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21 posts from October 2016

ニセモノの妻 三崎亜記

これも、あれも、夫婦のカタチ・・・。

ニセモノの妻 三崎亜記

読了です。

非日常に巻き込まれた夫婦の、可笑しくて切ない4つの物語。

終の筈の住処/ニセモノの妻/坂/断層

終の筈の住処・・・何十年も住むマンション。どんな違和感があろうともそれを「日常」として受け入れていくしかないのだから。

ニセモノの妻・・・「突発性 真偽体分離症」 ある日突然、一人の人間とまったく同じ「ニセモノ」が出現してしまう。分離でもなくコピーでもなく忽然と「ニセモノ」が現れるのだ。

「坂」・・・家の前の坂は折りからの坂ブームで、一般の道路と管轄を分け、市役所の「坂課」の管理下に置かれる事になった。

「断層」・・・僕の目の前で奥さんは忽然と姿を消した。そして翌日、昨日消えた時とまったく同じ場所に、同じ服装で現れた。時間断層被害者になったのだ。

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「非日常の世界」を書かせたら右に出るものはいない(だろうと私は思ってる;^^))三崎氏。

今回も「う~ん訳がわからん」と思いつつも「さすが三崎氏ニヤニヤ」って変なテンションのまま読んじゃいました。
「夫婦」に絞った今作、どんな相手と歩んでいくのか?どうやって問題を乗り越えていくのか?三崎ワールドではどうしようもない、手のつくしようがない設定がたくさんな訳で、そんな中に存在する夫婦のカタチに色々考えさせられます。

最後の「断層」は泣けました。
突然消えた奥さんのため、同じ洋服を、冷蔵庫のプリンを買い揃え、掃除も完璧にではなく少しだけ残すように、努力しているのに徐々に時間は経過していき、とうとう・・・
それでも奥さんと寄り添って生きる道を選んだ夫さんはすごいです。

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スティグマータ 近藤史恵

取るべきラインがはっきり見える。
ぎりぎりまでブレーキはかけず、カーブでは
インコースを狙う。
雨だから少し慎重に。だが躊躇しない。
美しい一本の線だ。

スティグマータ 近藤史恵


読了です。

ドーピングの発覚で失墜した世界的英雄が、突然ツール・ド・フランスに復帰した。彼の真意が見えないまま、レースは不穏な展開へ。
選手をつけ狙う影、強豪同士の密約、そして甦る過去の忌まわしい記憶…。
新たな興奮と感動が待ち受ける3000kmの人間ドラマ
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サクリファイスとエデン (2007年8月&2010年3月)
サヴァイヴ&キアズマ (2011年6月&2013年4月)
自転車ロードレースについて書かれているシリーズです。

陸上競技から自転車競技に転向しプロチームに所属する白石誓(通称チカ)。アシストと呼ばれる位置で、エースの優勝をサポートする。
1作めでは日本のチームにいたが、2作目でヨーロッパへ。スペイン~フランスで活躍。3作目は短編集、4作目は別の人を主人公にした大学の自転車部の本だったので、今作は久々の長編です。

2~3年ごとに新作が出てるんですね。前作4冊を続けて読んでしまったので、はい待ちました。
チカ、結構好きなんですよね(^o^)。
彼の心の中の動きが面白い。熱いようでどこか冷めてるような。

今作でも「アシスト」と「トップゴール」の選択を迫られます。
ツールを走っているわけですよ。ツールでトップでゴールすることにどれだけの魅力を感じ、偉業だと認識されるか・・・。
でも結果チカは選択します。今までの自分、これからの自分を見据えて。

ある意味、武士のような心意気を持つライダーです。
年齢的にもそろそろタイミングを図り始めなきゃいけないんでしょうが、できればずっと走り続けてほしいです。

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新しい道徳 北野武

良心は道徳を造るかも知れぬ。
しかし道徳は未だ嘗(かつ)て、
良心の良の字も造ったことはない。
       ー芥川龍之介『侏儒の言葉』より-

新しい道徳 「いいことをすると気持ちがいい」のはなぜか 北野武

読了です。

2018年、道徳を教科化? だけど、その前に…
『日本人にとって、「道徳」とは何か?』 この問いに答えられる、親や教師はいるのだろうか。
まず最初に大人たちが、真面目に考えた方がいい。 稀代の天才が現代の核心をえぐる、未だかつてない道徳論。

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これも人気の本でした。
どんな風に彼が道徳を説くのか?

なんかね~、読んで納得する事多かったな。
どうして人間には道徳が必要なのか?
なぜ人は道徳を守らなければいけないのか?

今の世の中って難しいですよね?
例えば、先日も書いた「電車内リュックしょったまま」。
「電車の中では(他の人の迷惑になるから)リュックはおろしましょう」。
普通こう考え教えますよね?

