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シニアの品格 小屋一雄

嫌われない老人になる為に読んでみようかな、と思って手に取ったこちら。

シニアの品格 小屋一雄

読了です。

主人公は世界企業でキャリアを築いてきた男性。彼が定年間近で得た職場には、鼻持ちならない年下の上司がいた。プライドが傷つき、若い同僚たちに毒づく日々。家に帰れば、言葉も交わさない妻が待っている。次第に怒りをまき散らすことしかできなくなった彼が向かったのは、90歳近い老人が待つ「よろず相談所」だったーー。
「果たせなかった夢」「残された時間」「人生における役割」・・・ふたりの対話が終わるころ、それぞれに大きな変化が訪れる。

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まぁ鼻持ちならない主人公、です(;^^)。
大企業でキャリアを積んできたんでしょうが、怒りっぽく悪口しか言わない、こりゃ煙たがられるよ、って人なんですよね。
一昔前にはこういうヒト、たくさん会社にいたな、ってステレオタイプな人物。

そんな彼が通い始めたテニス教室で90歳近い老人と出会う。
彼は人気者だがどこに魅力があるのか?不審に思って彼と話してみる事に。
彼と話すうちに徐々に今の自分、自分の欠点、相手への接し方や考え方などが明らかになり・・・

これを「気づき」と言います。
カウンセリングの手法にあるんですよね。
対象者の言う事をそのまま受け止め、オウム返しをしていく事で、対象者自らに発見・自覚させるものです。

また「エンプティ・チェア」の技法。
これは、誰か実在の人物が居ると仮定して、その人に語りかけたり、言いたい事を言ってみる、というもの。また自分がそのヒトだと仮定してそのヒトだったらどう答えるかを想像してみる、と。

心理学の分野では結構有名な技法が色々出てきます。
ただいかんせん、主人公の文句の内容が共感できるものでなく・・・
心の声まで書かれちゃうと、息苦しかった~。

新聞の書評で知った本ですが、こういう本を読もう、読んでやってみよう、と思う人はあまり嫌われないのでは?と思ってます。
「他からどう見られているか」とか「どう対応すべきなのか?」悩んで読んでいる訳ですから。
それよりも、外からの刺激・情報を柔軟に吸収しようとしない人の方が心配だな、って思う今日この頃。

要はリュックを背負ったまま電車に乗る人はこういう本を読まない、
読む人はそもそもリュックを下ろして電車に乗るよなぁ、って感じ(^o^)。

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Comments

カウンセラーの人ってひとの話を聞かなくちゃいけないのでしょ。それを他人に話してはいけないというのはストレスが溜まるのではないかと思います。

Posted by: セイレーン | January 18, 2017 at 08:34 PM

テニスも久しくしてないです。

Posted by: オサムシ | January 16, 2017 at 06:19 AM

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