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漁港の肉子ちゃん 西加奈子

これ、表紙とタイトルでなんか手に取るのを
ためらってたんですが(;^^)、
TVなどでみる作者さんの面白い感じが
「えいっ」と手に取るきっかけとなりました。

漁港の肉子ちゃん 西加奈子


男にだまされた母・肉子ちゃんと一緒に、
流れ着いた北の町。
肉子ちゃんは漁港の焼肉屋で働いている。
太っていて不細工で、明るい―
キクりんは、そんなお母さんが最近少し恥ずかしい。
ちゃんとした大人なんて一人もいない。
それでもみんな生きている。

*****************************************

なんかね、全然違ったよ~(;^^)。
いやね、色々妄想しちゃうって。
まさか、な作品でした、はい。ヾ(_ _。)ハンセイ…。

母・肉子ちゃん。
肉子って名前じゃないんだけど、風貌からどうしても
「肉・肉・肉」って感じ。

恥じらいはない、たしなみもない、奥ゆかしさもない、
何にもないはずなのに、肉子ちゃんは肉子ちゃんで、
そんな肉子ちゃんが恥ずかしいはずなのに、
羨ましいと思っている自分がいて・・・

思うがまま、あるがまま生きるって難しい、
思うことと言うことが違う、
思うことと動いたことが違う、
みんな何かしがらみがあって、自由じゃない。

そんな時、娘のキクりんは肉子ちゃんをみる。
何にもとらわれない彼女は「行きたくなきゃ行かなきゃ
いいじゃん」「やりたくなきゃやらなきゃいいじゃん」と
あっけらかんと言い放つ肉子ちゃん。

物語の後半では、2人の関係も明らかになり、
あ、そうだったんだ、って気づいたら何か涙出て
感動して読了しました。

私は小さい頃、親によく怒られました。
「一回口の中で考えてから言葉を出しなさい」
「なんでもかんでも言えば良いってもんじゃない」
「一言多すぎる」と。

口が達者なのは、親に似たのでは?と思いつつも
微妙に相手を居心地悪くさせたりするようで(;^^)
いつからか、思ったことをすぐ言葉に出さないように、
一回飲んでから、口にだすようになりました。
未だに完治はしてないんですけどね(;^^)

この本を読むと、「あ、考えなくて良いんだ」というか
「口に出した時の私の態度や口調が問題だったんだ」と
いうことが分かった気がします。

良い本ですよ、うん。
西さんの本って過去数冊読んだことあったけど、
イマイチかなぁ、って思うことが多くて。
でもこの本はストン、と落ちてきましたね。

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Comments

子供の頃よりも今の方が平気で口に出すようになりました。
昔は昨年通りでやってきたものを今はどんどん変えることができますから

Posted by: セイレーン | March 04, 2016 at 07:45 AM

やりたいことはやればいい。でもそれには責任がついてきます。
言いたいことは言えばいい。でもそれにも責任がついてきます。
ということでと私は思います。

Posted by: mahalobunny | March 03, 2016 at 03:52 PM

たしかにタイトルはすごいですね。

Posted by: オサムシ | March 03, 2016 at 06:21 AM

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