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31 posts from August 2013

若桜鉄道うぐいす駅 門井慶喜

「後少し!」「もう一歩!」とつい叫んでしまう
彼の作品。
これは名前からなんとなく話の想像がついて、
借りて読んだら「少し違ったけど、う~ん」って。

若桜鉄道うぐいす駅 門井慶喜


読了です。

おんぼろ駅舎が文化財だって!?
保存か、建て替えか?おまけに村長選挙まで!
村をあげての大騒動に…。
***************************************
てっきり「ローカル線で行こう!」みたいな
廃線間近の会社復興物語、ってのを想像してました。
が、全然違ったわ・・・(;^^)。

いやいや思い込みじゃいけないわね。
若桜(わかさ)鉄道とはJR因美線(ってどこやねん;^^)
鳥取県の東のはしっこの山間部を走るローカル線。

たったの5駅(はやぶさ-うぐいす-いなばふなおか
-やずこうこうまえ-こおげ)の間、全長19.2kmを
30分かけてディーゼル車で走るというところ。

そのうぐいす駅には「アメリカ人建築家による
設計の駅舎」があるんですが、それをどうするか?
と言うのが主筋。

現村長は取り壊して病院を建てる計画をたて、
それに反対する会との攻防、を描いているんですが
そこにあ~だ、こ~だ、とくっついて大混乱。
村長の孫、涼太は否応無しに巻き込まれ・・・
(この孫「涼太」に途中でイラッとしたわ。)

となるんですが、
う~ん・・・感想が書けない・・・。
読みやすかったので、さらっと読んで、
で、読み直す気になれない・・・。

この本、読んでいる時はそうでもないけど
読み終わった後に何も出てこなくって・・・

せいぜいこの駅舎を見て見たい、って思った位かな?

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緑金書房午睡譚 篠田真由美

「新しい本はうるさい。声が大きくて派手で
見て見て&買って買ってと騒いでいる感じ。
山に積まれPOPが立ったベストセラーは
大音量の合唱みたい。

新刊書店は時々は楽しいけどずっといると疲れる。
古い本の声はそれと違い、
ずっと小さくて、でも1つ1つが皆別々。
息を詰めて耳を澄ませて聞きたくなる・・・」

古書店の良さ、を語る比奈子が主人公の
「緑金書房午睡譚(りょくきんしょぼう ごすいたん)
 篠田真由美」


読了です。

高校に通わなくなって数ヵ月。16歳の木守比奈子は
大学教授の父が研究休暇でイギリス行きを決めた為、
古本屋「緑金書房」に居候をすることに。

その店を営む青年は亡き母の親戚だというが、
時代遅れの格好をし、どこで寝ているのかもわからない。
秘密めいたお店で手伝いをする比奈子は、
ひとりになると不思議な気配や視線を感じるように…。
******************************************

隅田川の河口に浮かぶ埋め立ての島、月島。
もんじゃストリートで有名ですが、一本入った道は
よそ者を拒否するようなよそよそしさを感じる事も。

そんな一角にこの緑金書房があります。
1階は売場と引き戸の奥にある四畳半の小部屋、
台所と風呂場とトイレ。
2階は店舗と事務所と倉庫、書房の主人緑郎さんは
地下の倉庫の本の間で寝ているありさま・・・。
でも比奈子には3階(屋根裏部屋)を貸してもらう事に。

比奈子は主人の緑郎さんの「無理に来なくても」と
煙たがる空気をモノともせず、住み着くわけです。
で、冒頭の「うるさい新刊書店~」の話に。

あぁ、ここにも私が思っていたけど、うまく言葉に
できなかった事を言ってくれる作家さんが居た。

とっても嬉しいです。
そうなんですよね~。明るいライト、明るい店員さん、
賑やかなPOPにポスター・・・。
人の出入りも多いし、本の種類もたくさん。
そしてどれもこれもがピカピカしてる・・・。

でも、なぜかたまに居続けるのがしんどいこと有。
それってこれが原因だったんだなぁ、と。
もちろん居ようと思えば幾らでも居られますよ、本屋。
ただ最近図書館に出入りするようになって、この
「本1冊の声は小さいけど・・・」ってのが分かる気が。

そんな小さな声を聞いたかのように良作に出会うと
すごく嬉しくなります。
この本もそう。本棚に並んでいて「書房」と言う言葉で
手にとって、表紙絵のちょっと??な感じにためらい、
でも借りてみた。んで良かった。
冒頭の文章に出会えた事が嬉しくて♪

ナルニア国物語も中心にど~んと腰をすえていて
ファンタジーとしても楽しく読めました。

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虚貌 雫井 脩介

「ただあなたが強く生きていきたいのであれば
覚えておいて下さい。笑顔に勝る仮面はないのです。」

「虚貌 雫井 脩介」


読了です。

21年前、岐阜県美濃加茂地方で運送会社を経営する
一家が襲われた。
社長夫妻は惨殺され、長女は半身不随、
長男は大火傷を負う。

間もなく、解雇されていた従業員3人が逮捕され、
事件はそれで終わったかに見えた。

3人の内、主犯格として一番長い刑期だった男が
出所した後、この事件の加害者達が、1人、また1人と
殺害されていった・・・
当時、事件を捜査した刑事は癌が再発し、
「これが最後」と、捜査に参加する・・・。
***************************************

雫井 脩介氏の作品を少し読んでいます。
「犯人に告ぐ」 「クローズト・ノート」 「火の粉」・・

一気に読ませる筆力はすごい、と思います。
上下巻(346+363=709頁)の長編なんですが、
読み始めると次が気になって&気になって・・・。

一番長い刑期だった男、は実は「だまされた」人。
賭けマージャンで騙されて借金500万背負ったばかりで
会社にナイショで内職して、それがばれて首になり・・。
「どうしよう」と途方に暮れた処に、他2人の口車に
乗せられて、犯罪に加担した挙句、主犯とされる・・・

犯行当時、心神耗弱状態で記憶がほとんどなく、
なのに他2人に騙され主犯格とされ、無期懲役が確定。
受刑中に母が死に、兄は離婚、家も引越さざるを得ず・・。
21年で仮出所。

何をやってもうまくいかない、って時があるんですが
これ、ひどすぎですよね?
彼の出所後、事態が動き、怒涛の展開!となる訳です。

流されすぎ、と言ってしまえばそれまでなんですが、
なぜ、そこで止めておかないのか?止められないのか?
その時の気分、分かる気がするけど・・・ねぇ。

なんか悲しくなりましたわ。
誰もが好きな人生を生きている訳ではない。
生まれや育ち、学歴や入った会社である程度の
枠ができ、それを打ち破れる人とそうでない人がいる。
そこで頑張れる人と頑張れない人がいる・・・

こういう作品は救われないから厳しいです、な(;^^)。
昨日紹介の「火の粉」の方がまだマシかなぁ・・・。

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火の粉 雫井 脩介

さて、takoingはなんかメチャ忙しいです(仕事が)。
ってか定時で上がろうとせずに残業すれば良いんでしょうが
昨今の不景気の折、サービス残業になるのを考えると
「だったら帰るべ」(;^^)。
おかげで9:00-17:30の間、目一杯ですっ。

*********************************************

主文。被告人を処刑に処す。
そこのところはほとんど言葉になっていなかった。
殺人者だろうと誰だろうと、もう人を裁くことなど
できない・・・。

火の粉 雫井 脩介

読了です。

「私は殺人鬼を解き放ってしまったのか?」
元裁判官・梶間勲の隣家に、二年前に無罪判決を
下した男・竹内真伍が越してきた。

愛嬌ある笑顔、気の利いた贈り物、老人介護の手伝い・・・。
竹内は溢れんばかりの善意で梶間家の人々の心を掴む。
しかし梶間家の周辺で次々と不可解な事件が起こり・・・。
*************************************
雫井 脩介(しずくい しゅうすけ)氏の作品です。

「地獄への道は善意で敷き詰められている」
The road to hell is paved with good intentions

なぜかこの言葉が頭から離れません。
1000年以上前から言われているこの言葉。
解釈として一般的なのは
「良かれと思って行ったことが悲劇的な結果を
招いてしまうこと。または、悲惨な出来事が皮肉にも
善意の行いが発端となっていることを言う。」

です。
その昔読んだ「妖怪アパートの幽雅な日常」で
知ったんですが、あまりそのときは深く考えなかった。
それがなんかこの本で結びついたような感じ。

無罪判決を受けた竹内氏は善意の固まり、です。
仲良くなった人には精一杯の気持ちを込めて、
尽くしていきます。

「シンビジュームの鉢を分けてくれる」
「隣家の老人の介護を手伝う」
「冷蔵庫を運ぶのを手伝う」
「ザクロのジュースを瓶2本プレゼントする」
「手作りのバームクーヘンをふるまう」

善意、でしょぉ~?(^o^)。

それと平行して
「ヘンな男が近所をうろつきまわる」
「幼児が聞き分け&寝つきが悪くなる」
「子供を虐待している、と児相に通報が行く」
「喉をつまらせて呼吸困難になり」
「真鍮の火かき棒で・・・」

ヾ(;゜曲゜)ノ ギャアアーー!!

