちゃんは両思いになる訳でもなく、もう大学も決まって卒業迄のバイトだし・・・。
う~ん、全部足して割った感じ?(;^^) やっぱり。

ただその昔「百段階段があった」とか、「競馬場があった」など聞くと、親の親からのつながり、とか歴史的史実との合致、などがあり、ちょっとワクワクします(^o^)。
歴史なんかは掘り返し過ぎちゃうともっと大層なものになっちゃうので、これくらいの軽さがちょうどいいのかもしれないですね。

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過ぎ去りし王国の城 宮部みゆき

世界はどう変わったんだろう?どうなっているんだろう?
世界は変わらなかったけど、彼は変わったのだ。

「過ぎ去りし王国の城」 宮部みゆき

読了です。

早々に進学先も決まった中学三年の二月、ひょんなことからヨーロッパの古城のデッサンを拾った尾垣真。やがて絵の中にアバター(分身)を描きこむことで、自分もその世界に入りこめることを突き止める。
友だちの少ない真は、同じくハブられ女子で美術部員の珠美にアバターを依頼、ともに冒険するうち、パクさんという大人と出会い、塔の中にひとりの少女が閉じこめられていることを発見する。
それが十年前のとある失踪事件に関連していることを知った三人は、ある計画を立てる…。
******************************** 
宮部みゆきさん、ついこの間も別作品を読んだのですが、
こちら「過ぎ去りし~」は刊行当時話題になったんですよね。女子高校生さんが描いた「黒板アート」がタイトルカバーになってるので。

お話もこんな感じの絵を主人公真が銀行で見かけ拾ってつい持ち帰っちゃった事から全てが始まります。
発想が面白いですね~。絵の中に入っていける、って。しかも絵に書き込むとそれがあの世界では実像として実現する、って。

でも絵の世界が出来た原因はかなりシビアです。
ネグレクト、スクールカースト、孤独や失意、悪意と暴力、蔑みと無関心・・・。
世の中、こんなに?という位色々な事がありますね。
今作でも「友達が少ない」だ、「ハブられ女子」だ、と・・・。
なおかつ、あの世界を作ったのもあるエネルギーが元になっている、という。

彼らはあの世界で何ができるのか?今の世界でどうするのか?
「今」を引き受けて必死に生きるすべての人へ、という思いがこもった作品でした。

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プラージュ 誉田哲也

何度も繰り返したような夜が、また一つ、過ぎようとしている。
同じ夜は一つもないけれど、どの夜も、同じように愛おしい。

プラージュ 誉田哲也


読了です。

仕事も恋愛も上手くいかない冴えないサラリーマンの貴生。気晴らしに出掛けた店で、勧められるままに覚醒剤を使用し、逮捕される。仕事も友達も住む場所も一瞬にして失った貴生が見つけたのは、「家賃5万円、掃除交代制、仕切りはカーテンのみ、ただし美味しい食事付き」のシェアハウスだった。だが、住人達はなんだか訳ありばかりのようで…。

*********************************
WOWOWでドラマ化されたそうですね。星野源主役で。
イメージはピッタリ、でした(;^^)。

Photo

朝田潤子・・・プラージュの大家兼シェアメイト 30代前半か半ば
小池美羽・・・もうすぐ21、かな
矢部紫織・・・30代貴婦人  
中原通彦・・・すらりと背が高い 
加藤友樹・・・40代かな?カウボーイっぽい 
野口彰・・・40代半ば 両耳の大きな細身の男 
吉村貴生・・・30。目つきが悪い、変態かお前は。変質者かよ

登場人物を作品中の言葉で書いてみました。
さてこちら、訳ありの方が集まるシェアハウス、なんですが、
色々な人がいて、色々な事情があって、となってます。

何がメインなのか?どうやら身元を騙る人がいるらしい、
謎解きされるまでは微妙にわかりにくく話が展開していきます。
まぁ語り手「貴生」が微妙だから、かも??(;^^)。

