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21 posts from November 2017

レヴォリューションNo.3 金城一紀

こちらも昨日に引き続きイベントの1つで紹介されていた本です。
読んだのは昨日同様レビュー締切後、だったけどね(;^^)。

「君たち、世界を変えてみたくはないか?」

レボリューションNo.3  金城一紀

読了です。

オチコボレ男子高に通い、死んだような毎日を送っていた「僕たち」は生物教師ドクター・モローの言葉で突如生き返り、世界を変えるために行動を開始する。その方法は―難攻不落のお嬢様女子高の学園祭に潜入してナンパをすること!果たして「僕たち」の潜入作戦は成功するのだろうか!?革命的おバカストーリーが炸裂する、ザ・ゾンビーズ・シリーズ第1弾。

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まさか、シリーズになっているとは思いませんでした。面白かった~。

近所の女子校の学園祭に潜入する事に命をかける高校生の話、なんですが、ほんと「バカだよね~」って感じで腹抱えて笑いましたよ、はい。

1年目は出前作戦で混乱する教職員をすりぬけようとするが混乱したせいで救急車等に迷惑をかけた、と言うことでいま一つ。
2年目は「ええじゃないか」を踊りながらすり抜けようとするがう~ん。
そして高校3年最後の年。彼らは無事学園祭に潜入できるか?が主題。

そこに板良敷の事があったり・・・。3年目の潜入シーンはもう笑ってるのか泣いてるのか分からない状態になっとりました。

いやぁ、このメンバー最強ですね!
仕事を斡旋するアギーとか語り部となる南方、実質的リーダーの板良敷・・・。
あ、最弱のヒキを持つ山下くんを忘れちゃいけんな(;^^)。
この山下くん、最高でしたよ。あまりにも運がなさすぎて、ヒキまくり。

↑の潜入シーンの「笑ってる」は山下くんのせいですよ、うん。

その後の「沖縄旅行」にまつわるお話も良かったし、「ゾンビーズ」が活躍する話も面白かった。

キケン」を思い出しちゃいました。(2011年に紹介してますのでもう6年も前ですよ。なのに鮮やかにあの世界が広がる、そんな作品もあるんですよね。)
今作品ではグループは「ゾンビーズ」という名前になってますが、いずれも良い仲間やのぉ。

この本は購入かな。何度となく読み返したくなる作品ですね。
あ、シリーズになっているそうなんで、続きを読まないと。

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君は月夜に光り輝く 佐野徹夜

私が利用している読書記録サイトではたまにイベントをやってます。「レビュアー大賞」とか、「ライトに文芸はじめませんか?」フェアとか。
本を読んで感想(レビュー)を書いて、とね。

こちらはそんなイベントの1つで紹介されていた本です。
読んだのはレビュー締切後、だったけどね(;^^)。

君は月夜に光り輝く 佐野徹夜



読了です。

「第23回電撃小説大賞≪大賞≫受賞作」
大切な人の死から、どこかなげやりに生きてる僕。高校生になった僕のクラスには、「発光病」で入院したままの少女がいた。月の光を浴びると体が淡く光ることからそう呼ばれ、死期が近づくとその光は強くなるらしい。
彼女の名前は、渡良瀬まみず。
余命わずかな彼女に、死ぬまでにしたいことがあると知り…「それ、僕に手伝わせてくれないかな?」「本当に?」この約束から、止まっていた僕の時間がふたたび動きはじめた――。

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ライトノベル、なんですが中身、というかテーマは結構重いです。
重いものは重い文章、という世代だったし、この年代の頃はライトノベルも走りだったしさ~。どうも文体と内容のアンバランスさにとまどってしまいます。

若い時にしか「恥ずかしがらずに重いことを真剣に」語れない気がするんですけど。青臭かった自分を思い出し書いてみてます。

「発光病」と聞くとつい似鳥鶏氏の「青藍病治療マニュアル」をつい想像しちゃったんですよね。んでもって読んでみて私は似鳥氏の作品の方が好きかなぁ~。

こちらでは、病院に入院したままの女子高生とその子を見舞いに行った男子高校生の交流を描いた作品です。
交流の仕方は「君の膵臓をたべたい」に似てる、かな(;^^)。
そこに、男子高校生側の問題がつけ加えられているのはひねり、かな。

と、本題以外の色々な事を書いている、ということは・・・はいそうです。あまり記憶に残らなかった、ということで(;^^)。
作者さんの書きたいこととかも色々あるんでしょうし、その気持は汲み取れるんですが・・・。

さっ次行こっと。

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校閲ガール ア・ラ・モード 宮木あや子

何がビックリ、って前回からもう半年経過してるなんて・・・。
(ってか、1年がホント早いです、最近)

校閲ガール ア・ラ・モード 宮木あや子

読了です。

「校閲ガール」のまわりも大変! 出版社・景凡社の面々のオモテウラ満載!
◇悦子の同期で、帰国子女のファッション誌編集者・森尾、
◇同期の東大出身カタブツ文芸編集者・藤岩
◇校閲部同僚でよきアドバイスをくれる、ガールなんだかボーイなんだかのお洒落男子・米岡
◇悦子の天敵(!?)のテキトー編集男・貝塚
◇エリンギに似ている校閲部の部長・茸原
◇なぜか悦子を気に入るベテラン作家・本郷、 等々。

彼ら彼女らも、日々の仕事の悩みや、驚くべき過去があって…

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ドラマを見ていた方なら分かるかな?結構TVと小説って設定が違うのね。
なんで前作で思わなかったんだろ??
あ、前作はそこまで周りの人がクローズアップされてなかったからか(;^^)、悦子のパワフルさで読み切っちゃったからかな?

