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二歩前を歩く 石持浅海

理系だからこそ、現代科学ではわかっていないことは山ほどあることを知っている。理屈をつけて説明できなければ処理できない事務屋さんと違い、「この現象はまだ説明できない」と書いてしまえば済んでしまう。

二歩前を歩く 石持浅海

とある企業の研究者「小泉」が同僚たちから相談を持ちかけられ、不可思議な出来事の謎に挑む。超常現象の法則が判明したとき、その奥にある「なぜ?」が解き明かされる!チャレンジ精神溢れる六編のミステリー短編集

◇一歩ずつ進む
◇二歩前を歩く
◇四方八方
◇五ヶ月前から
◇ナナカマド
◇九尾の狐

************************************
私は根っからの文系人間です。
でも理系さんの考え方って結構好き。ある意味、あれこれ理屈をこじつけて収めようとする文系気質より、「わからんものはわからん」とする明快さは潔いと思います。

こちらの作品の主人公は「理系」さん。研究者さんですからね。
それが「超常現象」について語る訳ですが、怖かった~。
最初はね、相談者は悩んでいる訳です。で相談する。相談相手「小泉」が理系らしく一つずつ予想を潰していく、で残ったのは・・・純粋な恐怖です。

これを読んでいて思い出したのがアメリカドラマ「Dr.HOUSE」。
「患者は嘘をつく」をモットーに原因不明の病状を探るドラマ。
毒舌でジャンキーの医者(;^^)が妙にクセが強くて面白かった♪
それに照らし合わせると「相談者は嘘をつく」。

相談者は悩んでいるんですよ。でも全て真実を話す訳ではない。
どこか省略したり、語らなかったり、隠したり・・・。
ところが「小泉」が、理路整然と説を潰していくから、最終的に残ったのは自分が話さなかった部分が引き起こした事となるわけです。

そこから一気に「説明できないこと」が起きていきます。
中には「ぞくっ」ときちゃうような展開も。
いや、ほとんどが「ぞくっ」ときます、な(;^^)。

私は十分楽しめました~。訳がわからなくても読んでいれば分かる、ってなんか良いですね。言葉で煙に巻こうとしない作品はほんと良い。

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Comments

そうそう石持浅海さんの作品ってぞくっとするがありますよね

Posted by: セイレーン | February 18, 2017 at 11:07 PM

我が家は理系家系なのでみんなそれぞれ意見を言ってまとまらないことも。

Posted by: nanamama | February 16, 2017 at 05:22 PM

私も文系です。たしかにわからないものは
まだまだあるでしょうね。

Posted by: オサムシ | February 16, 2017 at 06:43 AM

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