前半部分は介護の話が中心に進みます。
これがね~、実際家庭に介護と言う環境があった
人なら「そうそう!」と共感するはず。
(たとえ自分が介護してなくてもね)
それだけに「善意」の呼びかけ、接する態度に
なびいてしまう気持ちは分かる。

結構分厚い本なので、時間がかかったけど、
かなり夢中になって読みましたよ。
あまり夢見は良くない本ですが(;^^)、
じっくり&ゆっくり読みたい方におすすめです。

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最近のおもちゃの具合2

皆さん、色々な使い方されてますね~。
でも普通の携帯が意外と多いのにビックリ。
私が一番最後、だと思ってたけどぉ~(^o^)。

>駅でもwifi入るんですねぇ〜。
>日本に行ったら試してみようっと♪

あ、wi-fiは駅のホームでも入るんですが、
以前にも書いた通り、契約してないと無理です~。
私はwi2-300 http://300.wi2.co.jp/
と言うところで契約しております。月額380円scissors

ちなみにsoftbank-wifiは月額490円。
大体この2つが安め、かなぁ。

無料でつながるのはLawsonとか7-11スポット、
mobile-point とか幾つかありますがエリアは狭い。
駅のホームもsofitbank-wifiは以前からあったけど、
wi2-300もつながるようになったんで・・・って事です。

*******************************************
さて、今日は「最近のおもちゃの具合2」ですっ。
ちょっと前からこれ、入れてます。
1308_018

福島民報社(福島県福島市)、
河北新報社(宮城県仙台市)、
岩手日報社(岩手県盛岡市)の3社が展開している
「スマイルとうほくプロジェクト」が始めた、
iPhone向けニュースアプリ「Smile News」です。
https://itunes.apple.com/ja/app/smilenews/id606189418

3社が交代で365日記事を配信。記事を読むごとに
アプリの中で花が育っていき、花が咲くと
ユーザーのネームプレート付の花が実際に被災地に植えられる
仕組み。

配信記事はこんな感じ↓↓↓↓↓↓
1308_017


そして、今3本目の花を育ててます。
1308_019


チューリップ、そしてひまわり、今はサルビア、です。
1日1記事なので、結構まだるっこしい(;^^)んですが、
先述のように、wi-fiつながる場所で記事はまとめ読み。
(あ、今は会社帰りに 1記事チェックしてますけどね)

機会がありましたら、ぜひ皆さんもどうぞ。

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最近のおもちゃの具合

さて今日のお題「最近のおもちゃの具合」。
相変わらず愛用しているi-pod touch ちゃん。
最近は駅のホームでもwi-fiにつながるようになり、
(さすがに田舎の最寄り駅は無理だけど)
メールやevernoteなど、ちょこっと使いができるように。

なので、スマホにするメリットを感じられず・・・。
スマホにする予定は当分ないなぁ・・・と。
更に、これだけ回りに普及してくると、
「最後の1人になってみたぁ~い♪」って。
はい、天邪鬼ですが、何か??(^o^)。

今年の夏は暑かった!と我が家では決まり文句。
さすがに立秋を過ぎ、朝晩は涼しい日も増えましたが
寝不足もここまで来ると、きついですよね。

「ちゃんと眠れているの?私って??」って。
で、このアプリ入れてみました♪
Sleep Meister(スリープマイスター)。

20130825

睡眠サイクルのデータを収集してくれるもの。

-就床時刻-ベッドへ入った時刻。(開始ボタンを押した時刻)
-入眠時刻-眠りに落ちた時刻。
-鳴動時刻-最初のアラームが鳴った時刻。
-起床時刻-眠りから覚めた時刻。(停止ボタンを押した時刻)
-総就床時間-ベッドへ入っていた時間。
-総睡眠時間-眠りに落ちていた時間。
-総覚醒時間-眠りから覚めていた時間。
-入眠潜時-ベッドへ入ってから眠りに落ちるまでの時間。
-中途覚醒-アラームによる起床を除く、睡眠途中での目覚め。
-睡眠効率-総睡眠時間 ÷ 総就床時間 × 100(%)

寝る前にアプリを起動し、翌朝起きる時間をセット
「スタート」を押したら枕の下に入れて、おやすみなさい。
それだけ、で勝手に色々計測してくれる。

ちなみに先週1週間のデータはこちら。
1308_012


「何となく寝てる」と言う自分の主観ではなく、客観的に
観られる、ってなんか良いなぁ♪

これによると睡眠時間は短めだけど、途中で起きることは
あまりなく、睡眠効率91.8%、とまぁまぁじゃないかな?
  →が、ググったら96%の人とかいたわ(;^^)。

いびき(寝言)とかも録音できるらしいけど、
データ無し。 まっさかね~(;^^)。

唯一の問題点は、睡眠の質で目覚ましがなるので、
その幅が30分もあること。
この時間が最終LIMIT、って時間&その30分前。
運が良いと、ギリギリの時間にすっきり目覚められるけど
運が悪いと起床予定時間30分前、に目覚める事に。

早くペースをつかんで就寝する時間を考えたいと思います。

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桐島、部活やめるってよ 朝井 リョウ

映画を随分前に見て、記事書いた際、
「つまらなかった」としめた作品(;^^)ですが、
ようやく本が図書館に普通に並び始めたので
借りてみました。

桐島、部活やめるってよ 朝井 リョウ

桐島、部活やめるってよ

桐島、部活やめるってよ
価格:500円(税込、送料別)


読了です。

田舎の県立高校。
バレー部の頼れるキャプテン・桐島が、
理由も告げずに突然部活をやめた。
そこから、周囲の高校生たちの学校生活に
小さな波紋が広がっていく。

バレー部の補欠・風助、ブラスバンド部・亜矢、
映画部・涼也、ソフト部・実果、野球部ユーレイ部員・宏樹。
部活も校内での立場も全く違う5人それぞれに
起こった変化とは…?

第22回小説すばる新人賞受賞作。
****************************************

あ、これ本の方がずっと良いかも。
映画になりにくい本、だったんですね~。
そりゃ映画をけなしちゃ可哀想、かな(;^^)

「桐島」が出てこないのは分かるけど、
同級生たちの心の動きが良く分かったわ。

「桐島がやめる」事でもたらされる各自の想いとか
悩み、喜び、とまどいといった色々なものが
ぶわぁ~っと噴出してきて、でもそれを
前面に出すのはなんかダサい、と押し込めたり

家の問題や恋人との距離感とか
まぁ良く書いたなぁ~、って。

今は勝ち組・負け組、ではなく「カースト制」ってのが
あったり、大変な学校生活なんだね。
確かに自分の時も、「色が合う」とか「水があう」みたいな
気の合う人たちでグループができてたり、
いじめたり、いじめられたり、ってそれぞれあったけど
ここまで回りとのバランスを必死でとっってたっけ??

もちろん、当時はそれなりに悩んだり、苦しんだり
としたけれど、それを如実に現した作品はなく、
もっと高尚な本、が多かったよね。

これってネットレベルの向上も影響してるかな?
昔は日記帳にコソコソ書いていた気持ちとかが
今は匿名でUPできるし、それにコメも入る。

そういえば今は「SNS」や「LINE」で噂や情報が
瞬時に駆け巡るそうですね。
ちょっと前は「裏掲示板」だったけど、
こういうのも変化していくものですね。

今の若者は大変だ~。

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坂木司リクエスト! 和菓子のアンソロジー

「和菓子を書いた本ってあまりないですね」、と
編集者さんが言った。
「ないなら書いてもらいたいなぁ~」と僕は言った。

それをきっかけにできたアンソロジー
「坂木司リクエスト! 和菓子のアンソロジー」


読了です。

「空の春告鳥」坂木司
 「和菓子のアン」の杏子ちゃん再登場!

