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キャロリング 有川浩

不幸の比べっこなんかしても仕方ないでしょ。
かわいそうに。こう言ってくれる人がいなかったんだね。

クリスマスにもたらされるささやかな奇跡の連鎖・・・

キャロリング 有川浩

読了です。

虐待を受けた元少年大和。新卒で10年働いた会社は
クリスマスに廃業となる。
子供服メーカーであるこの会社の業務の1つに
学童保育があるが、倒産決定後、子どもたちの
受け入れ先を見つけ、彼らは少しずつ減っていく。

そんな中、最後まで預かる予定の少年の様子が
おかしい。彼はハワイへの引っ越しと両親の離婚を
控えているらしい。

一方で父親の借金の肩代わりをさせられ、
サラ金の取り立てをする元少年赤木。
彼は預かった2人の手下と1人の事務員と共に、
居心地の良い吹き溜まりにいたはずが・・・

********************************

NK-BSでドラマ放映していたんです。
でも本を読んでから、と我慢して見てなかった。
まぁ今年のクリスマス頃には再放送するだとう、と(;^^)。

有川さんも一時期はまってガ~って読んで、
新作が出たら読んで、とやっていました。
こちらは手元に来るまでかなり時間がかかった・・・。
なのに読み始めたらあっという間。
読みやすいのも玉にキズですね。

ただ今回の本は・・・う~ん感想が難しい。
登場人物のほとんどが何か疵を持っている。
それぞれの人生に起きた事には同情します。

でも大和に「彼女の辞書に載っている倫理は
俺の辞書には載ってない」と言われたら、
赤木に「不幸な俺達にちょこっとくらい施しをしたって
いいだろう」と荒んだ目で言われたら・・・

私はどちらかと言うと、「普通の両親に育てられた
普通の子供」だから。ある意味「平凡」。
不幸の比べ合い、と言っても可愛いもの。
何も言い返せないんだろうなぁ・・・(;^^)

そういえば前作「明日の子供たち」で、施設職員和泉の
高校時代、施設で暮らす同級生との会話で
似たような経緯があったなぁ、とふと思い出しました。
(そちらも図書館本だから確認しようがないんですが。)

で、そんな彼らの人生が交差し、ぶつかる・・・
うん、感想が難しい本です。

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Comments

環境で自分が作られているか 自分の持っているものなのか それは難しいです。

Posted by: セイレーン | June 08, 2015 at 07:55 AM

私は普通の平凡な家庭で育ったといえるのだろうか?
まずそこで考え込んでしまい前に進まない。
ある意味でbabagon様は最強だし、でももっと金銭的など境遇がよくないと感じる人は数え切れないほどいるだろうし、そこで躓くかってところで躓いてしまっているnanamamaです。

Posted by: nanamama | June 05, 2015 at 06:22 PM

不幸の比べ合いと言うか、自分より不幸な人を探してほっとするってことなのかなぁ〜!?

自分が起こして不幸になるor人から被って不幸になる・・・
大きな違いがありますよね。

私はかわいそうって言葉が好きではありません。
なんかおごっているようで・・・。言うのも嫌だし言われるのも嫌です。

Posted by: mahalobunny | June 05, 2015 at 02:56 PM

BSでやったのですね。
知りませんでした。

不幸の比べ合い・・・ほとんど男子校のような大学の息子は
だれが一番貧乏かを競ったというけどそれは別の話ですね。

Posted by: ジャランこ | June 05, 2015 at 08:22 AM

BSも本も見てませんでした。

Posted by: オサムシ | June 05, 2015 at 06:42 AM

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