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紙つなげ!彼らが本の紙を造っている 佐木涼子

サーモンはノルウェーで穫れることを知っている。
バナナがフィリピンで採れることも、
サトウキビが沖縄で採れることも知っている。
しかし、私達は雑誌用紙がどこからやってくるのかを
知らなかった・・・

紙つなげ!彼らが本の紙を造っている 佐木涼子

読了です。

「8号(出版用紙を製造する巨大マシン)が止まるときは、
この国の出版が倒れる時です」 ――

2011年3月11日、宮城県石巻市の日本製紙石巻工場は
津波に呑みこまれ、完全に機能停止した。
製紙工場には「何があっても絶対に紙を供給し続ける」と
いう出版社との約束がある。

しかし状況は、従業員の誰もが「工場は死んだ」と
口にするほど絶望的だった・・・。

************************************************
以前「エンジェル・フライト」と言う本で大号泣しました。
その作家さん、「佐木」さんの最新作(2014年6月現在)。

東日本大震災。3年経過した今でも、その爪あとは深く、
未だに傷ついている人もたくさん。
そもそも自宅に帰れない人がいまだにたくさんいて、
なのに東電は賠償金の打ち切りを検討したり、
別の原発を再稼働しようとしていたり・・
日本ってこんなにひどい国だった?と思わずにいられない。

未だに震災の本とか読みたくないです。
テーマがそもそものものはもちろん、
知らずに読んだ本に震災時のくだりが出てくると、
どうしようもなく気分が落ち込みます。

これが、TV映像だと平気なんですよね。
書かれたものだとダメ。不思議なものです。

ただ、これは読んでみたい、と早々に予約を入れ
手にとって、やはり泣きました。
震災時の様子から津波襲来、その後の避難生活。
更に工場の復旧の経過と想像できない世界が
広がっていました。

日本国内の紙の約4割、を作っている
日本製紙石巻工場。

想像してみて下さい。
新聞、雑誌、コピー用紙にライン用紙。
書籍もハードカバーにソフトカバー、新書に文庫、
マンガも週刊誌に月刊誌、コミックもそうですね。
更にカレンダーやDVDディスクケースに入った紙、
ノートの紙にルーズリーフのレフィル紙。
日記や手帳の紙に、システム手帳のレフィル紙・・・

紙、と聞いて思い浮かぶものは山ほどあります。
その乱暴な言い方をすれば、本を開いて、片側分を
この工場が作っている、と考えると、震災時、職員らが
「終わった」「紙がなくなる日が来る」と思ったのも当然、と
ストン、と心に落ちてきました。

これはぜひ読んで下さい。ありきたりの言葉でしか
感想を言えない私ですが、知っておくべき逸話、です。

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Comments

これ読んでみたいです。
早速nanagonにお願いしなくっちゃ。
紙と言えば「愛媛」だとずっと思ってました。

Posted by: nanamama | October 08, 2014 at 08:49 AM

紙ですねー 一時期は森を守る為に裏紙を使おうと奨励され
しかし、結局 書類は減らないのですよね
この本は読んでみたいです(v^-゚)

Posted by: セイレーン | October 08, 2014 at 07:41 AM

震災はまだ記憶に残りますよね。

Posted by: オサムシ | October 08, 2014 at 06:55 AM

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