森尾はドラマでは悦子の後輩だったし、帰国子女じゃなかったよね。
藤岩は校閲にいたし(鉄の女というあだ名もそのまんまだったし)、米岡・貝塚・茸原は同じか(後、本郷も)。
そもそも悦子は中途入社だったしね。
ドラマでも取り上げられたエピソードも多く、「あ、これ知ってる」ってのもありました。

出版社でも若干ランクが落ちる景凡社、とは言えくさっても出版社なもんで、そこに入る位だから皆そこそこ優秀。そんな彼らにも彼らなりの悩みはあり、その悩みを悦子のポーン、と突き抜けた発言が吹き飛ばす。

これは結構爽快ですよ(^o^)。
ドラマも好きだったのよね~。爽快感が味わいたくて毎週見てましたっけ。

実はこちらの作品、第3作目も出ているそうで。
多分、スペシャルドラマの元になった作品だろうなぁ、と。

図書館で棚に並んだら借りる、位の優先度しかないんですが(;^^)、続編が楽しみですね。

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牡丹色のウェストポーチ 赤川次郎

年に1回のお約束。杉原爽香シリーズ
「牡丹色のウェストポーチ」 赤川次郎



読了です。

「杉原爽香の娘を殺して」夜明け前の公園で交わされた契約が、危険な事件の連鎖を誘い込む。不穏な思惑などつゆ知らず、学校行事の一環で山間のキャンプ地に赴くこととなった爽香と娘の珠実。楽しいはずの旅行先で、殺意は着実に迫りつつあった…。
新たな事件、移ろう人間関係、それぞれの成長。登場人物が読者とともに年齢を重ねる大人気シリーズ第三十弾!

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とうとう、30作目、だそうです。すごいわ~、30年ですよ?30年。
中学生から始まったこのシリーズもアラフォーですよ(;^^)。
さて今回はとうとう自身の、というか自分の娘の命が狙われる羽目に。
冒頭から、殺人の依頼で始まりますからね~。そりゃ物騒な話で。

更に登場人物の多さに困った&困った。
名前だけでは「誰だっけ?」ってまどうこともしばし。
スタンスが変わってくる人もいるから余計なんですよね。
最初はどうしようもなかったあまちゃんが、心入れ替えて、結婚して子供が生まれ、とか。

爽香と彼女を取り巻く日常、がメインテーマだけに、そうでないとおかしいんですが、いかんせん、「まずこんな人、いない」って強烈な印象だよね、爽香って。

今作で爽香のお兄さんが亡くなりました。色々あったよね~。最初から何となく、な人でしたけどいなくなってしまうのはどこか物悲しいものですね。
爽香のお父さんの時も思ったけど。
お兄さんの家族は大変でしたよね。爽香に運を全部吸い取られているような??それは言い過ぎか。

でもまぁ、長いつきあいだけに、ある程度流れ及び色々諸事情を知っているせいで、最後まで安心して楽しめますけどね。

1948年生まれの赤川次郎氏。いつまでも元気で執筆して頂きたいものです。


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SRO―警視庁広域捜査専任特別調査室6&7 富樫倫太郎

4日目、です。2017年11月現在7巻まで刊行されてます。



読了です。

SROⅥ:四重人格
麗子が離脱、尾形も家庭の問題で休職し、SROは再び投書に目を通す日々を送っていた。事件を探していた山根は、トリカブトを使用した連続不審死事件が東京と秋田で相次いでいることに気が付く。

SROⅦ:ブラックナイト
新宿で起こった闇金業者殺しの現場から、同じころ遺体で発見された身元不明の少年の指紋が見つかった。新宿と亀戸、闇金業者と少年……。全く無関係に思える二つの事件の関連に興味を抱くSRO室長・山根新九郎・・・。

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前作「ボディーファーム」はとんでもない場所で、とんでもない事件でした(;^^)。それでも何とか捕まったメインテーマの房子。
6巻は別の事件を主体に進みます。若干犯人の言動に「?」と悩み、残酷描写に斜め読み~。

で、7巻も実は別の事件。やはり捕まってしまうとどうしてもメインになりにくい房子。しかし自分が動けないなら他の人、というようにただじゃ転びません。
それに別の事件が交互に出てくるので、まぁ難しい。

7巻は最近増えてきている児童虐待の話。うまく話しに取り込んでいるな、とは思うものの、見ていてほんと疲れます、しびれます。
そもそも子供主の事件はどれも嫌なものです。現実がそうなのはわかる。わかるけどねぇ。

そして房子。見込んだ担当看護師を殺人鬼へと調教し、ある指令を出す。そのターゲットとはまさか、の人。房子の言動も相変わらずだけど、すっごいとんでもないところで終わってしまったのです。

相変わらず後へ後へ、と話が押されているせいで、メインの話が中盤まで動かない、という状態。
これはどこかでワンクッション置かないと、メインの事件が付け足しのようになりますよ??

ここまで来ると、いい加減決着つけようよ~、とつい言いたくなってしまう。
飽きてくるの、最近早いかも(;^^)。

※本日は祝日ですが、まとめて記事をUPしようと思ったので・・・。
  な、もんで、明日はお休みです。皆様、良い週末を。

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SRO―警視庁広域捜査専任特別調査室4&5 富樫倫太郎

シリーズ4&5巻です。

SROⅣ:黒い羊
14歳の時に家族4人を殺し医療少年院に入院していた青年・太刀川遼一が、退院後働きながら暮らしていた北海道のペンションから姿を消したという。法務省の矯正プログラムに問題がなかったのか?