でも中には「おろしたりしょったりするのは重くて大変だから」と背負ったままの人がいる。周りは一切関係ない、自分が楽だからそのまま。
そうすると「あの人ズルしてる。背負ったままの方が私だって楽だよ。」と思う人が出てくる。
今って「CP(コスパ)重視」ですから、他人がどう思おうが関係ない、自分にとって良い事を考え実行する事を一概に悪いと言い切れない気がする。

私だって電車内が空いていれば背負ったままですよ。でも基本的にはリュックは下ろします。なぜなんだろう?と自問してみました。
他の人に「(・д・)チッこのバカ」と思われたくないからか?
「自分はちゃんとしてる」と自己満足したいからか?
答えは出ません。

人生半分以上生きてきた大人が分からないんだから、子供に分かる訳がない。教える先生の苦労、お察しします。
道徳って教科として教えるものじゃない気がしました。この本を読んでみて、どう思ったのか?ぜひ聞かせていただきたいですね。

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インシテミル 米澤穂信

年齢性別不問 1週間の短期。
ある人文科学的実験の被験者求む。
一日あたりの拘束時間は二十四時間。
人権に配慮した上で、二十四時間の観察を行う。
期間は七日間。食事は三食提供、個室用意あり。
ただし実験の純粋性を保つため外部からは隔離する。
拘束時間には全て時給を払う 時給1120百円。

インシテミル 米澤穂信


読了です。

「ある人文科学的実験の被験者」になるだけで時給十一万二千円がもらえるという破格の仕事に応募した十二人の男女。
とある施設に閉じ込められた彼らは、実験の内容を知り驚愕する。それはより多くの報酬を巡って参加者同士が殺し合う犯人当てゲームだった・・・。
*************************************

映画は見てないんですよね。知ってはいたんですけどようやく読めました。
かなり特殊な設定ですね。

殺人が発生し、謎解き。それにルールがあり、賞金・罰金がある。犯人探しをする中でまさかの主人公の背景隠し。う~ん、それがキーではあるんですが、まさか、なひっくり返しでした。

最後は賞金の計算。訳分からなくなりましたんでそこはさら~っと流しましたけど(;^^)ね。
これは映画の方、というか映像で見る方が楽しめるかも。小説読んでてイマイチしっくりこなかったし。

これを読んで「ライアーゲーム」を思い出しました。
なんか最近そういうのが多いわ(^o^)。 Aを読んでBを思い出す、BからXへジャンプする、発想(いや妄想?;^^)がどんどん膨らんでいくんですよね。
やばい??

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バベル九朔 万城目学

読めるのを楽しみにしていた。
でもやはり最新刊だけにかなり待った。
ようやく、「次に借りる人なし」までになった。
(私の住む市の利用者少ないから;^^)

バベル九朔 万城目学

読了です。

俺を追ってくるのは、夢か? カラスか? 作家志望の雑居ビル管理人が巻き込まれた、世界の一大事とは――。 作家志望の「夢」を抱き、 雑居ビル「バベル九朔」の管理人を務めている俺の前に、ある日、全身黒ずくめの「カラス女」が現われ問うてきた……「扉は、どこ? バベルは壊れかけている」。

巨大ネズミの徘徊、空き巣事件発生、店子の家賃滞納、小説新人賞への挑戦――心が安まる暇もない俺がうっかり触れた一枚の絵。その瞬間、俺はなぜか湖で溺れていた。そこで出会った見知らぬ少女から、「鍵」を受け取った俺の前に出現したのは――雲をも貫く、巨大な塔だった。

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万城目さん、寡作なんですよね。少ない少ない。
なかなか新作がでなくって、待ちくたびれちゃいました。

さて題名の「バベル」。
旧約聖書の「創世記」中に登場する巨大な塔。
実現不可能な天に届く塔を建設しようとして、崩れてしまったといわれることにちなんで、空想的で実現不可能な計画を比喩的に「バベルの塔」という。

天に届く高い塔。それを実物でなく、空想で造ってしまった、
そこと現実の境目が崩れ始め「カラス女」の登場、となります。

もう、読んだら頭の中が「???」(;^^)。
時間とか場所とかがずれちゃう、ってのは混乱しきり。
しかもその別の世界を造ったのは「祖父」だ、と。

クライマックスで原稿用紙を空に飛ばすシーンは作家じゃないですが、なんか身につまされましたね。
話を書こう、と思ったことはほとんどなく、筆力があるとも思わないので、苦労加減って分からないのですが。

前作も「とっぴんぱらりの風太郎」って真面目な方の路線だったもんで、もっと馬鹿らしいお気楽な話、が好きだなぁと思いながら次も期待しておりますっ!

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遺品 若竹七海

静かな真夏の昼下がりの山の中。
ここを離れたくない。ホテルが必要としているのは
誰でもない私だ。

遺品 若竹七海


読了です。

失業中の学芸員のわたしに、金沢のホテルの仕事が舞い込んだ。伝説的女優にして作家の曾根繭子が最後の時を過ごし、自殺した場所。
彼女のパトロンだったホテルの創業者は、繭子にまつわる膨大なコレクションを遺していた。その整理を進めるわたしは、彼の歪んだ情熱に狂気じみたものを感じていく。
やがて起こる数々の怪異・・・

*********************************

先週末の「葉村」に触発されてか、つい若竹七海さんの読み残し本を読んでいます。
ただ結構、ハードカバーのまま、なんですよね(;^^)。
文庫本になってまで図書館には置かない、って事かな?
人気本だと文庫本も入れるもんなんですけどね。

こちらは、「角川ホラー文庫」で一度刊行された後、光文社文庫で刊行されました。そういえば光文社、初期には角川からの転刊行、多かったなぁ。

学芸員、ってご存知ですか?博物館などで展示を仕切る方。職務の類型は、研究・調査、収集・展示普及、保存・管理とされ、展示普及においては社会教育施設における教育従事者としての立場(wikiより)。
日本では地位は低いのですが、欧米では「キュレーター」(監督)と言う職種があたります。日本は他にもいろんな仕事してる何でも屋さんになってますが。

