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神様の御用人 浅葉なつ

神は人の敬いによって威を増し、
人は神の徳によって運を添う

神様の御用人1~4 浅葉なつ


読了です。

神様たちの御用を聞いて回る人間・・・“御用人”。
しっかり者の妹に押され、不器用で世渡りが下手で、
野球以外何をやっても平均点の良彦。
こうと決めたら他人のために身を粉にしてしまう、
一途さを持った彼はある日突然、方位神である、狐神から
その役目を命じられた。

「宣之言書(のりとごとのしょ)」:別名「御用帳」。
それを手にした人間は、浮き出る神名に従って、
社を訪ね、そこに坐す(まします)神の御用を聞く、
つまり神の御用聞きである。

その日から古事記やら民話やらに登場する神々に
振り回されることになり……

*************************************
神様ってどんな存在だと思いますか?
「いや、いないでしょ」ってのはおいといて(^o^)、
冒頭の言葉です。

元来神と人との関わりとは、お互いがお互いを
高め合い、支え合うものであった。
神祭りという行為により、人から”感謝の心”を
奉納されることで、神の力は補われており、
人はその神から恩恵を受けていた。

しかし、今や神祭りが減り、廃れ、お願いごとしかしない
人のせいで、神の力は弱まるばかり。
天秤は崩れ、神は人から願いを訴えられるだけの
一方的なものに置き換わってしまった。

力を削がれた神に代わって御用を聞き届けるのが
役目なんです。
いわく

「日本の人の子が、再び神祭りに目覚め、神に
畏怖と敬いを持つよう取り計らってもらいたい」
いやいや、無理だから~、却下。
 →結局、都路里の抹茶パフェで手を打った(;^^)。
 →しかも、寝ている間に手に朱肉つけて御用終了。

そりゃ、方位神たる狐神、”黄金(こがね)”は許さんわ。
その後もいわゆる「御用神」として良彦のサポート役に。
これが「モフモフの狐」な訳ですから、萌えるわ~(^o^)。

神様の現状を今の現代の問題にうまく置き換えています。
力が削がれ、子供の姿に戻り、引きこもってネット三昧
の神様や、蛇に化身して、ひなたぼっこしてたら背中
踏まれて、ボート部員を逆恨みした龍王とか、
馴染みのうすい「根引松」ら正月準備をしていない
若い家庭に訪問したい年神様、とか・・・

その昔、小学校の図書室で読んだ「マンガで見る日本神話」
とか、そんな感じの本を思い出します。
「天岩戸(あまのいわと)」とか、
大国主神(おおくにぬしのみこと)、とか懐かしい。

んでもってそれを「妻が夫に送った歌(ラブレター)とか
夫婦問題とかが本として残っているだろう」、
「え?!告白メールをさらされちゃってるようなもん?!」と
現代っ子らしい解釈で驚くのが新鮮だね~。

いやいや、この本、あなどれません。
自分のようなおばちゃんでも楽しめますし、
今の若い子に読んでほしいなぁ、ってすごい思います。
ってか、古事記とか日本書紀とか読みなおしてみたいわ。

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Comments

神祭が減りパワーの源がないというのはわかる気がします。

Posted by: セイレーン | January 15, 2016 at 07:41 AM

神様ねぇ〜。
現実的な私はいないと思っているんですが、どこか心の中でいる!!と確信している自分もいます。
悪いことすると神様に見られている気が・・・笑!

Posted by: mahalobunny | January 14, 2016 at 09:32 AM

神様 どこかでいてほしいと思います。

Posted by: オサムシ | January 14, 2016 at 06:37 AM

nanagonは今夏目漱石の本を読みたいと言っております。
果たして一読めるかな?
そして、この本学校にあるかな?

Posted by: nanamama | January 14, 2016 at 12:23 AM

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