SROⅤ:ボディーファーム
逃亡中の近藤房子は、警察の目をかいくぐり、伊勢原市で潜伏生活を送っていたが、太刀川遼一事件を解決したSROの活躍ぶりをテレビで知り、再びシリアルキラーとしての本領発揮を決意し、山根に宣戦布告の電話をかける。

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メインテーマは猟奇的殺人犯、房子。で間に違う事件をはさんで、って感じでシリーズが進んでいくようですね。

4巻は違う事件。法務省からの依頼で、青年の行方を調べることに。
ただ、1巻分のお話キャパを超えてしまっているようで、徐々に次巻の冒頭に「その後」が載っているせいで、ますます途中で終わり感が強くなってます。
私の場合、続けて読んでいるのでそうでもないですが、タイムリーに読んでいる人ってストレスたまるだろうなぁ。

そして、5巻でまたメインテーマの房子に戻ります。
殺人犯で逃亡犯の房子、まぁえげつない潜伏を続けます。
殺すことにためらいを覚えない彼女は虫を除去するかのよう。
更に3巻で、SROの芝原麗子に(こちらもえげつない)トラウマを与えており、シリアルキラーすぎるよなぁ。

そして執念深い。与えたトラウマをものともしない(ように見せた)芝原を「今度こそ」と拉致監禁をもくろむところは、ぞくっ。彼女も一生懸命見栄張ってるだけ、本当は占い師にまですがりつくほどなのに。

5巻のサブタイトル「ボディーファーム」はアメリカに実際にある「死体農場」のこと。
こちらは、「検死官シリーズ」でも紹介されており、どんなもんかは知ってますが、こっちはそれと違い気分が悪くなるだけ。

ある意味、お金たっぷり持っていて、好きなこと(殺人)だけやってられるのはうらやましいですよね。でもそのお金、他のことに使えよ、って思うのは私だけかしら??

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SRO―警視庁広域捜査専任特別調査室2&3 富樫倫太郎

さて昨日に続き、「SRO」の紹介です。



SROⅡ死の天使
某病院の関係者の間では、末期癌患者など完治する見込みがない患者が「早く死にたい」と願うと、その願いを叶えてくれる〈死の天使〉がいるという噂がまことしやかに囁かれていた。 投書から疑問を抱いた新九郎は、死亡事由と原疾患が異なる同病院の死亡患者について調べ始める。

SROⅢキラークィーン
ドクターこと近藤房子が逮捕されて2ヵ月弱、世間では房子は“キラークィーン”との異名を取り、若者から崇められていた。黙秘を続ける房子の元に、弁護士を通じて「Mに従え」というメッセージが相次いで届く。
****************************

昨日の作品の最後で、広域犯罪者との対峙がありました。
SROのメンバー、木戸沙織を救う為に行動した尾形と針谷はその後有給休暇(=謹慎)を取らされ、残ったメンバーも行動の自粛を命じられます。

ところが、前作の事件が報道されると「うちの子供を探して」「犯人を捕まえて」と大量の投書が届くことに。その確認&整理をしているだけ。
その投書から事件に発展していきます。

どんな勘が働くのでしょうね(;^^)。膨大な投書から事件のにおいをかぎつける部分は「う~ん、目の付け所が違うのか??」とちょっと疑問。
展開部は結構微妙な橋渡しですね。

そして3巻では、1巻で捕まった房子の脱獄です。
2人の若者がなぜか脱獄に手を貸しますが、その動機が微妙~。
そもそもあんな危ない人を脱獄させるのもどうか、って思っちゃうのは歳くったからかな??

更に房子に取り込まれる若者・・・。もう残酷すぎます!
こういうお話・展開なんだ、ってわかってはいますが、猟奇的なお話、って心が疲れますね。

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SRO―警視庁広域捜査専任特別調査室 富樫倫太郎

さて、私が利用している読書記録サイト「読書メーター」。
このサイトでは「お気に入り」という機能があり、
気になった方の読書記録をフォローできるんです。

私はもっぱら「お気に入り」してくれた人にし返すだけなんですが、気づいたら60人近い人から「お気に入り」してもらっています。
その中の方が「読んだ」としていたこちらのシリーズに手を出してみました。

SRO―警視庁広域捜査専任特別調査室


読了です。

警視庁に新設された広域捜査専任特別調査室、通称「SRO」。総勢7名の小所帯にもかかわらず5人がキャリアという、管轄の枠を越えた花形部署のはずが、その内実は訳ありだった。
山梨で発見された白骨死体をきっかけに、史上最凶の連続殺人犯「ドクター」を追う・・・。

**************************
作者は富樫倫太郎氏。どちらかというと時代劇が多いようですが、こちらは2013年、他著の「警視庁ゼロ係〜生活安全課なんでも相談室〜」はついこの間ドラマ化されてます。TVドラマは見てないんですけどね。

ちなみにメンバーは
昆虫オタクだけどFBI仕込みのプロファイリングでこの調査室新設を警視総監に直訴した室長山根(警視長)。東大卒でシステムに精通しているが部屋が片付けられない欠点のある芝原麗子(警視正)。人相も口も悪いが東大卒の尾形(警視正)。過去数回射殺経験のある東大卒の針谷(警視)。東大卒26歳の若さの川久保(警視)。元総務部会計課の58歳富田。失踪した叔母の行方を捜すためSROに異動希望をした24歳木戸沙織。です。

どいつもこいつも一癖も二癖もあり、まぁ変な人ばかり。上司を殴ったり、発砲件数の少ない警察で数回の経験があったり、ストーカー容疑で異動させられたり、内部スパイとして送り込まれたり・・・。
こんだけバラバラでどうなんだろう?と思いますね。

そして事件は事件でかなりグロ・・・(;^^)。
そもそも広域に渡って発生した事件は表面化しにくいんですよね。
関東数県で人が行方不明になっても連続事件になるかどうか・・・。
そんな盲点をついた設定です。

更に新設された調査室への風当たりが強いばかりか、警察内部の裏金を記したブラックノートの存在などてんこもりです。
シリーズを順次紹介していきます。

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弥栄の烏 阿部智里

最年少で松本清張賞を受賞したデビュー作『烏に単(ひとえ)は似合わない』から5年。累計80万部を突破した「八咫烏シリーズ」第1部完結編。

弥栄の烏 八咫烏シリーズ6 阿部智里

主人公・雪哉の弟が武官訓練所である剄草院に入学準備する場面から始まる。
その実力を認められ、全軍の参謀役にまでなった雪哉、敵対する勢力を抑えて朝廷の実権を掌握した若宮が治める山内を大地震が襲い、開かれた金門の扉の向こうには、山内を恐怖に陥れた「人喰い大猿」が現れた。
ついに始まった、猿と八咫烏の最終決戦。若宮は名前を取り戻し、真の金烏となれるのか。山内は栄えるのか、それとも滅びに向かうのか?