「トマどら」日明恩(たちもり めぐみ)
 警察にドラ焼き、そして「トマトのどら焼き」・・・。

「チチとクズの国」 牧野修
 親父が死んで4年。店を手放す事がきまり、
 そこで首を吊ろうとやってきた僕は・・・
 
「迷宮の松露」近藤史恵
 モロッコへ来てから祖母の夢を良く観る。
 初めて食べたデーツは上等なあんこのようだった・・。

「融雪」柴田よしき
「男前な味」と昔の彼女が言った泡雪羹(あわゆきかん)は
十数年ぶりの出会いをもたらした・・・。

「糖質な彼女」木地雅映子(きじ かえこ)
オタクで引きこもりな僕はやたら過保護な母にうんざり。
大好きなアイドル鴻島りりに出会い、和菓子を作る事に?!

「時じくの実の宮古へ」 小川一水(おがわ いっすい)
温暖化により縮んだ日本。日本の菓子・和菓子を産する
その町を目指し、北から旅する親子・・・。

「古入道きたりて」 恒川光太郎
夏の渓谷。悪天候に寄せてもらった独り暮らしの老婆の家で
出会う不思議な体験とおはぎ・・・。

「しりとり」北村薫
主人は亡くなる前、「和菓子が食べたい」と言った。
買ってきた包み紙に書かれた文は・・・。

「甘き織姫」畠中恵
大学時代の友人岳野が一目ぼれした女性に送った菓子。
彼女から帰ってきた菓子、の謎は??

****************************************

和菓子って日本古来からある「甘味(かんみ)」だけに
馴染み深すぎて、目新しさがなく、目先の洋菓子に
目がいってしまいがち。

確かに、江戸時代まで日本になかったバターとかの
風味は衝撃的、ですよね。

関東に住む私としては、京都や奈良の昔から続く
歴史、と言うのにはピンとこないんですが、
一般家庭で手作りできる「おはぎ」とかは貴重な「甘み」
として遺伝子にすりこまれているのでは?
って思っちゃうような気になります。

知っている作家さんが「こんな話も書くの~?」って
思うだけでこういう作品は読んでよかったな、って思います。
柴田よしきさんの「融雪」なんかも良かったなぁ。

ってか、マジでお腹が空くような作品ばかり。
今はまだ暑いけど、もう少し涼しくなると「温かいお茶」が
欲しくなります。そしたら和菓子、食べてみようかなぁ♪

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和菓子のアン 坂木 司

和菓子の謎は和菓子屋さんが解く?!
あまりの面白さに一気読みしてしまった
(&頭がクラクラした)

「和菓子のアン 坂木 司」


読了です。

やりたいことがわからず、進路を決めないまま
高校を卒業した梅本杏子(通称アンコ)は、
「このままじゃニートだ!」と一念発起し、
デパ地下の和菓子屋で働きはじめた。

プロフェッショナルだけど個性的な同僚と、
歴史と遊び心に満ちた和菓子に囲まれ、
お客さんの謎めいた言動に振り回される、
忙しくも心温まる日々。

あなたも、しぶ~い日本茶と一緒にいかが??
***************************************

以前紹介した「本屋さんのアンソロジー」で
寄稿されていた作家さんで、なかなか笑える話、
だったので、今度読んでみよ~と思ってました。
 →「国会図書館のボルト」

ハードカバーだったけどね(;^^)
世の中の本屋には文庫本で出ているのに、
図書館で借りるから専らハードカバー、です。

ちょっと太めの女の子、アンちゃん。
着る服がないわけじゃないけど、「福袋」なんか
無駄の局地、と最初から購入を諦めちゃう、
ちょっと自分に自信がもてない子。
それでも自分でよく考える子だし、勘も良い。
和菓子のことを勉強しよう、と向学心もある。

デパ地下(それも和菓子屋さん)が舞台の話、って
初めてで、とっても面白かったです。

デパート、って女性の園、と言われるだけあり、
女性同士の争い、ってかなりすごいそうですが、
(従姉妹(いとこ)談。彼女は某大手デパートに入社し、
 いじめで退職したんですよね)
今はどうなんでしょ?
社員さんも減ったりしているので、また違うのかな?

そういえば先日閉店した「銀座松坂屋」の
閉店までの3ヶ月ちょい、を追っかけた番組を見たけど
社員を310人から37人に減らしたそうですね。
で、派遣さんやパートさんをあてて、と人件費の
カットをしたそうです。

これ、すごいよね??(;^^)
10人に1人しか残れないんだもん。
でも残った方も大変。あるフロアのリーダーなんか、
バックヤードで苦情・トラブル対応で1日過ごす、
売場に出ることなんかとてもできない状態。
残る人、去る人、どっちが良いんだろう??って
思っちゃいました。

幸いアンちゃんの勤めるここはそういう事もなく
良い人に囲まれて、成長しています。
うん、こういう仕事場、良いですね。

後、日本語の大事さ、ってのを再認識。
和菓子は古来、源氏物語などにも登場するもので
その名前は色々な事柄をかけており、
専門用語なんかはちんぷんかんぷん。
でもそれが面白い。

すっごい和菓子が食べたくなりました~!
困っちゃう(^o^)わん♪

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ソウルメイト 馳 星周

犬は人間の魂の伴侶だ。人は犬をよく理解し、
犬も人をよく理解する。他の種族間には存在しえない
深い絆を持つ。

人間が本当に犬のことを理解しているかどうかには
疑問が残る。しかし彼らが我々のことを深く理解していると
いうことには疑問の余地はないように思える・・・。

「ソウルメイト 馳 星周」
「(魂の伴侶) はせ・せいしゅう」

【送料無料】ソウルメイト [ 馳星周 ]

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価格:1,680円(税込、送料込)

読了です。

家族に嫌われた中年男性の孤独を癒す「チワワ」、
新しい家族を受け入れる葛藤を見守る「ボルゾイ」、
被災地・福島に母の遺した犬を捜しに行く「柴」、
虐待され続けた挙句、電柱につないだまま捨てられた
「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」、
登山で出会った仕事をしたい「ジャーマン・シェパード・ドッグ」、
コントロールできない気性の「ジャック・ラッセル・テリア」、
余命がわずかだと知らされた「バーニーズ・マウンテン・ドッグ」
********************************************

全7編の犬との物語です。

いや、これは泣くしかないでしょぉ~
( p_q)エ-ンどころか、。・゜゜・(≧д≦)・゜゜・。エーン!!
って感じですよ、はい。

どれもこれも犬と言う愛らしい動物を主人公とし、
愚かな人間を温かい眼で見守ってくれている・・・。
「犬なのに」いえいえ、「犬だからこそ」ですよね。

どれもこれも涙流して、ついでに鼻水も流して
読ませていただきました。
再読もしちゃったよ~。
私の場合、1回目は結構じっくり読むんですよね。
「まだるっこしいなぁ」と思いつつも、細かい描写とかも
逃さず、文字一字ずつ追いながら読んで行きます。

で、「もうご馳走様」と思う本なら再読はなし。
「ご馳走様、でももうちょっと入るかな」なら再読します。

2回目は細かい描写部分はさらっと読むだけ、とか
好きなフレーズ・くだりの部分だけ拾って読むとか
色々な読み方をしてますが、今回の作品、2回目は
「泣くな」って場面はさらっと、楽しい場面はじっくり、と
読んでみました。

馳 星周さんて、ハードな作品を書く作家さんとしか
知らなくて・・。
それがTVでこの本の出版に関してのインタビューで
答えていて、

「バーニーズ・マウンテン・ドッグ」を飼い始めてから
軽井沢へ引越ししたそうです。
それまでは東京で毎晩酒呑んで、って生活してたのに
軽井沢で早起きして散歩して、夜も早めの就寝。
健康的な生活を送っている、と話されてました。

で、最終話はほぼ実話、なんだそうです。
それをノンフィクションにしたのがこちら、
「走ろうぜ、マージ」



これも読んでみたいです♪
我が家は今、猫しかいないけど、その前までは
ずっと犬飼ってました。
犬の愛情表現がホント可愛くて・・・。
(猫ってかわいくないじゃない、ツンデレでさ;^^))

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近藤史恵リクエスト! ペットのアンソロジー

一昨日紹介した「本屋のアンソロジー」。
今日は第2弾!

近藤史恵リクエスト! ペットのアンソロジー

読了です。

ババアと駄犬と私(森奈津子)
最も賢い鳥(大倉崇裕)
灰色のエルミー(大崎梢)
里親面接(我孫子武丸)
ネコの時間(柄刀一)
パッチワーク・ジャングル(汀こるもの)
バステト(井上夢人)
小犬のワルツ(太田忠司)
『希望』(皆川博子)
シャルロットの憂鬱(近藤史恵)
**************************************

ペットを題材にした短編集、なんですが、
結構知らない作家さん、多かったです。

でもこの中の「ネコの時間(柄刀一)」はもうね、
大号(┳◇┳)泣!!

