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海賊と呼ばれた男 百田尚樹

図書館で予約して数ヶ月。
1巻を読み終えて更に数週間・・・。
世の中、すでに『文庫本』が出ている、と言うのに
ようやく読了できました!

海賊と呼ばれた男 百田尚樹


「ならん、ひとりの馘首もならん!」・・・
異端の石油会社「国岡商店」を率いる国岡鐵造は、
戦争でなにもかもを失い残ったのは借金のみ。
そのうえ大手石油会社から排斥され売る油もない。
しかし国岡商店は社員ひとりたりとも解雇せず、
旧海軍の残油浚いなどで糊口をしのぎながら、
逞しく再生していく。

20世紀の産業を興し、人を狂わせ、戦争の火種となった
巨大エネルギー・石油。
その石油を武器に変えて世界と闘った男とは・・・
*****************************************************
いやいやすごい本でした。

昭和28年に起きた「日章丸事件」からヒントを得て、
この作品が生まれたそうです。
でも「日章丸事件」は2巻目の途中に出てくるので、
それまでは結構辛抱が必要かなぁ(;^^)。

出光興産の創業者・出光佐三という、とてつもない事をした
人をモデルにした作品だけにとても重く&熱いものとなりました。

だってさ、退職金とか年金とか、福利厚生に昇給・昇格。
今ってあの頃より恵まれているはずなんですよね。
そもそも日本で戦争がない訳ですし。
そんな戦後の厳しい経済状況の中、「ひとりのクビ」も切る事なく、
タイムカードなし、組合なし、でやってきた経緯は簡単に
語ることはできず、とにかく読んでみて下さい、としか
言いようがないんですよね。

「店主」(出光氏)の考え方にブレがない!
世の中の情勢、国からの圧力、同業者からの嫌がらせに
屈してもしょうがないよ、と言わせない処がすごい。
何度も同じような(でも以前よりひどい)経験を経て
以前より2倍・3倍の飛躍をとげる様は、すごいっす。

長くて途中、くじけそうになる部分もありましたが、
そこは勢いで読ませる百田氏。
面倒でもじっくりと読んでみてください。

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Comments

辛抱が必要かぁ どうしようかな(^^;

Posted by: セイレーン | September 05, 2014 at 10:47 PM

takoingさんが、長くてくじけそうになる作品ってどんなのだろう!?とも思いました。笑!
実はこの作品、前の上司が「いいよぉ〜」と言っていたので読んでみようかなぁ〜と思いながら、ちょっと大変そうだなぁ〜と思っていました。
私の若い頃=バブル世代が一番良かったのかもしれないですね。得しちゃいました♪笑!

Posted by: mahalobunny | September 05, 2014 at 09:05 AM

最近退職金がない会社が増えているそうですね。
nanapapaの会社もありませんし、友達の会社もないところがあって増えていると実感しています。

Posted by: nanamama | September 04, 2014 at 11:53 PM

日章丸事件 知りませんでした。

Posted by: オサムシ | September 04, 2014 at 06:39 AM

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