*****************************
以前紹介したのが2017年4月。6月に刊行されたこちらが借りられたのが9月。(あ、予約入れたのが遅かったのもありますが;^^)。

過去記事を見るとだいたい分かると思いますが、3本足の八咫烏の世界「山内」を舞台にしたファンタジーです。
3巻「黄金の烏」で出現した「猿」と5巻の「玉依姫」で出た山神様により、山内の世界が脅かされます。
今作は5巻の「玉依姫」を烏側から観た展開です。

今まで続いた「山内」の平和な日々が根底からくつがえされる事実に打ちのめされ、まどう人々。
そんな中、雪哉はぶれず揺らがず。最後に明らかになった真実にも立ち向かいます。

いやぁ、このシリーズ、結構好きでした。特に雪哉が。
出自の特殊さから、ちょっとひねくれたところ。脳ある鷹はなんとやら、を地で行く彼が、若宮と出会い、変わっていくところ、剄草院で出会う心から信頼できる友人、そして猿との出会いと戦いなどなど。

これでもか、という位の出来事が山内という世界を、雪哉を襲います。
今作でもそれは変わらず、かつ最悪な事態さえも起きてしまいます。
全てが終わった時、うちひしがれる若宮に雪哉は言います。

”認められない、認めたくない、認めるわけにはいかない。 僕は絶望なんかしない。後悔なんてしない。過去を顧みたりなんて、するもんか。 ”

この雪哉の叫びに泣きました。それだけ雪哉の心の中は凍ってしまった、閉じてしまった。彼が心から笑う日はもうこないんじゃないか、と読んでいるこっちが絶望してしまうくらい。

時が経ち、若宮に御子が生まれます。ところが雪哉はご機嫌伺いにも行かない。かたくなまでに目の前の事に固執する彼を明智が引っ張って行きます。
胸に抱いた幼子。その顔を観た瞬間、彼の閉じた心が開き、物語が終わります。

裏表紙にその絵があり(他の方の記事では若宮だとあったのですが、たっぷりとした黒茶の髪は一本に括られ漆黒の羽衣に、赤い佩緒と金の装飾の見事な太刀を佩いている(10P)とあるように、これは雪哉だと思うなぁ)、
良かった、良かった、と手放しでは喜べないのですが、こちらは次がとにかく気になる作品です。

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自薦 THE どんでん返し1&2 アンソロジー

久しぶりにアンソロジー。色々な作家さんが、「どんでん返し」をテーマに競作!


読了です。

<1巻>
綾辻行人:再生 
有栖川有栖:書く機械
西澤保彦:アリバイ・ジ・アンビバレンス
貫井徳郎:蝶番の問題
法月輪太郎:カニバリズム小論
東川篤哉:藤枝邸の完全なる密室

<2巻>
乾くるみ 同級生  ビール/マンション13F/ルーフバルコニー
大崎梢 絵本の神さま ひつじくん/幸せの黄色いハンカチ/5匹目の
加納朋子 掌の中の小鳥 雲雀(油絵)/校則/きっかけは大抵つまらない偶然
近藤史恵 降霊会 学園祭/妹/喘息
坂木司 勝負 バス/ピンポン/勝者が敗者に触れる
若竹七海 忘れじの信州味噌ピッツァ事件 記憶喪失/詐欺商法/妻

****************************
「どんでん返し」がテーマですから、最後の最後でひっくり返る、って展開なんですが、
1巻の1作目「再生」はかなり昔に読んでた・・・。
そっちは「ホラー文庫」のアンソロジーだったんですよね。話の内容もかなりおどろおどろしくて。
だから「なんでこれがここに?」と思ったけど、あぁそっか「どんでん返しよね」と納得。

その後の「有栖川有栖」は「火村シリーズ」ではなく、いやそれ作家さんの実話じゃないの?的なお話。
それ以降は、ごめん。ほとんど覚えてない(;^^)。読んだけどね。

2巻を書店で見かけたんですね。で、好きな作家さんが多かったので、「どうせなら」と1巻から読みました。
うん、やはり2巻の方が楽しめたかなぁ(;^^)。

2巻の大崎梢さんのは以前紹介したシリーズの番外編。
坂木司さんと若竹七海さんのは読んだことありました。実は乾くるみさんのも記憶があるのよね。
ただ、あとがきで、「初収録」と書いてあり・・・どこで見たんだ?私(;^^)。

残念ながら読みたいな、と思う新しい作家さんには出会えませんでしたが、たまには良いですね。

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真夜中のパン屋さん 午前5時の朝告鳥 大沼紀子

2012年8月に初めて紹介した1&2巻。2013年2月に第3巻を紹介。2016年11月に第4&5巻を紹介。2017年10月に最終巻を紹介します。

「真夜中のパン屋さん 午前5時の朝告鳥」 大沼紀子

読了です。

真夜中に開店する不思議なパン屋「ブランジェリークレバヤシ」。希実の母・律子の死から五年の月日が経ち、暮林や弘基の周辺には様々な変化の波が訪れていた。それは、常連客である斑目やソフィアやこだま、美作親子や多賀田たちにとっても同様だった。そしてもちろん、希実にとっても…

******************************
いやね、前作からいきなり5年が経過かい?!と思わず突っ込んじゃいましたよ。しかも前作はただでさえ設定が暗く重いのに、本まで分厚くて(;^^)、もうちょっとすっきりできなかったのかなぁ、と思って記事もおざなりでしたね。
読んでも感想がうまくまとまらない、みたいな。それだけに「訳がわからん」、と。