これはマジ、参りました(シ_ _)シ  ハハァーー
大変です。読み終わった後、3回再読しましたが
いずれも泣いております・・・。

この作品に出会えただけでも、この本読んで
良かった~と思いましたよ。

そう、猫や犬の時間って人間と違うんですよね。
分かっていたはず、分かってるのに、
それをこう展開させるかぁ~!!って。

それまでの「ババアと駄犬と私(森奈津子)」も
「最も賢い鳥(大倉崇裕)」も、灰色のエルミー(大崎梢)も
「里親面接(我孫子武丸)」も良かったの~。

へぇ、森奈津子さんってあの本書いた人か、とか
「大崎梢さんも相変わらず良作だわ」とか、
他2人の作家さんも名前は知らなかったけど、
いや結構面白いじゃん♪今度読んでみようかしら~、
とか思ってたのにね。

秀逸の「ネコの時間(柄刀一)」さんに出会ったおかげで
それ以降の作品が味気なく感じちゃいましたよ(;^^)。
他の作品が劣っている、って訳じゃないけど、
それら全てを凌駕する作品でした。

ぜひぜひお勧めですわ。
「柄刀一(つかとう はじめ)」氏の作品は読んだことない。
今度はぜひぜひ読まなくちゃ♪

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書店員あるある

「客が同時にレジに来ると、
ついレジのスピードを競ってしまう」 あるある。

「書店には窓が少ない。勤続年数が長いほど
色白になっていく」  あるある(^o^)

「角○文庫」「集○社」「新○文庫」そろい踏みの
『夏の文庫100冊」、書店にとっては300冊」

の「書店員あるある」

読了です。


書店員さんが日頃感じている店員、珍客の
「あるあるネタ」400本を楽しい漫画とともに紹介。
本好き、書店好き必携の一冊。
漫画は、ベストセラー『悲しいとき』でおなじみ、
人気芸人「いつもここから」の菊地秀規氏。
****************************************

昨日の記事の「本屋さん」つながりで、今日はこれ。

本屋さんは好きです。
でも本屋さんで働こうと思うことはあまりなく、
もっぱら冷やかし・購入でしか赴きません。
最近は図書館で借りてるし、購入も減ったなぁ。

と書店からするとありがたくないお客に成り果てた
私を店員さんはどう見ているんだろうか?
と思ったりしちゃう本です。

2,3箇所の本屋さんを廻りますが、
つい「棚指し本を整理」しちゃったりするんですよね(;^^)
(ってか、図書館でも整理しちゃったりする;^^)

本をチェックするのに良く見ているTV「王様のブランチ」
最近は「××書店店員の○○さん」がTVに出て
ランキング紹介とかやるんですよ。
「色々な方、いるなぁ」と思いながら見ています(^o^)
まさかこんな方が、本7冊片手つかみ、とか
できちゃう、の??とかね(;^^)。

そんなお客さんの生態と、店員さんの裏話、が入ってて
結構面白かったです。
1時間ほどで読めちゃったけどね(;^^)。

こちらの「あるあるシリーズ」(; ̄ー ̄)...ン?
他にも色々あるそうです。

20130805

「コンビニ~」は面白そうだなぁ、と興味津々。
今度はこれ借りてみよっと。

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本屋さんのアンソロジー

本屋さんしばりで原稿用紙数十枚の短編1本を
10人の作家さんが競演!
の「大崎梢リクエスト!本屋さんのアンソロジー」

読了しました。

本と謎の日々(有栖川有栖)
国会図書館のボルト(坂木司)
夫のお弁当箱に石をつめた奥さんの話(門井慶喜)
モブ君(乾ルカ)
ロバのサイン会(吉野万理子)
彼女のいたカフェ(誉田哲也)
ショップtoショップ(大崎梢)
7冊で海を越えられる(似鳥鶏:にたどり けい)
なつかしいひと(宮下奈都)
空の上、空の下(飛鳥井千砂:あすかい ちさ)

********************************************

いやいや、知ってる作家さん、結構入ってました♪
有栖川有栖さんは長編は読んでないんですが、
ABC殺人事件」で読んだばかりだし、
門井慶喜さんも3冊ほど紹介しています。
乾ルカさんは「てふてふ荘へようこそ」でしょ、

誉田哲也氏なんか「彼女」が出てくる話だし、
宮下奈都さんは1冊しか紹介してないけど、
坂本司さんは読んだことないけど、名前は知ってる。
それ以外の作家さんは初見でしたが、面白かったよ~。

本屋さん、それも「新刊書店」に限定した条件の中、
よくまぁこれだけ多彩な作品になるなぁ、と感心しきり。
作家さんの個性が光る逸品となっております。

お弁当の品数はいつも3品入れてくれる奥さんが、
2品、1品、日の丸弁当、梅干無し弁当、となり・・・
「からっぽの弁当?」
「手に持ってごらんよ。重いでしょ?」
フタをあけて中身を見るや「きゃっ」と白目をむいて
椅子ごと後ろに倒れる・・・。
弁当箱を見ると「石がぎっしり詰まっていた」・・・

どうです?面白そうでしょ?
もうこんな題名からすぐ分かるような描写、でも
それをした奥さんの想いに気付けるのか?!
ちょっとハラハラする謎解きになりました。

また、「なつかしいひと」はついホロッと来ますね。
「誰かが足りない」を読んでいたので、あぁこういう
作風の人なんだ、と納得。

どれから読んでも面白い!
いやぁ、こういうアンソロジー、一時期読んだけど
最近はご無沙汰してました(ってか忘れてた;^^)。
でも一度読むと、色々な作家さんを知る事ができて
そこから更に発展していくのが良いですね♪

実はこの「××さんリクエスト!」ってシリーズになってて


この2冊が他に刊行されてます。
この際なので、こちら2冊も「読みたい本」として
リクエストに入れておこうと思ってます。

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きみが見つける物語 怖い話編

放課後の誰もいなくなった教室に夜中の肝試し。
またたく間にクラス中に広がった都市伝説や怪談。
遊びのつもりが追い込まれて本気になったデスゲーム…。

人気作家が集結、それぞれが描いた恐怖の物語とは?

『きみが見つける物語―十代のための新名作』


読了です。

******************************************
赤川次郎、江戸川乱歩、乙一、雀野日名子、
高橋克彦、山田悠介さんらの競作、です。

ホラー、と聞いてどうしようかな??と思ったけど
まぁ良いか、と手にとって観ました。

いやぁ~、気持ち悪い&悪い・・・(;^^)。
そうね、確かに赤川次郎さんもホラー書いてるの。
彼の作風から、そんなに怖くないよね?と
思うんだけど、これが意外と怖くって。
でもこれは以前に読了してたし、友情を描いた
話なので、それ程でもなかったかな。

高橋克彦&山田悠介はあまり読んだことないけど
結構グロかったかなぁ(;^^)。
あ、でも「乙一」さんもなかなか、だったし、
雀野日名子さんは主人公が小学生のせいか、
文章からはそれ程でもなかったんですが、
想像しちゃうと、うん、なかなか・・・(;^^)。

どれもこれも、うん、なかなか・・・(;^^)です。

この本は他にも「スクール編」「放課後編」「休日編」
「友情編」「恋愛編」など色々あるそうで、作家さんも
石田衣良さんや恩田陸さん、あさのあつこさんに
宮部みゆきさん、万城目学さんに重松清さん、
更には村上春樹さんの作品も入っている?!

