« 天晴れアヒルバス 山本幸久 | Main | シャルロットの憂鬱 近藤史恵 »

さいごの毛布 近藤史恵

犬はいつだって飼主を求めている・・・

さいごの毛布 近藤史恵

読了です。

幼い頃から自分に自信が持てず、引っ込み思案、家族とも折り合いが悪く就職活動も失敗続きだった智美は、友人の紹介で、事情があって飼い主とは暮らせなくなった犬を有料で預かる老犬ホームに勤めることになる。
時には身勝手とも思える理由で犬を預ける飼い主たちの真実を目の当たりにして複雑な思いを抱く智美は、犬たちの姿に自らの孤独を重ねていく。
最期を飼い主の代わりに看取る「老犬ホーム」。身勝手な過去とすれ違うばかりの愛情が、ホーム存続の危機を招いて・・・。

*********************************
これはね~ついホロホロと涙が出てしまいます。
読んだのは昨年の12月。我が家のネコはまだ生きてましたっけ。

ネコが死んだ後、母が「もう動物飼えないわ」と。
自身の寿命を考えて、「今からネコ飼って、また15年以上生きるとしたら無理だもん」と。
私が幾らでも面倒見るよ、と言ったけど、母にしてみればそれもイヤなんだろうなぁ。

この作品は飼い主に事情があり飼い続けられなくなった犬を引き取る「老犬ホーム」が舞台です。
犬って心の底から「飼い主大好き」なんですよね。
我が家でも以前犬を長年に渡って数頭飼ってましたが、彼らは本当に心から「大好き」を表してくれる。素直なんです。
怒られればしょげるし、笑いかけると嬉しそうだし。
そんな彼らを看取ってきてる立場からすると「飼えなくなる・看取れなくなる」というのはこたえます。

主人公智美は家庭内に居場所がないと思っている女性。
どこか自分に自信がなく、「隅っこにいさせて頂ければ」と思っちゃう。
そんな彼女の成長物語でもあります。

静かな、でも激しさを秘めている良品です。どうぞ。

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ ブログランキング・にほんブログ村へ

|

« 天晴れアヒルバス 山本幸久 | Main | シャルロットの憂鬱 近藤史恵 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

Comments

動物を育てるのは大変ですよね。最後まで面倒みるのも。

Posted by: セイレーン | January 27, 2017 at 09:06 PM

うちも親が犬飼いたいと言っていたけれど、なんと、兄がダメだししていました・・・。笑!

Posted by: mahalobunny | January 26, 2017 at 07:04 AM

ペット飼うと余計にそうなのかもしれませんね。

Posted by: オサムシ | January 26, 2017 at 06:35 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/73907/64711113

Listed below are links to weblogs that reference さいごの毛布 近藤史恵:

« 天晴れアヒルバス 山本幸久 | Main | シャルロットの憂鬱 近藤史恵 »