1話めが「班目氏」の話。登場時、マンションの部屋から天体望遠鏡で外覗いてるストーカー男が結婚して娘まで出来てて、しかも海外旅行??
2話めが「ソフィア」。ニューハーフの彼女と希実の従姉妹の駆け落ち相手安田との話、と言われても、ねぇ(;^^)。昔すぎて記憶残ってなかったわ。

3話目で中心人物「弘基」が出て来るけど、何故か美作兄と一緒にフランスにいて、しかもまさかそんな事になってるとは、って感じだし。4話目でようやく主人公希実が出て「あ、そうなんだ2人」って思えたけど・・・。

話の順番が何かすっきりしなかったなぁ。
タイトルや表紙絵からラノベ、のジャンルに入るんでしょうが、内容は重くて辛い。
主人公希実の生い立ちや登場もそうだし、登場人物それぞれに何かしら傷があり、結構深い。

それだけに新刊が出るのも楽しみに待つ、って感じではなく、途中から「早く終わろうよ~」と思ってはいましたが、でもまぁ、無事に完結して何より、ですね。

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金曜日の本屋さん3 秋とポタージュ  名取佐和子

読みたい本が見つかる本屋 第3弾 

金曜日の本屋さん 秋とポタージュ  名取佐和子


読了です。

小さな駅ナカ書店“金曜堂”。名物店長の南、金髪のオーナー・ヤスさん、喫茶担当イケメン栖川、そして年上の南に想いを寄せる学生アルバイト・倉井の四人が働く店には、様々な想いを抱き「いまの自分にぴったりの一冊」を求める客が訪れる。
ある日、倉井に大学内で話しかけてきた女子学生たちが、ひょんなことから一日だけ“金曜堂”を手伝うことに。けれども、同じ同好会だというふたりの仲は、どう見てもぎくしゃくしていて…。
温かな感動を呼ぶ人と本との出会いの物語、シリーズ第三弾。

***************************
前作を読んでわずか数ヶ月で3作目です。
ラノベ、になるんですかね?これだけ刊行が早いと。

アルバイトの倉井くん。実は大手書房の社長の息子。いっとき読書からは離れていたけど、こちらの本屋さんで本を紹介してもらってから、読書を再開しています。

今回も4編です。
1.誰かが知ってる
2.書店の森
3.自分の歳月くらい
4.カイさん

こちらは実在する書籍を絡めてお話を作っています。
「1」では、倉井くんと同じ大学の子が持ってくる謎。
「2」では、街の小さな書店と大手書房のお話
「3」では、ラノベ好きの男性と再婚した母親のお話
「4」では、離れ離れになった親子のお話

今回も色々出てました。まぁ中には「ラノベしか読まない!」と断言する主人公の回もあり、そこはまぁ、な本がありましたけど(;^^)。
あ、村上春樹のノルウェイの森、も紹介されてましたね。

意外と読んだことのない本もあるんですが、今度読んでみようかな、と思う本もあまりなく(;^^)・・・。
でもお話がどう展開していくのか、は興味があるので楽しみです。

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風の向こうへ駆け抜けろ&蒼のファンファーレ 古内一絵

「この本を読んだ人はみんな勇気が湧いてきて、元気になれる」一冊です。

風の向こうへ駆け抜けろ 蒼のファンファーレ 古内一絵

 

読了です。

芦原瑞穂(18歳)は地方競馬界にデビューした、数少ない女性騎手。敬愛する亡き父親への思慕から競馬界に身を投じた。
彼女の受け皿となったのは今にもつぶれそうな「藻屑の漂流先」と揶揄される寂れた弱小厩舎。そこにいる調教師、厩務員たちは皆それぞれが心に傷を抱え、人生をあきらめきったポンコツ集団だった・・・。

**********************************
乗馬はしたことあるけど競馬にあまり興味はありません。お馬さんが走っているのはキレイだなぁ、と思いますけど。

1作目では厩舎に来た心身ともに傷ついた馬との出会いから馬への歩み寄り。
その馬の変貌と中央競馬の桜花賞を目指すまで、とてんこ盛りの展開となっております。

地方競馬と中央競馬の違いや、ジョッキーさんのシステムとか厩舎と馬主など詳細は知らなかったんですよね。
この本で結構わかりました。

そして2作目で桜花賞の後を書いています。
「藻屑の漂流先」と揶揄されていた緑川厩舎に超良血馬がやってくる。
1作目の馬「フィッシュアイズ」との関わりから厩舎員の方々の問題、まぁこちらもてんこ盛り、です。
前作同様G1のチャンピオンズカップでの疾走を目指すんですが・・・。

基本的な知識から、現状の問題(女性ジョッキーが少ないとか、地方競馬の収益減少とか)まで色々書き込まれているんですが、ごめんなさい。てんこ盛り過ぎて消化しきれなかった~(;^^)。

最初はね、若手女性ジョッキーの成長物語かと思ったんだけど、それに落ちこぼれ厩舎員と傷ついた馬のリカバリがわんさかと出てきて、最後には恋愛感情まで飛び出してきて、もうお腹いっぱい、でした。

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『ボブという名の猫』

メサドン:鎮痛薬として1947年にアメリカで導入された。それ以来、麻薬依存症の治療に使用されるのが一般的となっている。

『ボブという名の猫』
201710

監督 ロジャー・スポティスウッド
出演 ルーク・トレッダウェイ/ボブ  

夢に破れてホームレスとなり、薬物にも溺れていた青年が一匹の野良猫との出会いを機に再生していく姿を描く、実話がベースのハートフルなドラマ。
猫のボブ役には実際のボブが出演。
ロンドンでプロのミュージシャンを目指すジェームズは、夢を果たせず、薬物に依存、家族にも見放され、ホームレスとしてどん底の生活を送っていた。そんな彼のもとに迷い込んできた一匹の野良猫。足をケガしていたその猫はボブと命名され、ジェームズはそんなボブを有り金をはたいて看病する。それ以来、いつも一緒に行動をともにするジェームズとボブ。そんな彼らの姿は次第に世間の注目を集めるようになり……。

