シフォン・リボン・シフォン 近藤史恵
親にさされる棘は痛い。
親はどこに刺せば一番効果的か分かっていて、
優位な立場から好きなだけ、好きなように刺す・・・
シフォン・リボン・シフォン 近藤史恵
読了です。
下着が人の気持ちを変える? 弾ませる?
東京のファッションビルの一角でランジェリーショップ
「シフォン・リボン・シフォン」を成功させた水橋かなえは、
母の介護のため、活気を失いつつある地方都市に
戻ってきた。
まだ30代の彼女は、通信販売で固定客を得ていたことも
あって、この街でも店を開く。
機能的な下着から自由でチャーミングなものまで、
いろいろ勢ぞろい。
さびれた商店街にできたこのちょっと気になるお店に、
やがて人々は引き寄せられる。
かなえと同様に介護生活をおくる32歳の佐菜子、
米穀商店の女装する若い息子、
旧家の時代を忘れられない年配の女性……。
レースやリボン、小さい花柄をあしらった下着が、
彼らの人生をほのかに弾ませる。
母と娘の屈託、息子と父の反目、
嫁と姑の気詰まりをなぜかほどいていく。
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セイレーンさんのblogを読んで、手に取りました。
かなり、キツイ(;^^)。
親と子のかかわり方のキツイ部分を取り出して
更に磨いて何して・・・って感じ、です。
そうだよなぁ~、って何となく分かる部分があるから
余計キツイ(;^^)。
まぁ自分は「親」になっていないので、親から刺す棘の
甘美さ、とは縁遠いのですが(;^^)、
親に刺される棘のキツさ、ってのは・・・ねぇ。
病気になれば「だから言ってたじゃない~」と言われたり
結婚しない事を遠まわしに言われたり、と
かいがいしく世話を焼きながらも一言、って感じで
母親が結構厳しい言い方します(;^^)のでね。
面白かった、面白かったけど・・・
あまり明るい気分にはならないな、うん。
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Comments
う~ん、是非読んでみたい。
親・・・、今日のnanamamaの記事もそうなんだど、うちの場合親が子に依存というかなんというか。
弟にはとっても気を遣っているから、甘えなんだろうか。
Posted by: nanamama | January 12, 2014 at 10:34 PM
表紙も題名も明るいのに内容がすごいですよね。昔もこういう小説ってあったのかなぁ・・私には近藤さんの時代だから書いたように思われるのですが・・でもこのネット販売の部分とか時代が変わるとどう読まれるようになるか・・ですね。
Posted by: セイレーン | January 12, 2014 at 11:33 AM
読み終って暗くなるのは・・・ちょっとですよね・・・。
私的には読書は娯楽なので!
Posted by: mahalobunny | January 12, 2014 at 06:47 AM
明るい気分にはならないのは
ちょっといやかな。
Posted by: オサムシ | January 12, 2014 at 01:01 AM