普通の日常が送れる事がどれだけ幸せな事なのか?
それを思い知らされる内容でした。
皆頑張っているのにね、どうしてもうまくないこと、いかないこと、があるんだよね。


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二階の王 名梁 和泉

図書館を歩くのが好きです。
でも本屋さんを歩くのも好きです。
本屋さんで見かけたこちら

二階の王  名梁 和泉


第22回日本ホラー小説大賞 優秀賞受賞作

東京郊外で両親と暮らす八州朋子には、大きな悩みがあった。30歳を過ぎた兄が二階の自室にこもり、家族にも姿を見せない生活が何年も続いているのだ。
職場で知り合った男・加東に心惹かれる朋子だが、兄のことは話せずにいた。

そのころ、元警察官の仰木と6人の男女たちは、考古学者・砂原が遺した予言を元に『悪因研』を名乗り〈悪因〉の探索を続けていた。
〈悪因〉は人々を邪悪な存在〈悪果〉に変えて破滅をもたらす。
6人は五感で〈悪果〉を識別する能力を持つ者たちだった。

〈悪果〉を嗅ぎ分ける男・掛井は、同じショッピングモールで働く朋子への想いを募らせている。そして、掛井の仲間・卓美がある症状を発症し……。

*****************************
いやぁ、「二階」ですよ?「二階」。どれだけな王なのか?(;^^)
そこに「引きこもり」?? どこをどうすると王とつながるの?と
期待しちゃうじゃないですか。

八洲家の出来事から物語が始まります。
部屋から出たがらない兄。自分がトイレなどに行く時は音楽を鳴らします。これが鳴っていると家族は息を詰めてじっとしていないといけない。

ある日、出かけていた朋子は帰宅途中、大音量の音楽を聞く。それは自分の家から流れていた・・・。
もうね、これだけで「引きこもり」の状態が分かる。

この妹の朋子も就職に失敗して、地元のショッピングセンター内の文具店に勤めていて、色々な不安を押さえ込んで日々を過ごしている。
どこもかしこも導火線に火がつく直前、の緊張状態。

それと並行して何かを探す男女の話が展開します。彼らが探すのは何か?
どうやら異種の何か、らしい。
その何か、に見つかったのか徐々に減っていく数・・・。

この異種の何か、ってのがとにかく気持ち悪い。細かく描写しているんだけど「もうやめて~」って気分に。
どれだけの嫌悪感だよ、って感じ。

更に煽るだけ煽って、クライマックスも更になんか気持ち悪い(;^^)。
でも読むのをやめられないんだよね~。
読後しばらくして忘れちゃう作品とかも多いんですが、これは詳細は忘れてもどこか不快感というか不安感は忘れられないかも。

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書店ガール6 碧野圭

本日もシリーズもののご紹介。
あ、でもこっちは昨日の程焦がれてないけどね(^_-)-☆。

「書店ガール6 遅れてきた客」 碧野圭


読了です。

彩加が取手の駅中書店の店長になってから一年半、ようやく仕事が軌道に乗り始めたと感じていたところ、本社から突然の閉店を告げられる。一方、編集者の伸光は担当作品『鋼と銀の雨が降る』のアニメ化が決定して喜ぶものの、思わぬトラブル続きとなり…。

***********************************
第1巻から主人公が徐々に変わっていくシリーズです。
これって結構面白い趣向だな、とは思うものの、1巻で主役を張っていた主人公らが、脇でしか出てこないのはちょっと淋しいな、とも思います。

今回は前作から続いて、エキナカ書店の店長が主人公。あ、それとそこのバイトくんが書いた作品のアニメ化に関わる伸光(第1巻主人公亜紀の旦那)がメインです。

彩加の方の悩み(会社の方針で右往左往させられる)も、伸光の方の悩み(チーム内の調整役として右往左往させられる)も分かる&分かる~。

彩加の方で初めて知った「ビブリオマンシー」というもの。
ビブリオマンシー 書物占いとも言われ、本を手にして、ぱっと開いた頁の言葉がその時、その人に必要な言葉だとされる、というもの。

今回彩加はこんな言葉をもらいます。
「世界はあなたのためにない」

岡崎武志の読書で見つけた 心に効く名言・名セリフ より
世界は、あなたの前に、重くて冷たい扉をぴったり閉めている。それを開けるには、じぶんの手で、爪に血をしたたらせて、こじあけるより仕方がないのである。


そして伸光の方。
こちらはアニメ化について。最近って小説-マンガーアニメ-実写映画 ってのが一抱えになってるじゃないですか?
これに「TV-映画」を加えると何通りも商売できちゃう。

