迫り来る自分 似鳥鶏
さて、今日も今日とで「似鳥さん」の本です。
シリーズものではないんですが、そっちは
読むのに時間がかかるので、単発を紹介。
「迫り来る自分」 似鳥鶏
読了です。
顔も声も自分と瓜二つ。人間性は最低。
この出会いは、何をもたらすのか。
船橋から東京に戻る総武線快速。
本田理司は、併走していた各駅停車の車窓に、
自分と同じ顔をした男を見つける。
血縁ではなく、服装も髪型も違うのに、
まるで鏡を見ているようだった。
やがて、二人は偶然再会し、その夜を契機として、
世にも不条理な逃走劇が幕を開ける・・・
************************************
おとぼけ感はあまりなかったかな?(^o^)。
でも主人公本田のちょっとした発言や考えが
ツボにはまる・・・(^o^)。
世の中には似た顔の人が3人いる、と言います。
3人全員と会うと呪われて死んでしまう・・・
なんて都市伝説のようなものがありましたね。
「まさかぁ~」と思うような事ですが、それをうまく
発展させている、ってやっぱ作家さんってすごい。
そして逃走劇からのクライマックスへの展開は
かなりハラハラドキドキさせられました~。
うん、面白かった。
主人公本田ってちょっと気が弱そうな感じ。
あまり生命力がない、というか勢いはない、
平均的な均衡を維持することに力を注いでいる
って感じなんですよね。
ヒーローというかアクションにちょっと憧れる、
でもそんな熱さは自分には似合わない、みたいな。
でもだからって逃走劇からの展開は
「ないでしょぉ~;^^)」って思っちゃったけど。
最後まで十分楽しめました。
んでもって「あとがき」も(^o^)。
本を作る時、ってのは大きい紙に印刷して
分割して製本するそうです。
なので作品を書く時に多少調整するそうですが
彼はなぜか、半端な枚数で作品が終わるそうで。
そうすると、あとがきや本の紹介、で埋める事に
なり、本の紹介ばかりでは何ですので、と
あとがきを書いているんだそうです。
今回は部屋の天井に張り付いている女性の話
とか出てこなかったのでちょっと残念ですが(;^^)、
文庫本の方には書くのかなぁ??
あとがきを楽しみにする作家さん、って珍しいかも。
さて、明日からGWが始まりますね。皆さんは何連休?
私は普段といっさい変わりません。
ですが、周りがお休みですので、お休みさせて
頂こうかな、と思っています。
気が向いたらUPしますが、皆様良いお休みを。
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Comments
図書館で借りました。逃亡するところまで読みました。
Posted by: セイレーン | May 16, 2016 at 07:42 AM
連休明けにインドネシアに行く予定です
なので連休は下調べです
Posted by: モリゾ | April 28, 2016 at 07:39 PM
GW 私は暦どおりです。
今回は近場だけで遠出はないです。
Posted by: オサムシ | April 28, 2016 at 06:41 AM