10代からずいぶん経っちゃったけど(;^^)、
他のも読んでみたいなぁ~。
読みきり小説なので、空き時間でコソコソと
読めるし、ね♪

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ペンギン・ハイウェイ 森見 登美彦

ペンギンたちが海から陸に上がるときに
決まって辿るルートを「ペンギン・ハイウェイ」と
呼ぶのだという

なるほど、それで
「ペンギン・ハイウェイ 森見 登美彦」か。


読了しました。

小学四年生のぼくが住む郊外の町に突然
ペンギンたちが現れた。
この事件に歯科医院のお姉さんの不思議な力が
関わっていることを知ったぼくは、
その謎を研究することにした・・・
****************************************

以前読んだ、「夜は短し歩けよ乙女」と同じ作家さん。
あの時、「不思議系だめです」と書いたんですが・・・
今回も「不思議系」ではありましたけど、
うん、楽しかったですよ(^o^)。

小学4年生にして、「僕はたいへん頭が良く、しかも
努力をおこたらずに勉強するのである」
なんて言っちゃう主人公の「僕」、

更に「他人に負けるのは恥ずかしい事ではないが
昨日の自分に負けるのは恥ずかしいことだ」と
言っちゃう主人公の「僕」、

更に更に「僕は毎日ノートをたくさん書く。この習慣の
おかげでずんずんえらくなって頭角を現してきた」
なんて言っちゃう主人公の「僕」・・・

「なんて生意気なんだ、少年」とついお姉さんと同じ口調で
つぶやいている自分がいました・・・(;^^)。
そんな僕が住む街に現れたペンギン・海・ジャバウォック、
の物語です。
同級生とのつきあいや年上のお姉さんとの週1回の
チェス対決、父親や母親との会話など
なんか、読んでてほこっ、とするんですよね。

不思議系ですし、文章も読みやすい訳ではないけど
なんだろ?なぜか読み始めたらコツコツと読んでしまい、
ワールドにはまってしまいました。

これが読めた、という事は彼のほかの本は意外と
読めるのかもしれない・・・。
1冊だけで決め付けちゃいけない、と改めて思う
作品でした。

4年生にしては達観しすぎてるけどね(;^^)。
色々な興味のある研究に夏休みの特別な感じ。
土曜日も当たり前のように休みの彼を見て、
なんか良いなぁ~、って思いました。

大人には夏休みはなく、彼の父親のように
朝は早くに家を出て、帰りは遅く家にかってくる、
それでも彼の父親らしく、休日は「大学の公開講座」
なんてのに言っちゃう研究肌な人で、「僕」を
優しく見守り、導いてくれる・・・。
先般読んだ「少年H」の父親を思い出しちゃいました。

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こちらの事情 森 浩美

こちらの事情を口にするとき、
それは身勝手な言い分になってしまうかもしれない
でも察してほしいときがある

こちらの事情 森 浩美  読了です。


素直になること、大切な人を愛すること。
ひとつひとつのフレーズがあなたの心にまっすぐ届く。

『晴天の万国旗』は数々の試験問題に、
そして『荷物の順番』『短い通知表』『福は内』は
ラジオドラマの原作に選ばれた、珠玉の短編集
他「葡萄の木」「甘噛み」「靴ひもの結び方」
「妻のパジャマ」 など全8編
*****************************************

男性、だとは思わなかったなぁ(;^^)
女性の印象が強い文章だったし。
でも作詞家さんだけに文章は良いですね。
すっと入ってくる感じ。

ってかこういう名前とか性別で印象が決まるから
最近は女性が男性名にしたり、その逆にしたり、
はたまた覆面作家になったり、とあるんですかね。

さて家族、って捉え方は人それぞれ。
それは見事な位、千差万別。
自分は家庭を持ってないですが、持ったとしたら
どんな風になるのか?とか、
そもそも持ちたいと思ってるのか?とか、考えます。

この作家さんは家族について、の短編が多いらしい。
友人が最近はまっている、との事で手にとってみましたが
毒がある訳ではないし、ごくありふれた、でも
誰もが好ましく捉えるようなエピソードばかり。

森瑶子さんの恋愛系短編集、を想像しました。
あちらは恋(愛?)について特記した本が多いけど
こちらは家族について特記してますね。

軽く読むのにはお勧めです(^o^)。
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ロスト・ケア 葉真中 顕(はまなか・ あき)

私が社会福祉学科卒業、って言いましたっけ?
覚えてらっしゃいますでしょうか?
福祉の道に進んでいないですけどね(;^^)。

そんな自分が何か言うのはおこがましいですが
すごく考えさせられる作品

「ロスト・ケア 葉真中 顕(はまなか・ あき)」


読了です。

学生時代の同級生のツテを辿り、
父を高級老人ホームに入れた検事 大友。
転勤の多い職種だけに、妻がバランスを崩しつつ
あるのを知りつつ、つい見て見ぬふりをしてしまう。

そんなある日、学生時代の同級生の死を知り、
彼が自身が勤めていた介護会社から顧客データを
盗んでいたことも知らされる。

データ内、とある場所の死亡率の高さに違和感を感じ
事務官の協力を得て調べてみると・・・
***************************************

「人にしてもらいたいと思うことは何でも、
あなたがたも人にしなさい。」 マタイ福音書第7-12節

「己の欲せざるところ、他に施すことなかれ」(孔子『論語』)

「あなたにとって好ましくないことをあなたの隣人に対して
するな。」(ユダヤ教)

「自分が嫌なことは、ほかのだれにもしてはならない」(ユダヤ教)

「人が他人からしてもらいたくないと思ういかなることも
他人にしてはいけない」(ヒンドゥー教『マハーバーラタ』5:15:17)

「自分が人から危害を受けたくなければ、誰にも危害を
加えないことである。」(イスラム教:ムハンマドの遺言)

どんな宗教にでもある「黄金律」と呼ばれる律法ですが、
皆さんはこれを読んでどう思われますか??
「うんうん、その通り」 「いや違うでしょ」 「どっちでも良い」
幾通りもの考え・感想・想いがあると思います。

私は「うんうん、その通り。良い言葉やね~」と思いました。
本当に、そう思ったのよ。
自分がして欲しい事は相手にしよう、自分がいやな事は
相手もいや。 本当にそう思ってた。



作品を読んで、やられました。



「喪失の介護(ロストケア)」で43名を殺した<彼>が
2011年12月2日死刑判決を受けた。
2002年から始まった<彼>の所業を責められるのか?
2011年12月13日。検事大友は<彼>に会いに行きます。
彼の本当の動機を確かめる為に。

作者も問いかけます。
「分かっていたはずじゃないのか?
地震の影響で放射能が漏れるのは初めてではない、
日本に大地震が来る事は、
高齢化社会が来る事は、
この社会に一度はまったら抜け出せない穴がある事は」


ぜひ、読んでみてください。もうすぐ夜がきます。

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バイバイ、ブラックバード 伊坂 幸太郎

>エクササイズ??いやいや・・・。
朝日新聞8/13夕刊の記事では、
「ひざ痛1800万人 →要介護移行の恐れ5.7倍」
とありましたわ(;^^)。

地方に住んでいると車を使うことが多くなり、
都会より運動不足になるそうで、
地方在住者の方が要介護リスク1.6倍高 ですって。

う~ん、歩くかな(;^^) いやいや水泳復活かな。
酷暑の峠を過ぎたら考えます~。

***************************************

「悩みや悲しみをぜんぶつめこんで行くよ。
僕を待ってくれているところへ。
ここの誰も僕を愛してくれないし、わかってもくれない」

バイバイ、ブラックバード 伊坂 幸太郎


読了です。
星野一彦の最後の願いは何者かに“あのバス”で
連れていかれる前に、五人の恋人たちに別れを告げること。

そんな彼の見張り役は「常識」「愛想」「悩み」「色気」
「上品」―これらの単語を黒く塗り潰したマイ辞書を持つ
粗暴な大女、繭美。
なんとも不思議な数週間を描く、おかしみに彩られた
「グッド・バイ」ストーリー。
************************************

故・太宰治氏で未完に終わった「グッドバイ」と
言う作品があります。1948年のことです。
(未読ですが・・・)
こちらはその作品へのオマージュとなっております。

う~んとね、彼の作品は良く分からないまま始まります。
ちょっと過去と現在が入り混じる形式、好きですよね。
私は苦手だけど・・・(;^^)。

はっきり「××年前 ××歳」とか「20××年 ××月」
とか書いていてくれると良いなぁ~って思いますわ。
読み始めてしばらくとまどうんですよね・・・。

で、題名の「バイバイ ブラックバード」。
ジュリー・ロンドンと言う方の曲(1962:ジャズ)だそうです。

pack up all my care and woe here I go, singing low
bye bye blackbird
where somebody waits for me
sugar´s sweet, so is he bye bye blackbird
no one here can love or understand me
oh what hard luck sotries they all hand me
make my bed and light the light
I´ll arrivebe late tonight
blackbird, bye bye bye bye blackbird

このBlack Bird (=ハゴロモガラス(米)、
クロウタドリ(欧)、と呼ばれる鳥で、悪や誘惑などの
象徴とされているそうです。
Blackbird

主人公星野くんは悪気はないのになぜか五股・・・。
悪気はないのに、のっぴきならない事情に陥り、
とんでもない状況に。
「バスに乗る前」に5人の女性に別れを告げていく・・

バスに乗ったら命の保障さえない、ってのは理解できるけど
何となくバスに乗りたい、って思っちゃいましたよ(;^^)。
曲のように、甘く優しい人が待っているところへ
行けそうな気がしちゃうんですよね・・・。
でもそんなことはない。勿論、ない(;^^)

最後は読者に投げつけて
「後は任せるで~!」って感じの終わり方ですが、
まぁもう慣れました、わね・・・(;^^)。
でもやっぱり「よっしゃ!(゜∇^d) グッ!!」って
思える最後の方が私は好きだなぁ~。

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旅猫リポート 有川浩

日曜日。少し足が痛かったんですよ。
膝のすぐ上辺り・・・。トイレに入って腰掛けた後、
つい「肘」を置く辺り、です。

「なんで?なんで?」と考えて、すっごいおバカな
結論が出た。

土曜日に図書館行ったんですよ。最近行っている処と
違う、ちょっと大き目の図書館。
で、つい普段行く図書館と同じように、「棚全部チェック」
をやったのね。
最下段の本って見づらいじゃないですか?
1棚毎にしゃがんて、立って、ってやったんだ・・・。
(→スクワットもどき→筋肉痛?!)