好きだから、つい見ちゃうけど裏でこんだけ大変な事になってるんだなぁ、と。
良く原作者とTV局でのトラブルとか起きてますもんね。
それぞれがそれぞれの主張をするのは分かるんだけど・・・なんかなぁ。

物が売れない時代、とは良く言ったもので、どこもかしこも売ろうとするとおかしくなる。でも好きだから、だけじゃやっていけない。ホント大変だなぁ。
あまりにも現実を投影しすぎてて、夢見れないフィクションはしんどいです。

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神さまの御用人7 浅葉なつ

先週は途中で力尽きてしまいました・・・(;^^)。
12月の声を聞いた途端に、「何か毎日が早い・・・」と。
いや、歳とってからこっち、結構毎日早いんですけどね。

今週は頑張ります。さて今日の紹介本は

「神さまの御用人7 浅葉なつ」

読了です。

朝を迎えるごとに記憶を失ってしまう月読命。彼の御用は、こんな自分を支えてくれる実弟・須佐之男命への贈り物を探して欲しいというものだった。
いつも通り行動を起こす良彦だったが、それはやがて予期せぬ方向へと一同を導くことになり……。
一方、穂乃香はとある女子生徒と「月」をきっかけに距離を縮め、次第に彼女の心に寄り添っていく。 記紀に伝えられることなく葬られた神々の秘密が今、月光に晒される・・・。

**************************
前作を紹介したのが今年の1月。ついこの間読んだ&紹介した、と思ってたんですが・・・もう12月だもんね~、うんやっぱり毎日が早い(;^^)。

今回は長編、です。しかも対象神がイザナギノカミから産まれた三貴紳(日本神話に出てくるアマテラス、ツクヨミ、スサノオの三柱)です。
いやぁ、私でも知ってるぞ、うん。
あ、でも「ツクヨミ」は他の2柱よりはマイナーかな?

そのちょっとマイナーなツクヨミからスサノオへのプレゼントを探してくれ、という依頼から物事がホント大きくなっていきます。これはすごい(;^^)。
日本の出来を根本から変えちゃう?!って位の。

長編だけに、話がどう転がるか分からず、しかも結構悲しくてね、結構ハラハラドキドキしながら読んじゃいました。
そして、最後の最後にまさか?!の展開が。

読み終わって呆然としました。もう次が気になる&気になる。
読むのは数時間、待つのは数ヶ月。辛抱、と分かってはいるけれど、
シリーズ物、って(((p(>o<)q)))いやぁぁぁ!!!

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鯖猫長屋ふしぎ草紙3 田牧大和

朝、起こす時、鼻をがぶりと噛む、
朝、容赦なく顔を踏んづけられ、頬と唇にしっかり爪が食い込む、
朝、顔を覗き込み、しっかり爪を出した左の前足で、ぐぃ、と額を抑え込む・・・

鯖猫長屋ふしぎ草紙3 田牧大和

読了です。

人間より偉い猫サバが仕切る「鯖猫長屋」で事件が!?
店子たちに愛されているおはまに、サバが毛を逆立て、飛びかかったのだ。

その日おはまは奉公先で、ある大店へ届け物を頼まれたという。しかしそれが「出戻り文箱」と噂のものだった。元盗人で、今はサバの飼い主である画描きの拾楽は事情を探るが……。

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第2作を紹介したのが2017年6月。それから半年近く。今回はかなり早く読めました。
本屋さんでみかけて「あ、借りないと」と(;^^)。
すみません、文庫本でさえ買わずに図書館を利用しちゃってます。

サバの飼い主、拾楽の裏の顔も明らかになり、それがばれてる隣人らとの生活もほどほどの安定感。店子のおはまの拾楽への片思いもほどほどの安定感。
そこへ、サバがおはまに飛びかかるという事件が。
どうやら何か憑いてきたらしい。届け物の「文箱」に一体何が?!