女優さんのコレクションを整理・分類して目録を作り、展示会を仕切る。その為にホテルにやってきたわけですが、雲行きが怪しくなり・・・。
まさか、の最後となっております。

これを読んで「シャイニング」をふと思い出しました。
あれは完璧なホラー、ですが(;^^)、こっちは若干ギャグというか冗談のような展開もあったりするので怖さは半減かな。

ハードカバーの他の本も読んでいこうと思っています。

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静かな炎天 若竹七海

・40歳を過ぎると怪我の治りは遅くなる。なにもしなければ体力は戻らない。走り込めば膝を痛め、腹筋すれば腹がつる。とかくこの世は生きづらい。

「静かな炎天」 若竹七海

有能だが不運すぎる女探偵・葉村晶シリーズ第4弾。苦境にあっても決してへこたれず、ユーモアを忘れない、史上最もタフな探偵の最新作。

青い影(7月) 衝突事故 バッグ 盗人の女 
静かな炎天(8月) 消息探し 介護 盆休暇
熱海ブライトン・ロック(9月) 熱海 失踪 ドラッグ
副島さんは言っている(10月) 元同僚 病院 DIY
血の凶作(11月) 戸籍抄本 引っ越し 息子
聖夜プラス1(12月) 東京横断 ノエルドブッシュ 著者署名

************************************
ついこの間、「さよならの手口」という本を紹介したと思ったらもう次が出た(^o^)。
嬉しいです。好きな作品(シリーズ)なので。
と書いたところでビックリ。1年以上前でした、はい。
最近毎日が過ぎるのが早いなぁ、と思ってましたけど、ここまでとは。

さて、今回葉村を襲う悲劇とは?!

ケース1:四十肩がひどく痛み、冷湿布で肩全体を覆い尽くしており、自分でもかなり匂う。この湿布はその昔、祖母が愛用していた。なんだか死んだ祖母を肩に乗せて歩いているような気になってきた。

ケース2:最近夜になると目のピント調節機能があまりうまく働かない

おいおい、葉村~。私より若いはずでしょ、あんた。
まぁ、職業が職業だからねぇ。
前作で、バイトしてる古本屋が、探偵業の届けも出していると知って終わる、と言う状態。その登録者として、副業で探偵をしています。(いや副業が古本屋のバイトか?)

今回はその探偵の仕事で続く6ヶ月を書いています。
上記↑はほとんど探偵の話ですが、しっかり古本屋の方でも振り回されてます。
人探しが主なんですが、そこから色々な事件解決まで行くことも。
中には、人質になった元同僚の依頼でアームチェア・ディテクティブ、なんて事をしたりも。

最後の「聖夜~」は同業者からの嫌がらせにもめげず西東京を縦断(行ったり来たり)し、疲労困憊になる顛末が書かれています。ついにやっとしちゃいますよ。

葉村の初出は1996年。20年かけて続いているシリーズ、次回作も楽しみにしたいと思います。

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後宮小説 酒見健一

有川浩さんの「倒れるときは前のめり
ここで紹介されていた本です。

後宮小説 酒見健一

読了です。

時は槐暦元年、腹上死した先帝の後を継いで素乾国の帝王となった槐宗の後宮に田舎娘の銀河が入宮することにあいなった。物おじしないこの銀河、女大学での奇抜な講義を修めるや、みごと正妃の座を射止めた。ところが折り悪しく、反乱軍の蜂起が勃発し、銀河は後宮軍隊を組織して反乱軍に立ち向かうはめに……。さて、銀河の運命やいかに

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う~ん・・・・(;^^)。微妙・・。

新潮社さんの第一回ファンタジーノベル大賞受賞作、だそうです。
http://www.shinchosha.co.jp/prizes/fantasy/archive.html

他の受賞作を見てみると「しゃばけ」なんかは面白くって好き。まだ紹介はしてないけど「僕僕先生」シリーズも楽しんで読んでます。でもこれは・・・・(;^^)。

作者さんが文中で「正式な文献がない為詳細は分からないが」とか「この事について書かれた箇所は少ししかない」とか言い訳をグダグダしてるな、って印象を持っちゃうんですよ。そこまで史実に沿ったような記述にしなくても良いんじゃない?って思っちゃった。

日本に大奥あり、中国に後宮あり?(;^^)。
たくさんの女性をはべらして、世継ぎを作る・・・。
大昔からこんな事をやっている訳ですから、女性の地位ってのも推して知るべし、ですよね(;^^)。

この「銀河」。田舎生まれのくせにその美貌で後宮へ。
後宮ではまず研修期間があり、月に1回くじ引きで後宮を去る女性が出る。
研修では数々の秘技を教わり(;^^)、哲学を学ぶ・・・。
う~ん、なんともはや。

そこまでがやたら長くて、そこからはあっという間に終わってしまった。
読むのに時間ばかりかかってしまった作品でした。

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『ジェイソン・ボーン』

2002年に「ボーン・アイデンティティー」、
2004年に『ボーン・スプレマシー』、
2007年に『ボーン・アルティメイタム』、
2012年の『ボーン・レガシー』は番外編でした

9年の月日を経て、再始動、です。
『ジェイソン・ボーン』

201610

原題 Jason Bourne  製作年 2016年
製作国 アメリカ   配給 東宝東和  上映時間 123分
キャスト マット・デイモン(ジェイソン・ボーン)
トミー・リー・ジョーンズ(ロバート・デューイ)
アリシア・ビカンダー(ヘザー・リー)
バンサン・カッセル(作戦員)
ジュリア・スタイルズ(ニッキー・パーソンズ)