いやいや、まさか・・・(;^^)と思いつつ、
おバカな結論に1人ウケて笑っちゃいましたわ。
皆様、どう思います??

******************************************
猫は我が身に降りかかった出来事は何もかも
粛々と受け入れるんだ。
サトルと暮らした5年間、僕はいつだって
聞き分けの良い猫だった・・・

もうね~、涙なしには読めない!の
旅猫リポート 有川浩


読了です。

秘密を抱いた青年と一匹の相棒は“最後の旅”に出た。
青年と猫のロードノベル。
さあ、行こう。これは僕らの最後の旅だ。
一人と一匹が見る美しい景色、出会う懐かしい人々。
*****************************************

野良猫歴1年の雄猫のお気に入りは銀色のワゴン。
ボンネットでゴロゴロ、ひなたぼっこ。
ぐるりととぐろを巻いた僕が感じた暑苦しい視線。
薄目を開けると背の高い若い男の熱視線・・・。
それが、サトルとの出会いだった。

そんな猫の独白から始まるこの話。
もうね~!猫の性格が最高ъ( ゜ー^)イェー♪
そして、全てが明らかになる時、涙・涙・涙・・・。

これはハードカバー(2012年11月出版)なので、
家で読んでたんですが、読むのを止めるのに苦労。
「これ以上読んじゃいけん、目が腫れるど」と
自分に言い聞かせ就寝。
でも翌朝出勤前に「少しだけ」と読んでしまい
その「少し」でボロボロ泣きそうになりましたわ、はい。

有川さんの作品は読みやすくてすぐ終わるんですが
これは「すぐじゃ勿体無い!」と
再度2回目を読み直し、その後も拾い読みして、と
んでもってその度に「グズグズ」になっとります~。

なんていうんだろ、動物との付き合い方って
人それぞれですよね。
動物はあくまでも動物、と思う人と、
人間かい?って思うくらい話しかける人とで違うと思う。
我が家は全員「話しかける人」なんです(;^^)。

「ひめ~、なにやってるの?」「はいはい」
「なに??」「これ!」「なんでそんな事するの!」と
反抗期の若者のように返事をしない猫相手に
言葉が多い&多い・・・(;^^)。

うちの猫は残念ながら「猫じゃない猫」なんですが
   ※作品中参照願います(*^.^*)エヘッ
こうやって一緒に生きられたら良いなぁ~って
思わず思ってしまう作品です。

う~ん、良い本だわ。ぜひ読んで下さい♪

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『G.I.ジョー バック2リベンジ』

いやぁ、ここ数日の暑さ、すごいですね(;^^)。
さすがの私も・・・あ、クーラーは使ってないけどね。
(ってか部屋にないし;^^)
扇風機でしのいではおります。
ただ以前(7月)の酷暑よりは体が慣れたようで
まだマシではありますが・・・。
皆さん、大丈夫ですか?お体ご自愛下さい。

*****************************************
続き物にホント弱いなぁ、と思う今日この頃。
映画配給者の思惑に思いっきり乗っかっており、
行って来ました。

『G.I.ジョー バック2リベンジ』
201305_gia

です。
原題: G.I. JOE: RETALIATION
製作年度: 2013年
監督: ジョン・M・チュウ
上映時間: 111分
キャスト チャニング・テイタム ブルース・ウィリス ドウェイン・ジョンソン
*****************************************
国際テロ組織コブラの一員ザルタン
(アーノルド・ヴォスルー)がアメリカの大統領
(ジョナサン・プライス)に成り済まし、宿敵である
機密部隊G.I.ジョーの抹殺命令を下す。

パキスタンで任務に就いていたG.I.ジョーの面々は
壮絶な襲撃を受け、ロードブロック(ドウェイン・ジョンソン)を
はじめとする数名を残して壊滅。
彼らが絶体絶命に陥っている中、コブラは世界の主要都市を
侵略し、ついには核爆弾をロンドンへと落下させる。

コブラと戦いたくとも為すすべのないロードブロックたちは、
G.I.ジョー初代長官のジョー(ブルース・ウィリス)の助けを
得ることにする。

*******************************************
前作から4年、ですかぁ~。つい最近の気がしたけど(;^^)
見事に忘れておりました、前作。
TVでもやっていたけど、観ようと思わなかったし。
(ってか、まさか見に行くとは思わなかったし)

時間があうのがこれしかなかったんですよね。
夏休みは子供向け映画の上映が幅をきかせ、
大人向けはほとんど壊滅状態!
8月に入ってようやく公開がはじまるものも。

それでも、パキスタンでの襲撃シーンや、
生き残った彼らが死んだ兵のIDを集めるシーンなどで
思わずうるっとし、
ジョーの登場では「RED?!」を想像させる家構え。

要は家の中が武器庫、と化しているんですよね。
食器棚にはライフル銃、キッチン台の中には手榴弾、と
あちこちに隠してあり、更にガレージ内には小型戦車も!

悪役が大統領になりすます過程、とか
彼らのミッションなどドキドキわくわくします。
しかも前作はエッフェル塔が破壊されたんでしたっけ?
今回はイギリス、ロンドン塔を含む全域が核破壊・・・。
最近「核」を使った安易な展開はちょっと食傷気味。

でもまぁ、夏に頭を使わず見るならお勧めかな。

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名も無き世界のエンドロール 行成 薫

「生きる理由が必要な人、もいると思う。
生きる理由があった方が、人生は充実すると思う。
でも、生きる理由は必要条件じゃなくて、
十分条件なんだよね、きっと」

「生きるということに理由が必要なんじゃなくて
みな自分が生きていることに理由をつけて
安心したいだけなんだよ」

「名も無き世界のエンドロール 行成 薫」

読了です。

俺とマコトは小学校時代からの腐れ縁だ。
マコトは昔からドッキリを仕掛けるのが生き甲斐で、
「ドッキリスト」を名乗るヤツ。
社長となった今でも変わらない。
そんなヤツが、史上最大の「プロポーズ大作戦」を
実行すると言い出した―。
*****************************************

第25回小説すばる新人賞受賞作、なんですね。
あの「家族ゲーム」とか、「桐島、部活やめるってよ」とか
「となり町戦争」なんかも選ばれているんですね。
Subaru


と言っても、これもTVで紹介されていて、特に読みたい
訳ではなかったんですが、図書館の本の背表紙散策
( ‥) ン? をしていて、「なんかこれ知ってる・・・」と
手に取った次第であります。

いやぁ~、惜しいっ!もったいないっ!!
最近好きな言い回し
「素材は良いのに料理法がね・・・」ってヤツですわ。

彼らが知り合ったのは小学校5年生。
そして、プロポーズ作戦をするのは31歳の時。
彼らの20年間を1冊に詰め込んでいるわけです。

で、その20年間はあっちゃ行って、こっちゃ戻って
間に「断片」とかって色々が詰め込まれる・・・。
だって「5ヶ月前 30歳」って章なのに、22頁中、
6頁半しか30歳の記述が出てこない・・・
残りは全部高校3年生の記述なの・・・

この話のどこが面白いんだろう??と我慢に我慢を
重ねて、最後のクライマックス。

最後60ページ分は夢中になって読みましたけど
それかぁ~_| ̄|○ そりゃ度肝抜かれたけどね。
いやいや、勿体無い。

でも、「素材」が良い分、自分なりの味わい方が
できる本かもしれない。お試しアレ。(;^^)