[A Street Cat Named Bob/2016年/イギリス/103分/DCP]

***********************************
TVでドキュメンタリー特集を観たんですよね~。
で、映画見たかったら、千葉の街中、ミニシアターでやってたので行ってきました。

ミニシアターと言うとお洒落に聞こえるけど、昔からある映画館です。
昔はスクリーン1つの映画館って普通にあったよね~。
いつからか、「シネコン」という10スクリーン形式が一般的になったけど。

映画館はこんな感じ。ちょっとスクリーンが小さめ。
201710_bob

さて、作品はもう猫好きにはたまりませんね~。

ボブ本人(猫?)が出演しており、いやいや芸達者ですよ。

201710_bob2

ホームレスの主人公ジェームズに出会うシーンから一緒にお仕事に出かけるところ。
ボブの目線→低い位置からのカメラワークは「そっか、猫の目線でこんなに低いんだ」と改めて気づかせてくれます。
ボブはジェームズの靴で見分けているんだ~、って。

ストリートで歌うジェームズとボブを見守る人の中には、ボブの為にマフラーを作ってくれる人も。
201710_bob3

11歳とは思えない可愛さでしたわ(^o^)。

勿論応援する人もいれば、良く思わない人も。
わざと犬をけしかけたりする人も。
何度かくじけそうになるジェームズですが、更生に向けて頑張る姿に泣けてきますね。

我が家の猫はここまで賢くはないけれど、「こいつらの為に頑張らないと」と思いますので、「生き物の存在」と言うのは大きいですね。

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『アトミック・ブロンド』

最強の女スパイ、現る

『アトミック・ブロンド』
201710_2

監督 デビッド・リーチ 出演 シャーリーズ・セロン

冷戦末期、ベルリンの壁崩壊直前の1989年。西側に極秘情報を流そうとしていたMI6の捜査官が殺され、最高機密の極秘リストが紛失してしまう。リストの奪還と、裏切り者の二重スパイを見つけ出すよう命じられたMI6の諜報員ロレーン・ブロートンは、各国のスパイを相手にリストをめぐる争奪戦を繰り広げる。

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上映時間があったので行った映画です。予告編も観てなかったしあらすじも良く知らなかった。
まさか、こういう映画だったとは、って感じです。

シャーリーズ・セロン扮するMI6諜報員ロレーンが東ドイツで大暴れする、ってお話です。
MI6だけでなく、KGBにCIAと各国の諜報員が暗躍してリストを手に入れる為に奔走するんですが、誰が裏切ってて(ダブルスパイ)、誰を信用すべきか、訳が分からない~。
ってか、全員うさんくさく見えてくるのよね。

で、このシャーリーズ・セロンさん、どうも「アクション女優」ってイメージがないんですよね~。格闘シーンとかもあるんだけど、なんかモサモサした感じが・・・。
アクションなら私はアンジェリーナ・ジョリーの方が好きかなぁ。

昔の話・設定なので、お話は意外とシンプル。そこに騙し&騙されが入って複雑になったという感じですので、軽く観られると思います。
ってか、なんで近所の映画館、こういうのをかけるんだろう??
字幕回がなくて、吹き替えのみで映画かけたりするしさ。

そういえば、この作品の時代背景は80年代。いやぁ懐かしい曲たくさん、です。
早い段階で流れたのはこちら。
Nena ‎- 99 Luftballons  ネーナというバンドの「ロックバルーンは99(邦題)」ってもの。

Nena_99

懐かしかった~(^o^)。80年代の洋楽は当時良く聞いたものです。
こちらはドイツ語だったんですが、ドイツ語圏を越えてヒットした、ってそうそうないそうです。確か当時英語版とかも出たような記憶が・・・。
皆さん、ご存知ですかね~。

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『亜人』

『亜人』

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監督 本広克行 出演 佐藤健 
(C)2017映画「亜人」製作委員会 (C)桜井画門/講談社

2017年、東京。研修医の永井圭は、交通事故で死亡した直後に生き返ったのをきっかけに、絶対に死なない新人類「亜人」であることが発覚する。亜人研究施設に監禁されて非人道的な実験のモルモットにされた圭は、同じく亜人の男・佐藤によって救われるが、佐藤は国家転覆を狙い大量虐殺を繰り返すテロリストだった。同じ亜人として佐藤の思想に共感できない圭は、亜人と人類の壮絶な戦いに身を投じていく。

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友人から借りて読んだマンガが発端、のこちら。
TVアニメも観たんですよね。&3部作アニメ映画化分も。

な、もんで、映画が始まってビックリ!マンガでは結構頁を割いた内容がほとんどカットされてる~!。
マンガ見てない人、映画に行くのかな?佐藤健ファンとか綾野剛ファンとかが行くのかな??
まぁそれでもうまく説明でしのいでいるので良いかな。

格闘&戦闘シーンはすごかった~!ガンツ?それともるろうに剣心?みたいな。
今回、「4DX」という方法で公開もされています。
シートが動いたり、ミストが出たり、というアレですね。
以前、スター・ウォーズを観たものです。
映画料金が高いので、2Dで観たんですけどね(;^^)。

あ、で、4DXを意識した撮影だったせいか、ところどころ「う~ん」って感じでした。
長く展開する場面とか多かったんですよね。

原作では「佐藤さん」はもっとおじさんだったんですよね。
でも綾野剛氏、うまく化けてましたね~。
私はマンガも途中で読むのやめちゃったんで、佐藤さんがなぜああなったのか、ってのは良く知らないんだけど(;^^)、結構ハードな人生だったのね、とか
映画のラスト、まさかそういう伏線があったなんて、と感心しましたわ。