世間から姿を消して静かに生活していたジェイソン・ボーンのもとに、CIAの元同僚のニッキーが現れる。
ニッキーは、CIAが世界を監視・操作するために極秘プログラムを始動させたこと、そしてボーンにまつわる、ある驚きの真実を告げる。
これをきっかけにボーンは再び動き始めることとなり、追跡を任されたCIAエージェントのリーは、ボーンを組織に取り込むことを画策するが……

************************************
懐かしいですね~、ボーン・シリーズ。
最初はあまり好きじゃなかったんだよね。
見ているうちに面白くなり今に至ってます。

関東圏では、新作公開にあわせて、10/11~TV東京で昼間放映してたんですよね。「スプレマシー」だけ時間があったので見ました。
「アルティメイタム」は記憶があったのよね。

考えてみると初出から約16年。世界情勢はかなり変わりましたよね。情報社会と言われるように、監視カメラや衛生を使ってのカメラ、またドローンなどなど。
いやいや人と人がぶつかって戦う、という数百歩先をいっている現代。

その昔のウィル・スミスの「エネミー・オブ・アメリカ」なんか98年の作品、
サンドラ・ブロックの「インターネット」も96年の作品かぁ。
その頃、情報社会の怖さを書いた作品って多かったけど、20年が経ち、現実になってきてますよね。

なんでこんな話を書いているかと言うと、映画の中でボーンが幾つものパスポートを所持してたりするんですが、今はICチップとか入っているじゃない?
もちろんそういう国ばかりじゃない、ってのは分かるんだけど、
先日TVで「実家(コロンビア)へ帰国するつもりで成田空港に行ったら、パスポートがICチップ付のに切り替わってて、飛行機に乗れなかった」って外国人男性が出てたんですよ(;^^)。

他にもマルウェアウィルスを仕込んで、ファイルを開いたらすぐ分かるようにする、とか暗号化されたUSBとか、PC使っての情報合戦が増えたなぁ、としみじみ。
そして皆さん、一癖も二癖もある人ばかり(;^^)で、それをボーンが暴いていく、ってのはすっきりしますね~。

TVで某監督さんが「映画は委ねる、小説は入り込む」と言ってたんですよ。映画はその場で身を委ねて愉しめば良いんだけど、小説は自分から入り込まないといけない、と。
今回この映画を見て、納得。人の名前を覚えるのが苦手になっており(;^^)、「あ?××って誰だっけ?」とか、「○○って誰だ?」と思うこと多かった。
でもそこでつまづいたら置いて行かれちゃうから、はい委ねましたよ。「大筋に影響はないはず」と。

確かに、スルーしても十分楽しめました、はい。

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『ハドソン川の奇跡』

155人の命を救い、 容疑者になった男。

『ハドソン川の奇跡』

201610_1

原題: SULLY   上映時間 96分   製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(ワーナー)
初公開年月 2016/09/24
監督:クリント・イーストウッド
出演: トム・ハンクス(チェズレイ・“サリー”・サレンバーガー)
アーロン・エッカート (ジェフ・スカイルズ)
ローラ・リニー (ローリー・サレンバーガー)

2009年1月15日。乗員乗客155人を乗せた旅客機が、ニューヨークのラガーディア空港を離陸した直後に鳥が原因のエンジン故障に見舞われ、全エンジンの機能を失ってしまう。
機体が急速に高度を下げる中、管制塔からは近くの空港に着陸するよう指示を受けるが、空港までもたないと判断したチェズレイ・“サリー”・サレンバーガー機長は、ハドソン川への不時着を決断する。そしてみごと機体を水面に着水させ、全員の命を守ることに成功する。
この偉業は“ハドソン川の奇跡”と讃えられ、サリーは英雄として人々に迎えられた。ところがその後、サリーの決断は本当に正しかったのか、その判断に疑義が生じ、英雄から一転、事故調査委員会の厳しい追及に晒されるサリーだったが…。

***********************************
この事故は覚えています!TVニュースで翼に並んで立っている人々、救出の様子、寒いだろうなぁ、冷たいだろうなぁ、とつい最近の事のように思ってましたが、もう7年も前なんですね(;^^)。

確かにTVでは機長の行動について絶賛しており、数日だかしばらく経ってから「調査が入った」と聞き「何を調査するのさ」とムカッとして、又々しばらく経ってから「問題はなかった」と聞いて「当然でしょ」となり、あっさり忘れてしまいました。

ただその間に彼が受けた疑いの目、自身の行動への考証、と全てを見つめ直す作業は大変だったんですね。
そりゃそうですよね、155人もの人間の命を握っているパイロット。
一瞬の判断が生死を分ける状況で、「最善の判断・行動をした」とそうそう断言できる訳がない。
「もしかして、いやベストだった。でも万が一もしかして・・・」と眠れぬ日々を過ごす毎日。

機械(シュミレーター)による検証と人間による検証。
ボイスレコーダーで振り返る208秒(3分半)、はもうドキドキです。

このプレッシャーに打ち勝てたからこその結果なんでしょうね。
常にベストを尽くす。ベストの為の準備を万全にする。
プロと呼ばれる彼らの背中は大きくて頼もしかったです。

日本人の搭乗者もいたそうですね。来日会見時にトム・ハンクス氏と握手してましたっけ。2人もいたそうで、大変だっただろうなぁ、と。
荷物も全て戻ってきた、服はクリーニングされていた、と余談が面白かったです(来日会見時から)。

