徒然草~この歳になったからこその~
誰もが一度は目にしながらも、多くの人が深く
読み込むこともなく通り過ぎてきたのでは?
読了です。
約700年前に書かれた名随筆には、「人生とは」、
「恋とは」、「欲とは」、「かっこよさとは」、
「新しくものごとを始めるときには」などなど、
苦難の多い人生を、より楽に生きるための知恵が
詰まっています。
********************************************
最初、図書館で「つれづれニャるままに」を見つけ、
「あら、可愛い(^o^)」と借りたんです。
が、「そもそもの徒然草、忘れてるぞ」と思い、
「ビギナーズ・クラシックス」というシリーズの右本を
手にとりました。
結果
右の本の方が真剣に読んでました、はい。
だって、猫ちゃんの方はかなり意訳と言うか、
端的すぎて物足りない・・・。
前後の文面ひっくるめて読みたい人なものでね~。
そもそも243段もあるコラムを60まで抜粋している
時点で物足りなさが分かってしまう・・・。
右の本も75段分しか紹介してないんですが、訳文と
原文を併記してくれて解説してくれているので。
結構深いですよ。
例えば「政治が乱れて、経済生活が破綻すれば、
人間というものは、平常心を失ってしまい、犯罪者は
急増する。彼らを逮捕し処罰するよりは、衣食住の
生活を安定させる政治を行って欲しいものだ」(略)
700年前から変わってないのね、日本って(;^^)。
同じような事が問題になっているわよね。
例えば「木登りの名人が人に指図して、高い木の
手入れをさせていた。高い場所での作業には何も
言わず、軒の高さほどまで降りてきたところで、
「足を踏み外すんじゃないよ」と声をかけた。
失敗というものはきまって、なんでもないところで
やらかすものなんですよ
うんうん、分かる分かる。
いや、結構面白かったです。カルチャースクールとかで
「古典を読もう」とかって講座、「どこが面白いの?」
と思ってたんですが、納得しちゃいますわ。
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう2&3 山本 巧次(2018.04.26)
- 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 山本 巧次(2018.04.25)
- <小市民シリーズ>2&3 米澤穂信(2018.04.24)
- <小市民シリーズ> 米澤穂信(2018.04.23)
- 県警外事課 クルス機関 柏木伸介(2018.04.20)
Comments
ある意味 今も昔も変わってない部分あるんでしょうね。
Posted by: オサムシ | April 07, 2016 at 07:07 AM