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「鬼畜」の家:わが子を殺す親たち 石井 光太

死んだ犬を捨てた荒川に、次男も捨てた…

「鬼畜」の家:わが子を殺す親たち 石井 光太 

読了です。

次男をウサギ用ケージに監禁、窒息死させ、次女は首輪で拘束した夫婦。 電気も水も止まった一室で餓死させた父親。 奔放な性生活の末に嬰児2人を殺し、遺体は屋根裏へ隠す母親。 「愛していたのに殺した」という親たち、その3代前まで 生育歴をさかのぼることで見えて来た真実とは? 家庭という密室で殺される子供たちを追う。

Case1 厚木市幼児餓死白骨化事件 
Case2 下田市嬰児連続殺害事件 
Case3 足立区ウサギ用ケージ監禁虐待死事件

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いやいやすごい本でした。
新聞の紹介記事で知ったあまりのタイトルにちょっと好奇心があったのは事実。
でも読まなきゃよかったなぁ、って。

3件の事件は全て「子供を殺した」親の話です。
若い結婚で母親は家を出て、父親と子供だけが残された。父親はやがて若い女性と交際するようになり、今のアパートと別に部屋を借り、帰ってこなくなった・・・。
若い女性は次から次へと体の関係を重ね、妊娠した事を親にも同居する姉妹にも言わず、部屋でこっそり産み落とし、そのまま遺棄・・・。
若い夫婦は活動的な息子を持て余し、ケージに入れてしまう。ケージはうさぎ用で小さく体を丸めていないと居続けられない・・・。

こういうのを読んでしまうと「ホントやりきれない」と思ってしまいます。
消された一家~北九州連続監禁殺人事件~」のときと同じで口の中が変な物食べた時みたく苦く・えぐみを感じるんですよね。

親が悪いんですよ。どう言い訳しようが殺す事は悪なんですから。
でも自身がそうやって育ってきたんだとすると彼らだけ責めても終わらないんですよね。彼らには彼らの言い分があり、それは無知さから来るものでもあるので同情の余地はないんですが、でもその無知は彼らの成長段階で何かが欠けてしまったから、なんですよね。

彼らの親が悪い?そうかもしれません。
結婚相手が悪い?そうかもしれない。
じっくり考える事ができず、現実に起きている事をなかった事にしてしまう。
怖い事です。

その昔は「多動」とか「発達障害」とか分からなかったけど、そういう子いましたよね?
確かに大変だろうな、とは思ってましたけど、親が子を殺す、なんてとこまではなかったですよね。
それだけ今の世の中おおらかさがなくなっているって事なんでしょうし、
親にも余裕がないのかもしれません。

昨今では親が亡くなったのに、「どこに電話して良いのかわからなかった」とのたまって年金不正受給してるいい歳した大人がいたりします。
どこでどう変わってしまったんでしょうね。

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Comments

やりきれない思いですよね。
名にも抵抗できない子供に対しては
本当に許せません。

Posted by: ジャランこ | January 18, 2017 at 09:39 PM

ペット飼ってみたい気持ちはありますが、
難しいかなと思っています。

Posted by: オサムシ | January 18, 2017 at 06:45 AM

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