実話なんですが、ここまで感動的になったのは、やはり機長の誠実な人柄と、真実。うん、面白かったです。
最近の映画では短いはずの上映時間がたっぷりに感じられました。

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『怒り』

愛した人は殺人犯なのか?
それでも信じたい・・・

『怒り』
201609

劇場公開日 2016年9月17日  製作国 日本
配給 東宝上映時間 142分 映倫区分 PG12
監督李相日  原作吉田修一
キャスト 渡辺謙(槙洋平) 森山未來(田中信吾) 松山ケンイチ(田代哲也) 綾野剛(大西直人) 広瀬すず(小宮山泉)

東京・八王子で起こった残忍な殺人事件。犯人は現場に「怒」という血文字を残し、顔を整形してどこかへ逃亡した。それから1年後、千葉の漁港で暮らす洋平と娘の愛子の前に田代という青年が現れ、東京で大手企業に勤める優馬は街で直人という青年と知り合い、親の事情で沖縄に転校してきた女子高生・泉は、無人島で田中という男と遭遇するが……。

*********************************
原作は未読、です。映画の場合、原作を先に読んじゃうと浅く(薄く?)感じてしまうなぁ、と最近思い始めまして。

豪華キャストですね~、↑のキャスト以外にもたくさん。
更に芸達者さんばかりなので、もう「濃く・熱く・重い」作品となりました。

3人の男、似ているような似ていないような・・・。
個別に見れば違うんですが、映画で見てみると「あ、こいつかも」「いやこの人か?」と謎解きを楽しめる位。
いやぁ原作読んでなくてよかった1つですね。

ただ、小説の元の事件を知ってはいたので、多分こいつだろうなぁ、と想像はついてたんですけどね。
それでも他の2人と彼らに関係する周囲の人間の悲しみの深さにはつい涙してしまいましたよ。

信じたい、でも自分の事さえ信じられないのに、他人の事を信じられるのか?
悩みますね。好きだから、と言うだけで突き進めるほど若くなくなった自分としては(;^^)、この上なく難しい問題です。

さぁて、映画を満喫したので、落ち着いた頃に原作に挑戦してみます。

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さよなら妖精 米澤穂信

続けてご紹介します。
最後まで残ってた本、読めました(^o^)。

さよなら妖精 米澤穂信

読了です。

一九九一年四月。
雨宿りをするひとりの少女との偶然の出会いが、謎に満ちた日々への扉を開けた。
遠い国からはるばるおれたちの街にやって来た少女、マーヤ。彼女と過ごす、謎に満ちた日常。そして彼女が帰国した後、おれたちの最大の謎解きが始まる。
覗き込んでくる目、カールがかった黒髪、白い首筋、『哲学的意味がありますか?』、そして紫陽花。謎を解く鍵は記憶のなかに・・・。

************************************
これを読んで「王とサーカス」がなぜネパールなのか?
わかった気がします。
こちらはユーゴスラヴィアの話、です。
米澤さん、こういう背景で書く作家さんなんですね。

ユーゴスラヴィアの紛争、そういえばありました。
と無責任な発言しちゃってますが(;^^)、ピンと来なかったんですよね。
そういえば、位。

マーヤは日常の謎に興味があるようで、「傘を持っているのに指してない男の人がいた=日本人でも雨で傘をささない人がいる」、
「神社とお寺、信仰の違いは?」、「紅白饅頭=赤白でめでたいのはなぜか?」等々。

当たり前のようでいて、ふと感じる違和感。でも普段なら気にもとめずに流してしまうような事にマーヤは疑問を感じ、口にします。

周りの高校生がこれまた物知りです。あの頃は何でも知識を詰め込んでた気がする。受験問題とか解いてた訳だもんね。
今となっては記憶の遥か彼方、にあるものですが。

マーヤの国に起きる問題、それに関わった高校生のひと夏、2ヶ月間の物語となってます。
この20年後の話が昨日の「真実の10メートル手前」に登場します。
「ナイフを失われた思い出の中に 」。
今作で高校生だった「大刀洗万智」、大学に進み、記者になります。
「真実の10メートル手前 」で記者を辞め、「王とサーカス」のネパールへ行くことになり、戻ってきてからはフリーのライターとして活動している、という流れです。

こういう女性、好きなんですよね(^o^)。
凛として、気高く見えて実は恥ずかしがり屋、みたいな可愛い面も。
以前紹介した北森鴻の「旗師・冬狐堂」シリーズとかそう。
他にあれば読んでみたいものです。

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真実の10メートル手前 米澤穂信

昨日の「王とサーカス」で気になった
「大刀洗万智」さんの短編集も出ている、と
言うことを知り、借りてみました。

真実の10メートル手前 米澤穂信


読了です。

滑稽な悲劇、あるいはグロテスクな妄執-。
己の身に痛みを引き受けながら、それらを
直視するフリージャーナリスト、太刀洗万智の
活動記録

 ◇真実の10メートル手前
 ◇正義漢
 ◇恋累心中
 ◇名を刻む死
 ◇ナイフを失われた思い出の中に
 ◇綱渡りの成功例

***********************************

ネパールに行く前の話も入ってますね。
と言うか、ネパールに行くきっかけとなった
話が第1話。その他にも太刀洗万智シリーズ最初の
「さよなら妖精」の後日談もあったらしい。

