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カカノムモノ  浅葉 なつ

かか呑む(かかのむ) とは
「かっかっ」と音を立てて飲み込むこと。

カカノムモノ 浅葉 なつ


読了です。

ケガレを呑むことでしかその男は生きられない。時に人を追い詰めてまで心の闇を暴き解決する“カカノムモノ”とは。まったく新しい癒やしと救済の物語

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神様の御用人」シリーズの作家さんの新作です。
日本古代の用語「”かか呑む”者」なんてタイトルつけちゃってますが。

人間はちょっとした事で心に”淀み”を生む。普段の生活の中で発散したりして大きくならないように無意識にしているけれど、たまに大きく育ててしまう人がいる。
それは”汚れ(けがれ)”となり、ある一線を超えると人の心を飲み込む闇「大禍津日神」となり、人ではなくなってしまう。

そこに現れて銅鏡に大禍津日神を写し込み呑み込むのは、遥か昔に祖先が神から受けた呪を受けつぐ一族の一人「碧」。
その彼につかずはなれず共にいる訳ありカメラマン桐島。

そして碧の一族と同様代々続く神官の出の男子に医者の男子、と男ばっか~(;^^)。
下手すると書店で違う場所に並ぶぞ、おい。
みんな良い男ばっかりだし(^o^)。

どうも「神様の御用人」のイメージが強い作家さんだけに「もふもふ(黄金)がいない~」とか「ちょっぴりラブ・ロマンスがない~」とか色々考えちゃいましたが、呑気にそんなのを出してるような雰囲気じゃない。
もっともっと重い何かを背負った彼らのお話でした。

今の世の中、淀みを持つ人は多いのではないでしょうか?
第1話登場の坂口麻美は何者かに追われ殺されかける悪夢を見て、使えない後輩に、人を馬鹿にする同僚、図々しい肉親。不愉快なものに囲まれる日常のせい?
自分をきちんと見ないまま他者に責任転嫁し続けると淀みは歪みになり、汚れになる・・・。

いやいや、私なんかすっごいのをお腹に飼ってそう(;^^)。
私なんか煩悩の塊だからさっ。毒になるような事たっぷり思って考える毎日ですわ(;^^)。よく大禍津日神と無縁でいられるな。

飲み込む碧の他、登場人物らもなんか”腹に一物ある”感じで1巻が終わってしまい、これは次が出ないとちょっと気になるぞ。
いや、その前に「神様の御用人」の新刊を・・・。楽しみにしております。


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Comments

悪く言ってはいけないとわかっていても、言わないと言わないでストレスになります(@_@)

Posted by: セイレーン | July 07, 2017 at 07:53 PM

かか呑む 日常ではまず使わないですね。

Posted by: オサムシ | July 06, 2017 at 06:27 AM

う~ん、ちょっと難しそう。
それに、表紙の絵だと手に取らないかも。

Posted by: ジャランこ | July 06, 2017 at 12:29 AM

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