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そして誰もいなくなる 今邑 彩

1人が喉をつまらせて
1人が寝過ごして
1人がそこに残って
1人が自分を真っ二つに割って
蜂が1人を刺して
1人が大法院に入って
1人が燻製のにしんにのまれて
大熊が1人を抱き締めて
1人が日に焼かれて
そして誰もいなくなった

「そして誰もいなくなる 今邑 彩」


読了です。

名門女子校の式典の最中、演劇部による
『そして誰もいなくなった』の舞台上で、
服毒死する役の生徒が実際に死亡。

上演は中断されたが、その後も部員たちが
芝居の筋書き通りの順序と手段で殺されていく。
次のターゲットは私!?
部長の江島小雪は顧問の向坂典子とともに、
姿なき犯人に立ち向かうが…

*****************************************

きゃぁ~!懐かしい!のアガサ・クリスティ!!に
オマージュを捧げた作品(なんだろうな、と)。
1939年に出された「そして誰もいなくなった」は
手を変え品を変え、発表されてきました。

これはどうなるんだろ?と思ってましたが
うん、面白かったわよ~(^o^)。

まさか、ここからこの展開が?! とか
まさか、ここでこういう伏線が?! とか
まさか、ここからこう行くか~!! と、

筋通りに読んでいると足元すくわれますですはい。

思いっきり夢中になって一気読みしちゃいましたわ
整骨院で・・・(;^^)
電気かけながら・・・(;^^)(;^^)。

施術してもらう時、先生にも聞かれましたわ~。
「読書好きなんですか?」と。
きっと、一心不乱に読む姿が怖かったに違いない(;^^)。

この本、1996年に文庫化され、その後「再版」もされず
10年以上地下にもぐっていた作品なんだそうな。
そんな本に今頃出会う、ってのも「何かの縁」、
なんでしょうかね~。

アガサ・クリスティ、エラリー・クィーン、
ジョン・ディクスン・カー・・・当時のミステリ作家に
夢中になってた時期がありました。
あまりにも昔過ぎて、どんな話だったかさえも
覚えてはいないけど(;^^)、又読みたいなぁ。
あ、コナン・ドイルとか「エドガーアランポー」とかも。

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ちっぽけな恋 池永陽

昨日の「地震速報」、いかがでしたか?皆様は。
私は会社にいて、50人近い人間の携帯が皆
アラートした時には「まさか、また?!」って。
その後揺れてる感じまでしちゃった私って(;^^)。
誤報で良かったな、と。

アラートがこないで地震が来るよりも、
来て、地震は来ない、にこしたことないですよね。
しかし、yaホーサイトなどは頁が開かなくなり、ビックリ。
スマホの人とか多いせいか、全員速報を確認しようと
したんでしょうね。

*******************************************
以前珈琲屋さんを舞台にした作品2編を
ご紹介しました。
その片方「珈琲屋の人々」の続編が出ました!

「ちっぽけな恋 珈琲屋の人々」池永陽


読了です。

喫茶店『珈琲屋』の主人・行介は、人を殺した。
刑期を終えた行介を出迎えたのは、かつての恋人・冬子。
冬子は、行介の出所に合わせるように離婚をしていた。
以前と同じように語りはじめるふたり・・・

「特等席」「左手の夢」「大人の言い分」「ちっぽけな恋」
「崩れた豆腐」「はみだし純情」「指定席」の
心に染み入る濃厚な人間ドラマ7編連作集。
*****************************************

なんかね、淡々としているようで、淡々とした中に
分厚い膜で覆われた激情がある、と言う感じ。
それは誰もが持っていて、誰もが隠している。
そしていつか、その膜が破れて激情がほとばしる・・

そんなお話ばかりです。
悲しいです。皆幸せになって良いはずなのに、
不幸になりたい人はいないはずなのに、
ちょっとした掛け違えで起きちゃうんですよね。

妻と子との別居、夫婦の間、夫から逃げる妻と子、
中学生同士、夫婦の間、高校生同士、大人同士
近いようで遠く、遠いようで近い人と人の間って
ホント難しい。

現実でも難しいのに(難しいからこそ)本ではうまく
いってほしいな、ってつくづく思っちゃいます。
さらに最後の「指定席」では悲しい出来事が・・。
訳あって離れていた二人、冬子と行介。
次の作品ではぜひ結ばれて欲しいものです。

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鍵のかかった部屋シリーズ 貴志 祐介

以前TVドラマでやっていた「鍵のかかった部屋」。
嵐の大野くん&戸田恵理香&佐藤浩二、で
結構面白かったんですよね~。

で、ようやく原作読んでみるか?!と手を出して
読んでみました~。
「硝子のハンマー」「狐火の家」「鍵のかかった部屋」


読了です。

*******************************************
「硝子のハンマー」は長編。
ドラマでは最終回にやったお話です。

→エレベータに暗証番号、廊下に監視カメラ、隣室に役員。
 厳戒なセキュリティ網を破り、社長は撲殺された。
 凶器は。殺害方法は。

「狐火の家」は短編4編を収録
→築百年は経つ古い日本家屋で発生した殺人事件。
 現場は完全な密室状態。
 表題作他、「黒い牙」「盤端の迷宮」「犬のみぞ知る」収録。

「鍵のかかった部屋」も短編4編を収録
→表題作他、「佇む男」「歪んだ箱」「密室劇場」を収録。

ん~、ドラマの原作、って先にドラマを見るべきじゃないな、
って思ったりします。
どっちが良いか?と常々思うんですが、
原作を先に読むほうが好きだなぁ。
で、イメージ通りじゃないとクソミソにけなす、とね(;^^)。

ドラマだけ見ている分には楽しいんだけどね。
この夏のドラマでも「半沢直樹」が絶好調みたいですが、
これは原作よりドラマのほうが面白いかも。
NHKでやってる「激流」これもドラマの方が面白い。
TBSの「名もなき毒」はどっちも面白い、と思う。

NHKの「七つの会議」は原作読んでなかったなぁ~。
ドラマが面白かったので、原作は読まないでおこ(^o^)。

今クールは深夜ドラマが結構面白い。
「矢部謙三2」とか「悪霊病棟」、「リミット」・・・。
「町医者ジャンボ」の大根演技は笑えますしね~。

さて皆さんのお気に入りの夏ドラマは??

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顔 FACE 横山 秀夫

たまに無性に刑事モノとか、犯罪モノが
読みたくなります。

そんな時はこの方、横山秀夫氏。
「顔 FACE 横山 秀夫 」

読了です。

「だから女は使えねぇ!」
鑑識課長の一言に傷つきながら、ひたむきに
己の職務に忠実に立ち向かう似顔絵婦警・平野瑞穂。
瑞穂が描くのは、犯罪者の心の闇。
追い詰めるのは「顔なき犯人」・・・。
****************************************

警察に「似顔絵描き」と言う業務があるそうで。
モンタージュより、似顔絵の方がその人の特徴を
際立たせるので、印象に残りやすいそうですね。

そういえば「オーム」の指名手配の方も似顔絵に
して捕まった、とか・・・。

そんな職務についていた頃、引ったくりにあった老女から
犯人の似顔絵を描いた平野瑞穂。
程なく犯人が逮捕された。が、その犯人は似てなかった・・。
ところが記者会見では「似顔絵逮捕第1号!」と
前フリをしており、似てないじゃ話にならん!と
「犯人の顔写真を元に、似顔絵を書き直せ」と命令・・・。

結局「描けません」→「使えねぇ!」となるわけです。
ただこれだけではない。
落ち込んだ平野瑞穂は無断欠勤に失踪騒ぎで
半年間の休職・・・となった訳です。

ん~、あまり女性を描くのは得意じゃないのかな?(;^^)
どうも主人公 平野瑞穂の魅力とかが伝わってこない・・。
確かに警察は男社会、と良く言われますが、
女性作家が書く女性、と違うんですよね・・・。
私は「乃南アサ:音無シリーズ」とかの方が好き、かな。

短編集の構成にはなってますが、尻切れトンボ的な感じ。
う~ん、ちょっと残念、ですっ。

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少年H 妹尾河童

映画化になる、と言うのと分厚いので、
借りてきました(^o^) 。「少年H 妹尾河童」



読了です。

胸に「H.SENO」の文字を編み込んだセーター。
外国人の多い神戸の街でも、昭和十二年頃に
そんなセーターを着ている人はいなかった…。
洋服屋の父親とクリスチャンの母親に育てられた、
好奇心と正義感が人一倍旺盛な「少年H」こと
妹尾肇が巻き起こす、愛と笑いと勇気の物語。
****************************************

妹尾河童さん、グラフィックデザイナー・舞台美術家・
エッセイスト・小説家、なんだそうです。
名前だけは存じ上げてましたが・・・。

この本は妹尾肇、の成長物語、です。
ちょっと風変わりな両親に育てられ、
廻りの友人らに見守られ、すくすく育ちます。

物語は戦時中から戦後まで、を書いています。
「アカ狩り」でつかまる兄ちゃん、
赤紙で出陣したはずが自殺した兄ちゃん、
特需でわくはずが、変わらない貧しさ・・・。

戦争時代を書いた作品で私が「傑作!」と思うのは
永遠の0(ゼロ)」です。
これは未だにナンバー1!