後は、フリーになった彼女と彼女に関わった
ジャーナリストたちの話、です。

「王とサーカス」で彼女はジャーナリズムの答えを彼女なりに見つけます。
それは辛く苦しい、一歩ずつ這いずりまわって見つけるもので、彼女のその姿勢はある人には「やりにくい」ととられるようなもの。
この作品に出てくる人はフィルターを通して彼女を見てない、最初は見ていても最後には見直しています。

どれも面白かったですよ。
「そんな結末だったのか」「そんな展開になるのか」と呆気に取られました。
そこら辺は米澤穂信さんらしいかな。
性格悪いんだろうなぁ(失礼)、と思っちゃうような話運びです。

短編集なので、興味を持った方はこちらから読んでもいいかも。「王とサーカス」は長編ですからね。それよりは話が濃く出来てます。

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王とサーカス 米澤穂信

米澤穂信さんという作家さん。
過去2回程紹介させて頂いています。
 ◇満願&追想五断章
 ◇古典部シリーズ

最初はあまり印象にも残らず、う~ん、って
感じだったのが、「古典部シリーズ」が意外と面白く
「他のも読んでみようかな」と思うようになりました。

*第1位『このミステリーがすごい!2016年版』国内編ベスト10
*第1位〈週刊文春〉2015年ミステリーベスト10/国内部門
*第1位「ミステリが読みたい!2016年版」国内篇
*第3位『2016本格ミステリ・ベスト10』国内篇

「王とサーカス」 米澤穂信


読了です。

2001年、新聞社を辞めたばかりの太刀洗万智は、知人の雑誌編集者から海外旅行特集の仕事を受け、事前取材のためネパールに向かった。現地で知り合った少年にガイドを頼み、穏やかな時間を過ごそうとしていた矢先、王宮で国王をはじめとする王族殺害事件が勃発する。太刀洗はジャーナリストとして早速取材を開始したが

******************************************

ネパールかぁ。行った事はないです。
つい最近、「エヴェレスト 神々の山嶺」を見て
読んだので、なんとなく、のイメージはありますが。

実際にあった「ネパール王族殺害事件」をベースに
書かれたこの本。
ジャーナリストとしての根本「報道する、とは?」
について書かれています。

ジャーナリズムの基本方針として「真実を伝える」
と言うことがあります。
では、真実を伝えた後、その国はどうなったのか?
良くなっていったのか??
「真実を伝えたい」という彼らに真実を話した人が
その後殺された、なんて話もあります。

そう違いますよね。法に沿った経営方針にした為、
仕事を失くす人が出てくる、
法に沿った取り締まりを行った為、
刑務所が定員オーバーで生活できない、
(あ、これオバマさんに怒った某国ね)・・・。

決して「真実を伝えること=正しいこと」ではない、
私はジャーナリストなのか??
彼女のジレンマが伝わってくる作品です。

最初はね、乗れなかった。
読み始めは頁は進まなかったなぁ。
でも途中から、引きこまれました、はい。
読み終わるのが残念な位。

この主人公「太刀洗万智」はシリーズ、というか
関連本が数冊あるようです。
こりゃ読んでみないと、だな。

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かたづの! 中島京子

図書館本読み、を続けていますが、
これも波があるものですね。
気に入った作家さんなどが見つかると
バタバタ~と借りるんですが、
ふと穴があいたように借りる本が見つからない、
なんて時が。

こちらはそんな時に見つけた本。
以前「王様のブランチ」で紹介してたなぁ、と
思い出して借りてきました。

かたづの!  中島京子

読了です。

江戸時代、“女性”という立場で、清心尼はいかにして有象無象の敵を前に生き抜いたのか。「武器を持たない戦い」を信条とした、世にも珍しい女大名の一代記。
第28回 柴田錬三郎賞
第4回 歴史時代作家クラブ賞作品賞
第3回 河合隼雄物語賞

**************************************

慶長五年(1600年)、角を一本しか持たない羚羊(カモシカ)が、八戸南部氏20代当主で ある直政の妻・袮々と出会う。 羚羊は彼女に惹かれ、両者は友情を育む。やがて羚 羊は寿命で息を引き取ったものの意識は残り、祢々を 手助けする一本の角――南部 の秘宝・片角(かたづの)となる・・・。

というお話なんですが、いやいや・・・。
読みづらかったなぁ(;^^)。作者の「中島京子」さん。初作家さんなんですが、だからかな?

400年前に実在した女当主の話を書いた歴史ファンタジー、との事ですが、
私、歴史小説(特に日本)って苦手なんですよ。時代劇、せめて江戸時代後半位の太平極楽、な世の中が舞台なら楽しめるんですが、それ以前って古典を読んでる気になっちゃって・・・。

女性の当主がいかに「戦」を避けて治めていったか、それを「角」だけになっても見ていたカモシカ、なんだけど特にファンタジーに行く理由でもなく、当時の流れを地道に書いているだけ、のような・・・。

いやTVで紹介される本が全て面白い、とは思っちゃいないですよ?新聞もそうだけど出版社の都合とか、出版社の編集者の力加減とか色々あるんでしょうし、個人の嗜好も影響しますしね。

まぁ、こういう本はやっぱり苦手なんだ、私って(;^^)、って事がわかっただけでも良し、としますかね~。

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地域限定商品とのコラボ♪

皆様、三連休はいかがでしたか??