まぁ「あらうまい。でもそれは??」って処もありましたけど(;^^)、マンガともアニメとも違う何かが面白かったです。

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『ナミヤ雑貨店の奇蹟』

2年半前、小説を読んで紹介しました。今度は映画化です。

生きることを教えてくれた あなたを忘れないよ
かけがえのない愛の形見に さみしさは似合わない

『ナミヤ雑貨店の奇蹟』 
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監督 廣木隆一   出演 山田涼介
(C)2017「ナミヤ雑貨店の奇蹟」製作委員会

過去と現在が繋がる不思議な雑貨店を舞台に、現実に背を向けて生きてきた青年と悩み相談を請け負う雑貨店主の時空を超えた交流を描く。

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今回この映画を見て、「あぁ自分も歳取ったなぁ」としみじみ。
小説を読んだ時に『映像が浮かびます・・・ つい「この配役は彼かなぁ」とか「3人選ぶなら・・」とか 考えながら読んじゃいました。』と書きましたが、今回の3人は全然。
ってか、若すぎて名前も知らなかった人もいて・・・(;^^)。

でも映像はだいたい予想通り。想像以上にファンタジー色が強かったですが。
商店街の様子!何の映画だったっけかなぁ、忘れちゃったんだけど、似た雰囲気でした。

そして、まさかの「麦ちゃんの歌」(※門脇麦さん)。印象の強い山下達郎氏がカスむ程の歌いっぷり!聞いていてふと涙が出てきました。

小説を読んで自分の想像がかなり強くなっちゃってたんですが、結構補完できて楽しかったです。

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『ダンケルク』

ダンケルクの戦い(ダンケルクのたたかい、仏: Bataille de Dunkerque, 英: Battle of Dunkirk)
第二次世界大戦の西部戦線における戦闘の一つ。
ドイツ軍のフランス侵攻の1940年5月24日から6月4日の間に起こった。
追い詰められた英仏軍は、この戦闘でドイツ軍の攻勢を防ぎながら、輸送船の他に小型艇、駆逐艦、民間船などすべてを動員して、イギリス本国(グレートブリテン島)に向けて40万人の将兵を脱出させる作戦(ダイナモ作戦)を実行した。

『ダンケルク』
201709

監督 クリストファー・ノーラン
出演 トム・ハーディ 他

クリストファー・ノーラン監督による実話を基にしたスペクタクル・サスペンス。第2次世界大戦中に約40万人もの兵士を救った史上最大の救出作戦を描く。
(C)2017 Warner Bros. All Rights Reserved.

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最近は、一括りに「戦争映画」とまとめられなくなってますね。
戦時中の心理状況を描いたもの、敵との交流を描いたもの、武器を詳しく描いたもの、実話を元に描いたもの・・・。

最近の傾向は「実話を元」ですかね。沖縄戦を描いた「ハクソーリッジ」なども記憶に新しいですし。
あれもすごい話でしたが、今回のもすごかった~。
何せ40万人ですよ?!

海岸線にバァ~っと広がった人・人・人。彼らは迎えの船を待っているのですが、
乗船できるのはほんの一部、しかもけが人、そして上級位から順番に、と下っ端の兵はいつになることか。

救援に向かう為、民間人の商用船さえも徴収し、海岸線に向かう一方、更に待つ間、ドイツ軍のスピットファイアの爆撃なども。
どうしても生きて帰りたい人とどうしても助けたい人。色々なシーンが入り混じって、筋を通しながら見ていかないと混乱しそう。(陸海空の3つの視点から描いている、との事)。

この戦いで、イギリス軍は約3万人の兵員を捕虜として失っただけではなく、戦車や火砲、トラックの重装備の大半の放棄を強いられた。
しかし、数十万の兵士がほぼ丸腰で帰還、人的資源の保全という意味では大きな成功を収めたそうです。

歴史、しかも学校ではあまり突っ込まない時代を知るには良い作品です。これや「ハクソーリッジ」などから、当時の世界情勢、日本の動きを掴むのもいいですね。

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100億人のヨリコさん 似鳥鶏

我が千葉が誇る作家さん、「似鳥鶏(にたどりけい)」氏の最新作、

100億人のヨリコさん 似鳥鶏


読了です。

苦学生(というほど勉強熱心ではないが、真実カネがない)の主人公が、転寮した、学校敷地内にある学生寮。
昭和時代にタイムスリップしたようなボロボロの外観、ネズミやゴキブリどころかハクビシンまで棲みついている寮内、建物裏にある農学部の実習畑由来と思しい、得体の知れないキノコに食用とは考えにくい昆虫の数々、そして極めつけの貧乏人で、大学のカリキュラムとは関係のない探究心と生命力旺盛な先輩学生たち……。

学生寮を取り巻くエピソードの濃さに辟易している主人公だったが、さらに先輩からこんなことを聞かされる。「この寮では、血まみれ女が天井に貼りついていたり、トイレの水が真っ赤になったりするけど、気にしないで」。……気にならないわけあるか! 主人公は怪奇現象の正体を探りはじめる。

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こちらの作家さん、以前からも紹介しておりますが、「あとがき」が面白いんですよ。
で、その「あとがき」で書いていた「依子(よりこ)さん」がとうとうタイトルになるとはね~。

最初はね、あらすじだけ見ると「ハチャメチャな大学生活なんだろうなぁ、『キケン』みたいな感じ?と思いながら読み始めたんです。
主人公が転寮(要は入学当時は新しい寮に安く住んでたんだけど、年が上がるとそこを出なくちゃいけない、で転寮)した先は「富穰寮(ふじょうりょう)」という処。

大学に相談して「出せるお金がない」と訴えるとこっそり紹介してくれる寮です。
大学内にあるとはいえ、かなり遠い山の中(てかそんな広い大学あるの??)。

住人は変な人ばかり。
「電動アシスタント付車椅子の巨漢は在日二世で経済学部の汪(ワン)さん、スーパーで働きながら小学四年生のひかりちゃんと一緒に住んでいる奈緒さん、灰色の着流しに足元は雪駄の先輩、眼鏡をかけたベナン共和国出身のマトフンジくん、がっしりとした体型で常に白衣を着ている儀間さん、教育学部3年の僕(小磯)、鹿の麒麟様にひかりちゃんより年上なのになぜかまだ卵を産む雌鳥の朱雀様、象亀の玄武様、白猫の白虎様の四神、天井上には山田さん一家・・・。」

