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神の手 久坂部羊

安楽死は慈悲か殺人か??

神の手 久坂部羊

読了です。

日本版ポストマ事件をめぐる医療の世界の光と闇。
現代医療では、安楽死の問題は避けて通れない。
法律では認められていないが、それに近いことが、
現場ではさまざまな形で密かに行われている。

安楽死は慈悲か、殺人か。
それを行う医師は「神の手」を持つのも同然である。
安楽死法の制定をめぐって、医師、患者、政治家、
官僚などが、それぞれの思惑から闘いを繰り広げる。

安楽死法が制定されていちばん得をするのは誰か。
************************************

癌の痛みで苦しむ時、あなたは安楽死を望みますか?
あなたではなく、周りにいる近親者は望みますか?
治療にあたる医師は望みますか??

今現在、日本では安楽死は認められていません。
ただ、選択肢の一つとしてあっていいのでは?と
思うことはあります。ってか選択肢として欲しい。

それを理由に医師による治療放棄は困ります。
それを理由に「早く死んでくれればいいのに」と
近親者が思うのも困ります。
そして、それらに屈して望むのも困ります。

う~ん、難しいものですね。

若い人の方が癌など病気の進行は早い、と
良く言われます。そして、体は生きよう、とあがく為
時として、その痛みは想像を絶するものがある、とも。

確かに老人になると、癌の進行も遅くなる為、
見つかったからと言ってすぐ手術!と言う方法は
最近はとらなくなっているそうです。

ただその分、医療費の莫大な増加、の原因を
作っている事も事実。
不要な検査や、不必要な通院・投薬。
病院の不足が叫ばれる一方で、暴利をむさぼる
医師がいる・・・。

ねぇねぇ、何かいい方法はないんでしょうか?

ととにかく考えさせられるお話です。
久坂部羊さん、投げかける問題がすごすぎます。
最初は「うん、そうだよね、これしかない!」と共感し、
その内「いや、こういう場合もあるのか」と問題提起、
最後、結論が出ぬまま空中分解(;^^)。
それが良かったのか?悪かったのか?

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Comments

海外の安楽死を取り上げた番組は美しくまとまっていますけれどね。実際大変ですよね。私は決断力ないしなー

Posted by: セイレーン | January 12, 2016 at 07:50 AM

最近母の事があったばかりなので考えさせられるテーマです。
母と私たち家族のいる前に医師が来て、瀕死の母に
「あなたは明日になったら意識がなくなるかもしれないので、この先の医療行為をどうするかきめてください。」と。
その時は、仕方がないと思ったけど、今父はその時母の気持ちはどうだったのかと思って苦しんでいます。

Posted by: ジャランこ | January 09, 2016 at 11:38 PM

あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願いします

安楽死
難しい点も、たくさんのケースもあると思いますが
幾度となくがん治療をした身としては
認めて欲しいですね
治ったけど
やはり安楽死「死ぬ権利」は常に考えてしまっっています

Posted by: モリゾ | January 07, 2016 at 08:14 PM

安楽死 難しい問題ですね。

Posted by: オサムシ | January 07, 2016 at 06:29 AM

安楽死、選択肢のひとつとしてほしいです。
本当に自分がその立場になった時、選ぶかどうかはわからないけれど、人間として生きていられない状態になった時や激しい痛みからの解放など、メリットはあると思いますしね。

Posted by: mahalobunny | January 07, 2016 at 05:40 AM

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