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糸切り 紅雲町珈琲屋こよみ 吉永南央

世の中は便利になったとつくづく思う。
家に居ながらにして、ネットで色々調べられるのだから。
でも、こうなると恐ろしくもある。
便利さの一部は加速度的に進むあまり、
人が本来持つ「生きる速度」をすっかり
通り越してしまっているのかもしれない。

糸切り 紅雲町珈琲屋こよみ 吉永南央
いときり こううんちょうコーヒーやこよみ

読了です。

観音様が見下ろす街、紅雲町。
珈琲豆と焼き物のお店『小蔵屋』を営む、
おばあさんの杉浦草。常連客からは親しみを込めて、
「お草さん」と呼ばれている・・・

********************************
第1作と第2作第3作と紹介を続けています。
その最新刊(2014年8月現在)。

今回は「小蔵屋」の近所にある商店街
「ヤナギショッピングストリート」が舞台の中心。

商店街にある電気屋さんの軒先に置いてある
「ドリ坊」というマスコットをお草さんが壊してしまい、
そこから色々問題が起きます。

小さな商店街。よく見かけました。
我が家の周辺はそんなものさえない田舎、ですが、
祖父母の家の近くにあったんですよね。

本屋と文房具屋さんが一緒になったようなお店に
手芸屋さん、電気屋さんにクリーニング屋さん、みたいな
生鮮以外のものはここでまかなえるような。
今はほとんど影も形もないですけどね(;^^)。

そういうところは「活性化させる」のも容易じゃない。
跡継ぎがいなくて閉めた店。
営業が立ちいかなくなり、閉めた店、など。
新しい店子を入れようにも、なかなか集まらない。

この「ヤナギ」も同じような悩みを抱えています。
そこで考えたのが「商店街のリニューアル」。
ところが、そこに色々な思惑が混ざり合い・・・
と毎シリーズと同様、日常の謎、が展開されます。

今回もお草さんのぐっとくる言葉もあり、
「長くも短くも感じる人生を振り返ってみる。
今が間違っている、と思ったことはある。
でも生きているこの只今を肯定できないとは、
苦しいことだ。」

70歳を過ぎた彼女が語ることはいつも何かを
感じさせてくれます。
次はいつ出るかなぁ?遅い作家さんですので、
のんびりと待ちたいと思います。

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Comments

商店街って今の20歳のひとたちはどのように見ているのかな(?_?)

Posted by: セイレーン | December 03, 2014 at 07:51 AM

商店街
ありましたね〜
お肉も魚も野菜もお菓子もそれぞれのお店で買って
そのお店で話を聞いて情報交換して
そんな時代
あったな〜〜

Posted by: もりぞ | December 01, 2014 at 10:32 PM

うつ病にかかった友達が病院の薬についてネットで調べては落ち込んだりして調べられることが余計によくなかったと言ってました。
便利すぎるのも本当に困りものですね。

Posted by: nanamama | December 01, 2014 at 09:51 PM

今、テレビで現在の小学校の事をやっていて
時代が変わったなあと思っています。

Posted by: ジャランこ | December 01, 2014 at 09:40 PM

本当 ネットでいろんな世界が広がったと
思いますね。

Posted by: オサムシ | December 01, 2014 at 06:39 AM

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