いや、中には人じゃないのもいますから~(^o^)。

で、ヨリコさん。彼女の出現パターンは、
・夜中に目覚めると天井に血まみれで張り付いている、
・昼間に明かりをつけないまま水を流すと、5~6%の確率で血が流れる便器、
・夜中にコツコツと足音がして、部屋のノブががちゃがちゃ回される、
・窓が開く音がして、見るとカーテンが開き、窓の外からじっと見下ろしている、

こんな寮いやだ~!とニヤニヤしつつ読んでいくと・・・あ、あれ??
まさか!な展開に。
いやか、ビックリですよ。まさかそんな事になるなんて!

まさかな事はここでネタバレできませんが、いや面白いですっ!
もちろんそこへ至る経過も↑バカバカしくて笑えるんですが、座っていた座布団引っこ抜かれたような気分になります。

結構分厚さはありますし、ネチネチ書いている部分も多いので、読んでいてイヤになる方もいるかもしれないですが、オススメです。

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カモメに飛ぶことを教えた猫 ルイス・セプルベダ

どこかのサイトで見かけた本を今日はご紹介。

カモメに飛ぶことを教えた猫 ルイス・セプルベダ

読了です。

銀色のつばさのカモメ、ケンガーはやっとの思いで原油に覆われた海を飛び立ち、ハンブルクのとあるバルコニーに墜落する。そこには一匹の黒い猫がいた。名前はゾルバ。瀕死のカモメは、これから産み落とす卵をこの猫に託すことになる。が、その前に三つの厳粛な誓いをゾルバに立てさせるのだった。

******************************

猫とカモメのお話です。子供向けですが、翻訳本でハードカバーなので、子供ではなく大人用配架にありました。

家猫ゾルバ。家族は旅行に行っており、近所の人が餌を面倒を見てくれる気ままな毎日。そんな中、バルコニーに飛び込んできた1羽のカモメ。
そのカモメは猫ゾルバに以下のお願いをし、息絶えます。

三つの約束
1.わたしが産む卵は食べない
2.ひなが生まれるまで、その卵の面倒を見て下さい。
3.最後にひなに飛ぶことを教えてやる

これをまた猫ゾルバが守るんですよ。抱いてあげたり、近所の人が来る時は見つからないよう隠したり。そうして生まれたカモメは、はい、そうです。
「刷り込み」によって、猫ゾルバを親と認識します。

また猫ゾルバも「自分一人じゃどうしようもない」と街に住む他の猫の助けを借り、子育てしていく訳です。
が、やはりカモメはカモメの群れの中で暮らすほうが幸せなのでは?と他者の知恵を借りて、飛ぶ練習をさせます。
この他者がまぁ、勘違いばかり(;^^)。

やはり「人間」に助けを求めるべきでは?という提案に
「人間というのは概して、自分と異なるものが自分を理解したり、互いに理解し合うとしたりするということを、素直に受け入れられないらしい。」と切り捨てる猫がいる一方で、猫ゾルバは「彼ならば」とある小説家に目をつけます。

試みは成功するのか?? 

なんかね、猫を主人公にした作品って日本でも海外でもほんとたくさんあるもんですね。webサイトなどをフラフラしていると「猫特集」などで本が紹介されてますが、興味を持つものも多くって。

大抵が猫と人の関わりを描いてますが、今回は猫とカモメ。
この発想がなんかすごいですよね。
こういう本、他にもありそうなので少しずつ読んでいきたいです。

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定年女子 これからの仕事、生活、やりたいこと 岸本 裕紀子

皆さん定年まで後何年ですか?
社会人生活もウン十年経つと、そろそろ先が見えてきますね。
年齢定年の他に「役職定年」ってのもあるそうですね。
(役職定年=一定年齢を過ぎると給料が上がらない)

定年女子 これからの仕事、生活、やりたいこと 2017/7/20 岸本 裕紀子 (著)

読了です。

定年後も働く女性が増えている。60代も働く3つの理由/健康と体力維持の話/夫との関係をどう再構築するか……など、定年後の生き方の知恵や知識。豊富な体験談とともにライフスタイルを提案する。

********************************
NHKのTVドラマで原作となった作品です。
ドラマは見てないんですけどね。「定年女子」って名前が何か印象に残ってね~。

その昔、女性は専業主婦が一般的でした。その後、「女性の社会進出」が盛んになり、結婚後、出産後も働く女性が増えてきました。そして今では定年後も働く女性が増えているそうです。

ところが、男性と違って女性の場合、社員で働いていて結婚or出産で退職。子育て一段落後にパート勤務、ってのが一般的だったじゃないですか?
社員のまま定年まで働き続けて、って人、そうそういないんですよね。
そういう人は大抵、会社社長とか重要なポストで働いているとか、とにかく「自分とは違う」って感じ。

普通の会社員が普通に働いて定年後どうなるのか?ここはまだまだ未知数なんですよね。
この表題からそこら辺を書いているのかな?と思って読んでみたんですが、ん~、あまり?(;^^)。

結構裕福な方が多かったんですよね。
60代になって新しい仕事、再構築ってできる人は良いですよね~。

知り合いには定年退職後、パート勤務に切り替えて働いている人いますけど、
社員時代よりぐっと給料が下がって、なおかつ契約社員にもなれず、のパート勤務。

男性は契約社員を65歳まで、その後もパート勤務で働けるそうなんですけどね。
(と言っても65歳まで契約継続できるかは?ですが)
役職定年も女性の方が早いらしいです。

中には「定年後、老後の生活は安泰、なだけの貯金はたまりました」と宣言する人もいますけどね。

さて自分はどうなるかな?? 少し想像してみようと思います。

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