今年もあと少し!頑張っていきましょう。
っていうか早いですよね、毎日あっという間。

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さて千葉県人なら誰もが知っている、の代名詞だった
「マックスコーヒー」


今は全国区なので皆様もご存知ですよね?
そして千葉にある老舗パン屋さん「マロンド」。

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この2つがコラボしたパンが出ました。

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近所にはないんですが、どうしても食べたくて、
買いに行ってきました。

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マックスコーヒーって飲んだことありますか?
めちゃくちゃ甘~い♪コーヒーです。
氷をいっぱい入れたグラスで飲むのがお気に入りでした。

千葉県人はこれが千葉県他2県でしか売ってないとは
知らなかったんですよね。
大学1年の時に、埼玉から通ってた友人が
「これが飲んでみたかったのぉ~!」とテンション高かったっけ。
(そして『めちゃ甘い!』と叫んでました;^^))

その味を再現したクリームが入ってます。
やや緩めのクリームなので、外側のパンですくって食べて下さいな。
あ、千葉に来ないと無理なんですが・・・。

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御子柴くんの甘味と捜査 若竹七海

「プレゼントの小林刑事で話を書きませんか?」
「誰だっけ?それ」(作者心のなか)

そんなきっかけで1冊の本が出来ました。
「御子柴くんの甘味と捜査」 若竹七海

読了です。

長野県警から警視庁捜査共助課へ出向した御子柴刑事。甘党の上司や同僚からなにかしらスイーツを要求されるが、日々起こる事件は、ビターなものばかり。

◇哀愁のくるみ餅事件
◇根こそぎの酒饅頭事件
◇不審なプリン事件
◇忘れじの信州味噌ピッツァ事件
◇謀略のあめせんべい事件

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いやぁ、忘れてたよ「プレゼント」。
以前紹介はしてるんですよね(;^^)。4年も前だけどね。
ただ「女探偵 葉村晶」シリーズの一冊として紹介しており、
この「小林刑事」はほとんど書いてない・・・。

で、この本を借りると同時にもう一回「プレゼント」を借りて読んでみました、はい。

今回はこの「小林刑事」の部下の「御子柴」くんが主人公。
「プレゼント」ではどこの県とか詳細の設定を書いてなかったんですが、今回は「長野県警」から「東京」へ出向している、という設定で再始動されてます。
ただ、小林刑事は電話でしか出てこないんですよね~。

「甘みと」と書いてある通り、長野の甘味や東京の甘味、はたまたあちこちの甘味を紹介しております。作者の若竹さんの趣味なんだそうで(お取り寄せが)。
表題は長野の甘味なんですが、文中に神戸やあちこちの甘味が出てきます。

またこの御子柴くんが「はっきり言えない」人なんですよ。
長野県警のおエライさんたちからは「あれ買って送って」「これ買っといて」と言われるがまま、出向先で目をつけられもらった長野甘味を奪われる、と。
う~ん、胃に穴があいちゃいそうですよね。

先般TVでやっていた「共感性羞恥」・・・人が恥をかいたとき、自分自身は何もないはずなのに見ていられなく、いたたまれなくなる状況を言う

この本を読んでいてすっごい感じちゃいました。
恥って事じゃないんですが、断りたいのに断れない、って状況は私は見てられないんですよ~。

皆さんは「共感性羞恥」いかがですか?1割位しかいないそうですが・・・。

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久里子シリーズ 近藤史恵

多作作家さんだけに、未読本がまだある
嬉しい作家さんの一人、近藤史恵さん。
読み逃していた作品の続編が出た、と
言うことで2作だけだけど、まとめて借りました。

久里子シリーズ 近藤史恵
賢者はベンチで思索する  ふたつめの月

読了です。

ファミレスでバイトをしているフリーターの久里子。常連にはいつも同じ窓際の席で何時間も粘る国枝という名の老人がいた。近所で毒入りの犬の餌がまかれる事件が連続して起こり、久里子の愛犬アンも誤ってその餌を食べてしまう。犯人は一体誰なのか?事件解決に乗り出したのは、意外なこと  

「賢者はベンチで思索する」(長編)
「ふたつめの月」
  たったひとつの後悔 パレードがやってくる ふたつめの月

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面白かったです。
今時の若者、って感じの久里子。服飾系専門学校を出て好きな仕事がしたい、でもできない、でフリーター。の彼女が、犬を飼い始め、国枝さんと知り合いになり、少し見方が変わってきて・・・って成長していく様は見ていてホッとします。

続編では、服飾系の会社で働き始め、正社員に、との話が出て順風満帆だったはずの久里子に突然訪れた不幸。
ここは、「ありえない~」とつい思っちゃったけど、いやアリなのかな?最近は。

第1巻では久里子と国枝老人、飼い始めた犬に久里子の弟、と身近なところの問題を取り上げて長編仕立てにしています。
第2巻では3編になってますが、話は流れているのでどちらも楽しめますよ。

「いつだって悪意はすれちがうほど側にいる」
作中に出てくる一文です。うんうん、って実感こめてうなづきますよ。
楽しいこと、嬉しいことのすぐ傍にある「悪意」。
気づかずに過ごせればいいですが、ふと気づいたらそこから一歩も動けなくなる、そんな強烈な強さを持つ感情です。

良い感情だけと寄り添って行ければ人生楽しいけど、歳とっちゃうと「それだけなわけないじゃん」と分かってしまってる。いやだなぁ(;^^)。

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人は理では動かず情で動く 田中角栄 人心収攬の極意

最近、「田中角栄ブーム」なんですって。

人は理では動かず情で動く 田中角栄 人心収攬の極意

読了です。

新幹線、地方創生、日中関係…… すべてはこの男から始まった!! 若手官僚や知識人のアイデアを積極的に取り入れ、「責任はこの田中角栄が背負う、以上!!」と言い切った今太閤は、高度経済成長期の課題に「決断・実行・責任」を携え対峙していった。「今どきの若者がわからない……」という上司へ贈る、部下の動かし方や金・情報のつかみ方・使い方から交渉術まで、今も活きる昭和のカリスマの人心掌握術