今回もレギュラーが多いせいか、新たな人物が出てくれば「あ、こいつか」と分かる感じ。でもそのねじれ具合がなんか陰湿。
今回の悪役もひどいヤツでした。
彼のせいでどれだけの人が不幸になったことか。
TVの時代劇でみてる内容なんですが、この作家さんの本を読むとなんかじっとりと染み込んできます。

それだけにサバと子猫のさくら、の描写には癒やされます(^o^)。
サバはね、長屋のボスな訳だ。長屋の人もサバの言うこと(鳴くこと?)には従う。そんなサバを師と仰ぐ子猫「さくら」。でもまだ迫力不足。可愛いのよね。

面白いシリーズなんですが、いかんせん前作を忘れちゃう。今回も2巻を再読してから読んだんですよね~。
それでもサバ&さくらに会いたくて次が出たら読んじゃうんでしょうね。

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君の知らない方程式 BISビブリオバトル部 山本弘

真実じゃない物語(フィクション)をなぜ人は読むのか?

君の知らない方程式 BISビブリオバトル部 山本弘

読了です。

秋学期が始まり、“校内コスプレ大会"ワンダー・ウィークで盛り上がる美心国際学園(BIS)。ビブリオバトル部も、大会出場者を決める文化祭でのバトルに向けて、マンガバトルやワンダー・ウィークでのバトルなど、活動に力を入れていた。一方、空をめぐって対立することになった武人と銀は、周囲に秘密の“決闘"で決着をつけようとしていた。しかし、空は……。
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今回第4作目。過去3作はこちらで紹介しております。
「ビブリオバトル」という書評合戦をテーマに、かなりの数の書籍を紹介している作品です。

物語の中心を占める「高校生」らが、それぞれ特徴があり「科学系」を紹介する人、「ノンフィクション」専門の人、「SFキチガイ」の人、「BLラブ」の人・・・。
なもんで、紹介される書籍はまぁすごい(;^^)。
さくっ、とあげてみましょうか??

冷たい方程式 トム・ゴドウィンをメインテーマに、「世界最後の魔境」「群馬県から来た少女」「パンツブレイカー」「オレの妹がこんなに可愛いわけがない」・・・。

作品中の「ビブリオバトル」は今回2回。そこで取り上げられた作品は

バトル1 テーマ マンガ
「マンガ極道」 「ハルロック」 「私を月まで連れてって!」 「ウは宇宙船のウ」 「常岡さん人質になる」 「速水螺旋人の馬車馬大作戦」

バトル2 高校代表選抜戦
「それどんな商品だよ!」 「ウは宇宙ヤバイのウ!」 「ニセ医学に騙されないために」 「ティーナ16歳、トンネルの中の青春」 「ゲームウォーズ」 「ラノベ部」

となっております(;^^)。 ほとんど知らんがな・・・。
本の話以外にも色々サブの話があって、↑の「コスプレ大会」の他に、いじめの話とか恋愛の話、他のビブリオバトルへの批評など。
今ドキの高校生ってこんな偉いの?!とついビビってしまう(;^^)。

私の高校の時ってただの部活バカだったもんなぁ。本も読んではいたけど、今ほど数を読めてなかったな。高校の図書室、ほとんど利用しなかったし、公立図書館は開館時間に間に合わなかったし、結局少ない小遣いで買った本を読み直すのがせいぜい。

いやいや、まだまだ読む本はたくさん目白押しなんだなぁ、と改めて思いました。

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秋山善吉工務店 中山七里

責任を取れ。何にでも責任を取るのが大人だ。だからお前は早くそういう大人になれ。

秋山善吉工務店 中山七里



読了です。

ゲーム会社を辞め、引き籠っていた史親の部屋からの出火で家と主(史親)を失った秋山家。残された妻の景子、中学生の雅彦、小学生の太一の三人は、史親の実家「秋山善吉工務店」に世話になることに。

慣れない祖父母との新生活は、それぞれの身に降りかかるトラブルで災難続きの日々。一方、警視庁捜査一課の宮藤は、秋山家の火災は放火だったのではないか、と調べ始める―。
大工の善吉爺ちゃん、大立ち回り!!昭和の香り漂うホームドラマミステリー。

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中山七里先生。意外と細かい設定で最後にどんでん返し的なモノを仕込んでくれるので結構色々読んでます。
こちらは、「ホームドラマミステリー」と謳っているんですが、いやいや。
今のホームドラマって世の中が殺伐としつつあるせいか、ヘビーな気がする(;^^)。

