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太宰治の辞書 北村薫

昨日紹介した「私と円紫さんシリーズ」。
発表時期は1989~1998年頃。
この4作品で終わりかぁ、と思っていたら、
2015年3月に「新作」が出ました。


水を飲むように本を読む“私”は、編集者として
時を重ね、「女生徒」の謎に出会う。
太宰は、“ロココ料理”で、何を伝えようとしたのか?
“円紫さん”の言葉に導かれて、“私”は
創作の謎を探る旅に出る―。

◇太宰治の辞書
 収録作品:花火 / 女生徒 / 太宰治の辞書

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大学生だった「私」も中年に(;^^)。40代だってさぁ。
結婚し、子供もいながら仕事に頑張る「私」。

太宰治の「女生徒」。青空文庫で読むことができます。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/275_13903.html
短編なので、すぐ読み終わっちゃいます。

1938年(昭和13年)9月に女性読者有明淑(当時19歳)
から太宰のもとに送付された日記を題材に、
14歳の女生徒が朝起床してから夜就寝するまでの
一日を主人公の独白体で綴っている作品です。

どこまでが女性読者の話なのか、どこまでが太宰なのか?

寄稿された原文を読み進めるうちに、「私」は太宰だろう、と
思った文章が「彼女」の文章と知り、驚いたり喜んだり。

更に女生徒は続く。 ※ロココ料理 の下りは太宰の創作。
「ロココといふ言葉を、こないだ辞典でしらべてみたら・・・
この辞典は何だったんでしょうね」と円紫さんの一言に
探索の旅が続いていく・・・。

「六の宮の姫君」を読んでいると分かるんですが、
こうやって1つの謎が他の本を呼び、他の本がまた更に
本を呼ぶ。「本の数珠つなぎ」と「私」は言いますが、
ホントつながってる。

新作だけに今の時代になっているのが変な感じ。
でも考えれば四半世紀経っている訳ですよね。
同世代の私が今を生きているのと同じ。

日本文学は趣味じゃないけど、こうやって紹介されると
「じゃぁ、読んでみるか」と思っちゃう単純さがあります。
今回の作品を読んで、いくつかダウンロードしてあった
太宰らの本を読み始めています。
「女生徒」「駆込み訴え」「人間失格」・・・
「グッド・バイ」は随分前に読み終わってますが。

ちなみに青空文庫、他には
 芥川龍之介 六の宮の姫君
 柳田国男 遠野物語
 小栗虫太郎 黒死館殺人事件
 夢野久作 ドグラ・マグラ   その他もろもろを
ダウンロードしてあります。

文庫本を持ち歩いているので、電子書籍をホント読まない。
結構「あ、これ読みたい」とダウンロードするんですが、
やはり紙をめくる動作が好きなんでしょうね。

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Comments

水を飲むように本を読む“私”ってtakoingさんの事かと思っちゃった。
電子書籍、読んでいても頭に入らないんです。
やっぱり本は紙だなあ。

Posted by: ジャランこ | October 27, 2015 at 10:32 PM

電子書籍は持ち歩きに便利だと思うのですが、やはり紙の方が好きです。

Posted by: mahalobunny | October 27, 2015 at 06:04 PM

電子書籍がまったくないわけではないですが、
私は紙もまだまだ多いですが、
結局は裁断し、スキャナ化PDFにして読んでます。

Posted by: オサムシ | October 27, 2015 at 06:57 AM

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