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田中角栄さん、ほとんど覚えてないんですよね。
政治家に見えない政治家、ってイメージはあったけど。
千葉にも「ハマコー」という通称の政治家がいたんだけど(;^^)似てるなぁ、こっちはもうちょっと小物っぽいけど、と比較対象する位。

この本では彼の色々なエピソードをまとめていますが、人間っぽいね~。
昔はこういう人、多かったんですよね。スマートという言葉から一番遠いっていうか、でも熱くて、つい引きずられるようについてっちゃう。

こういう「責任はオレが負うから好きなだけやれ!」って上司、いなくなりましたね(;^^)。まぁ自分も年齢的には上司になるんでしょうが、会社が会社だから下は入らず、入っても続かず・・・で歳くっても、いまだに下っ端にいるからそう思うのかも。

スマートなんだけど、小さいなぁ、ってつい思っちゃう。
昨今の会社の事情で、昔のこういう人は生きにくいんだろうなぁ、とは思うけど、
口だけうまくって意欲が空回りしてる、って見てるとちょっと痛い(;^^)。

田中角栄さんについて書かれた本は今結構出ているそうなので、読んでみると面白いかも。比較対象できるだけ歳とってきたから余計楽しめますよ。

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「子供を殺して下さい」という親たち 押川剛

すごいショッキングなタイトルですよね。
新聞の書籍紹介コーナーで見た時、
「とうとうここまで来たか」と思った覚えが・・・。
図書館で予約してようやく借りられました。

「子供を殺して下さい」という親たち 押川剛

    

読了です。   

自らは病気の自覚のない、精神を病んだ人を説得して医療につなげてきた著者の許には、万策尽きて疲れ果てた親がやってくる。
過度の教育圧力に潰れたエリートの息子、酒に溺れて親に刃物を向ける男、母親を奴隷扱いし、ゴミに埋もれて生活する娘…。

究極の育児・教育の失敗ともいえる事例から見えてくることを分析し、その対策を検討する。現代人必読、衝撃のノンフィクション。

**************************************************
引きこもりの人数がどんどん増えているそうです。
私が学生の頃から聞いていましたから、彼らは四半世紀もこもっている計算になります。

もちろん、中には社会復帰した人もいるでしょうが、最近では「引きこもりの高齢化」も言われているわけですよね。

1ヶ月前に内閣府が行った調査では、推計54万人。
でもこれって39歳迄の制限なんですよね。私と同年代の人、最初から入ってない。
だもんで、プラス10歳位迄入れるともっと増えるはず。

http://matome.naver.jp/odai/2147324947476301401?page=2

親が生きているうちはスネをかじれるけれど、私の親の年代だっていつまでも生きていられないし、亡くなった後、どうなるのか?
心配して親が相談に行くわけです。

ところが若い内は柔らかく柔軟な心も、歳を取るにつれて凝り固まってくるし、最近では薬物に手を出してしまう人も多く、彼らは突然死の確率が非常に高いそうです。
「どうせ治らないのなら、殺して下さい」となるわけです。

今の世の中、厳しいのは分かります。きついのも分かります。働いても将来は不安だし・・・。何かきっかけがあれば私もそっちの立場になってるかも。
その差、って何なんでしょうね(^o^)。

皆様、頑張りましょうね。

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八月の六日間 北村薫

2016年から出来た祝日「山の日」。
祝日を作ると経済効果が上がる、とどこかで
読みましたが、たしかにそうらしい。
今年の夏は、アウトドア用品の売上が
良かったそうです。

今日はぴったり来るタイトルの本をご紹介。
(もう10月になっちゃったけどね;^^)

「八月の六日間」 北村薫

読了です。

生きづらい世の中を生きる全ての人たちにエールを送る山女子小説! 40歳目前、文芸誌の副編集長をしているわたし。
仕事は充実しているが忙しさに心擦り減る事も多く、私生活も不調気味。そんな時に出逢った山の魅力にわたしの心は救われていき…

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・9月の5日間 北アルプス「槍だよ、槍を攻めるよ」
・2月の3日間 裏磐梯 雪山ツアー
・10月の5日間 上高地から常念岳

「山登り」には興味がないんですが、
一歩、一歩踏みしめるように歩く山。
山は険しく、厳しく、そして気高い。

山は良いなぁ、って読んでて思いました。
興味のない自分さえもそうなんだから、
好きな人はきっとたまらないんでしょうね。

生きていると色々「澱(おり)」が出てきますよね。
疲れる事、しんどいことも多い。
それらをどうやって軽くするか、リフレッシュするか。
人によって解決策は色々で、買い物や旅行、カラオケにお酒、など。
あ、山を歩く人もいるわけですよね。

荷造りのところから書かれているので面白いです。
羊羹一本持って山を歩く女性、とか(;^^)、本を持っていかないと落ち着かない人、などなど。

私もつい本は持って歩いちゃいそうだな。
電子書籍も幾つか入っているんだからそれで満足すればいいのに、
つい文庫本1冊、とか持っていっちゃう・・・。
おかげで、電子書籍がなかなか読了できない・・・。

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