初っ端から大黒柱(史親)が死んだ事で家族3人(母・兄・弟)は史親の実家に身を寄せる事に。
転校する羽目になった小学生の大地は転校先の小学校でいじめの対象に。身体より心への暴力にじわじわと追い詰められた彼に善吉は言う「仕返しをする力より、護る力の方がずっと強い」と。

その兄(中学生の雅彦)は降りかかる火の粉を払っているうちに、前の中学の先輩に誘われ危険なバイトをする事に。そんな彼に善吉は言う「たかが14,15の分際で己の人生を決めつける事は間違ってる」と。

更に母景子は「頑張るからいつか家族3人で暮らそう」とやっとみつけ働き始めた店で、悪質なクレーマーに目をつけられてしまう。工務店の金に手をつけようとした彼女に善吉の妻春江は言う「終戦後の焼け野原から生き延びてきた人間がどれだけしぶとくてどれだけ悪賢いかなんて、きっと想像もしないんでしょうね」と

もうね、そこら辺の若造では太刀打ちできない、「秋吉善吉」じいさん、です。
刈り上げた白髪に肉の削げた頬、そしてへの字に曲がった唇。
そんな彼の妻、春江も一筋縄ではいかない・・・。

そして、大黒柱(史親)が死んだ火災の原因を調べている刑事宮藤。事情聴取の際の不審感から放火として妻景子に目をつける。再三の揺さぶりから景子を任意同行する宮藤に迎えに来た善吉が言う「あんなバカは死んだほうが世のためひとのためだ」と。

かなり、面白かったです。
文句は言いたいけど、つい見栄とか世間体を気にしてしまう、
つい「ちょっと位なら」と流されてしまう、そんな揺れる大人の人に読んで欲しいですね。
いいなぁ、こういうじいさん。つい自分の背筋を伸ばしてしまいます。
こういう心根に惹かれてしまう、ってのはやっぱり年取った証拠かな?

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希望荘 宮部みゆき

宮部さんの作品は文庫になると買ってます。
これは昔から変わらない。でも最近は図書館を利用しているので、つい我慢できずに借りて読んでしまう事も。(文庫になったら買ってるけどね)

希望荘  宮部みゆき

読了です。

探偵・杉村三郎シリーズ、待望の第4弾!
前作『ペテロの葬列』で、妻の不倫が原因で離婚をし、義父が経営する今多コンツェルンの仕事をも失った杉村三郎の「その後」。
失意の杉村は私立探偵としていく決意をし、探偵事務所を開業。

聖域:亡くなった老女、スピリチュア団体、宝くじ
希望荘:老人の死、女性の死、過去の出来事との比較
砂男:故郷、野菜市場、そば屋、蛎殻オフィス
二重身:東日本大震災、希望荘の少年の友人、アンティークショップ

*******************************
TVドラマでおなじみの「杉村三郎」シリーズです。
1話目でいきなり探偵となった彼の話で「うん?蛎殻オフィスとは?東京にいるの?実家帰ったよね?」ととまどいしきり。

「砂男」でようやく事情がつかめました。いやいや、こっちを先に出してくれ~。
このシリーズ、って結構後味が苦いんですよね。
全て万々歳、といかなくて、どこか人生に似た苦味が残る。
「聖域」もそうだし「希望荘」も。ってか全てそうだったなぁ(;^^)。

亡くなったはずの老女を見かけた近所の女性、
亡き父の告白の真偽を依頼してきた男性、
仲のいい夫婦の夫が失踪。依頼者は別荘に住む若い男。
震災後、連絡が取れなくなった男性の捜索依頼

杉村氏がコツコツと歩き情報を集め推理する。
推理の途中で小さいジャンプがあってまさか、という結末に。
(小さいジャンプの着地場場所が思わぬ処でビックリ)

最近ラノベも読むようになっているんですよ。
知らない作家さんとかも。彼らの場合、言っては失礼ですが、先が読める。ってか着地が最初にあって、そこへ向かっていくから分かってしまう。
宮部さんの場合、「そうくるか」と思う着地場所なもんでうまく書いているなぁ、とほんと感心します。いい意味で裏切られてます。

残念ながらラノベ程量産されないので、1冊をじっくり大事に読みしかないのですが、間をおいて再度読むと、新たな発見とかあって面白い。やっぱり文庫本出る前に読んじゃおう(^o^)。

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