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四月一日亭(わたぬきてい)ものがたり 加藤元

記事をUPしたつもりでされてなかった・・・
で、変則的な投稿です。

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かつては、冬の間に防寒として着物に詰めた綿を
旧暦4月1日に抜いていた。
ここから、「四月一日(四月朔日)」と書いて
「わたぬき」と読む。姓として使う人が富山県に多い

「四月一日亭ものがたり」  加藤元

読了です。

大正末期、銀座裏通りにひっそり佇む
西洋料理店があった。
美味しい料理とともに、 今日も客人たちの
悲喜こもごもが繰り広げられる・・・

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さて、明治シリーズ(勝手に名づけた;^^)です。
こちらも「天皇の料理番」が頭に残っていて、
でも関連本は予約が多くて当分無理。
たまたま見つけて読んでみました。

それだけに「料理本」ではなかったっす。
「四月一日亭」に集う人々の連作集です。

「あの日、ぼくは初めてあやめさんを食事に誘った。」
1年兵と銘酒街(酒を売ると言って他のものを売る)に
勤める女・・・(チキンカットレット)

「憧れの店だった。私はこの店で働きたかったのだ、
彼の傍で。」
洋食屋の娘といとこ、隣に住む幼馴染の少女の
悲しい関係・・・(アイスクリーム)

「ひとは誰かをいとしく大事に想うより、蔑んだり、
憎んだりした方が、はるかに楽だと」
洋食屋の娘との仲を宿縁と信じる不良(グレ)
(ホワイトライス)

「俺は自分が祝福されてこの世に生まれたわけじゃない
ことを知っている」
洋食屋で働く若者と育ての親の血ではないつながり。
(オムレット)

「天皇の料理番」を想像しちゃったので(;^^)、
料理にまつわる色々な思い出が語られるんだろうな
と思ってたんですが、う~ん強く結ばれているけど
文章からはそれが伺えない・・・。
ちょっと残念、かなぁ。

悲しい話が多いです。時代は「天皇の~」と重なるけど
負の面の部分が強いです、はい。
当時、生きていく事がとにかく大変な時代。
雨がしのげる家、口にできるご飯、学べる学校・・・。
今では考えられない事に一日の大半を費やす日々。

比べることもできないけど、当時を「視る」なら
こうやって時代設定の同じものを続けて読むと
立体的に物事が見えて面白いですね。

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Comments

4月1日でワタヌキ
そういうことだったんですね〜
アニメで主人公の名前が
ワタヌキだったので
読み方は知ってたのですが
やっと謂れがわかりました

Posted by: モリゾ | July 20, 2015 at 10:21 PM

四月一日でわたぬき、なんですね。
知らなかったです。
明治って、割とスルーしちゃっているので
こんな機会に知ることはいいですね。

Posted by: ジャランこ | July 20, 2015 at 07:11 PM

ご無沙汰してます^^;
相変わらず、精力的に読書されてますね!
小野不由美さんもお読みになってみたいで。
この方の十二国記は読了されました?
なかなか面白いと思います^^

Posted by: butaneko | July 20, 2015 at 06:52 PM

天皇の料理番結局見てないです。

Posted by: オサムシ | July 19, 2015 at 07:18 AM

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