それに比べると、子供ながらにさめてる子だなぁ、とか
淡々と書いているんですが、生意気な( ̄s ̄; チェッ
って思っちゃったり・・・。

でも中には「なるほどね~」と思う事柄も多く、
やはりその時代を生き抜いた人の書く話は
真実がずっしりと重いです。

日本語がなぜ右からではなく、左から書くように
なったのか?とか、
学校が軍事訓練を行い、工場になり、といった経緯、
空襲の様子、などなど。

戦争の話、って色々な角度から見たものを読むのが
一番分かりやすいのかな、って最近思います。
どれか一方向からだけではなく、多角的に観る、って
必要だな、と。
あ、これ戦争だけじゃなく全てのことにいえますね(;^^)。

要は知ろう、とする気持ちが大事なんだな、と。
そういう意味で色々な作品が映像化されるのが、又
これがどんな風に映画化されるのか、ちょっと楽しみです。

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8月になると増えるもの。

気付いたら8月、ですね。
2013年も残すところ、1/3なんですね。
早いと捉えるべきか、遅いと捉えるべきか・・。

さて8月になると増えるもの。はい戦争特集です。
NHKBS で放映していたこちら
20130803

零戦~搭乗員たちが見つめた太平洋戦争 いち早く放映。

海軍の主力戦闘機「ゼロ戦」。
スピード、格闘性能、航続距離で他を圧倒し、
太平洋戦争緒戦の勝利をもたらす。
米軍は捕獲したゼロ戦から弱点をつかみ、対戦法を研究。
さらに強大な国力を背景とする米軍の物量作戦の前に、
やがてゼロ戦は劣勢に立たされていく・・・

染谷将太くんがナビゲーターとして、国内の搭乗員を訪ね、
アメリカへ、ラバウルへ、と零戦の行く末を追い求めます。
彼のおじいさんは特攻隊員だったそうです。
予科練で終戦を迎えたそうですが、染谷くんは知らなくて
祖父が亡くなった後、その話を聞いたそうです。

彼のなんとなく途方に暮れたような眼、が
戦争について考えさせられます。
20130803a

今年はジブリアニメ(風立ちぬ)がこれ↑を設計した
堀越二郎についての作品ですよね。
Tbn_43c654352c0f9113
それに堀辰雄氏の「風立ちぬ」の設定をmixさせたらしい。
自分としては見に行くべきかどうか??悩んでます。

その後、「永遠の0(ゼロ)」の公開を控えておりますが、
(2013年春公開予定、と以前書きましたが、
冬に延期になってましたね;^^)
そちらはハンカチ2枚持って行こうと思ってます。

あ、そういえば書きましたっけ?
図書館で借りて読んだ「永遠の0(ゼロ)」ですが、
結局、古本屋で購入しちゃったんですよね(;^^)。
そして再読して大号(┳◇┳)泣・・・なんて単純な(;^^)。

歴史モノ(史実)等を読んでも入ってこなかった、
戦争の推移がこの本読んで納得できたし、
うまく言葉にできないけど、何か熱いものが胸にあるし。

NHKの番組は8月10日(土)の夜に後編を放映予定。
もし興味があったら、見て見て下さいな。

人間はなぜ同じ過ちを何度も繰り返すのか?
福島第一原発での情報隠匿、制御できないままの現状。
なぜ過去からの反省をしないのか?不思議です。
と、最近の勤務先の穴だらけの計画に、と
ヘンなデジャヴを感じつつ・・・毎日過ごしています。

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最近はまったもの~。 野菜チップス他。

あまりお菓子を食べないtakoingです。
スナック菓子など1袋食べきれない、とか
チョコレートも1カケで十分、とか・・・
見た目と大違い、なんですよね(;^^)

甘いのよりしょっぱい方が好き。
油っぽいポテトチップスより柿のタネが好き、な
takoingが最近購入したのがこちら。
1307_001


野菜のおいしさそのままチップス! Vegips です。
2種類あって「赤:さつまいもとかぼちゃ」
「緑:玉ねぎ・かぼちゃ・じゃがいも」 です。
どっちもおいしかったです(^o^)。

フリーズドライもの、って以前紹介した「ソフトりんご」も
お勧めですが、もっと良いのもありました~。
「アップルスナック」 ↑と同じ青森のもの。1302_022

こちらの方が量がたっぷり♪
これは常備しなくちゃ、と思ってたけど最近見かけない・・
やはり時期的なものあるのかしら??

それと、これは速攻でカゴに入れちゃった♪
柿の種 梅しそ 味♪
1307_002

柿のタネも好きだし、梅味も好きだし♪
気付くとバリバリ・・・あっという間に1袋食べちゃいます。

と、ここ半年ばかりの間食モノを紹介してみました♪
面白そうなのを見つけたら又紹介しますね~

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クローズド・ノート 雫井 脩介

私たちは悠久の時のたまたま同じ頃に
生を受けて、それぞれの人生を送るうち、
偶然に交錯して、その瞬間、お互いの生を
祝福しあえた。素晴らしいよね。

うん、そう思う。
私が偶然に交錯した人たちに感謝をこめつつ

「クローズド・ノート 雫井 脩介(しずくい しゅうすけ)」


読了しました。

堀井香恵は、文具店でのアルバイトと
音楽サークルの活動に勤しむ、ごく普通の大学生だ。
友人との関係も良好、アルバイトにもやりがいを
感じてはいるが、何か物足りない思いを抱えたまま
日々を過ごしている。

そんななか、自室のクローゼットで、前の住人が
置き忘れたと思しきノートを見つける。
興味本位でそのノートを手にする香恵。
閉じられたノートが開かれたとき、
彼女の平凡な日常は大きく変わりはじめるのだった―。
*****************************************

この本の重要エピソードとして、「万年筆」があるんだけど、
持ってました。すごく昔に父からもらったの。
元は祖父からもらったものがあったんです。
インク瓶に浸して書く、こんな感じ↓の。

いや、こんなにカッコいいのじゃなかったけどね。
高校の頃だったわ。瓶とペンをバッグに入れて
持ち歩いていたっけ。
(で、瓶のインクをこぼす、なんてことも;^^)
あの青いインクの色がとても好きでした。

その後、父からモンブランの万年筆をもらい
使っていたんだけど、結構ペン先がひっかかり
インクの補充もカートリッジ、という味気なさ。
いつしか使わなくなったんですよね。

筆圧高い人なんで、こういう繊細なペン先は
合わない、となかなか気付かなかったのよね(;^^)。

でも、この本を読んでまた欲しくなりました。
と言っても、手書きする事自体減ったけど、
&手紙とか文章を書くことも減ったけど、
大切な想いを手書きで書いてみたいなぁ。

ま、万年筆は話の伏線だけ、なんですけど(;^^)。
こんな普通の話が書ける、ってビックリですわ。
犯人に告ぐ」なんてハードな話だったし・・・。
こういう作品ならもっと読んでみたいなぁ。
探してみようっと♪

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カフーを待ちわびて 原田 マハ

誰かが待っていてくれる。
そんなことには縁遠かった人生だ。
だから、たとえ犬であろうと自分を待っていてくれる
存在があることに、不思議なありがたさを感じる

「カフーを待ちわびて 原田マハ」


読了です。

ゆるやかな時間が流れる、沖縄の小さな島。
一枚の絵馬と一通の手紙から始まる、
明青(あきお)と幸(さち)の出会い。
偶然に見えた二人の出会いは、思いも寄らない
運命的な愛の結末へ・・・。

******************************************

南の島の言葉は難しいです。
その分ちょっと読みづらい。
でも暖かい。

小さな島だから経済力もない、人も来ないの先細り。
そこへリゾート計画の話が持ち上がった。
明青(あきお)と島唯一のユタおばあの家がある地区に。

明青(あきお)はずっと待っていた。
父が死に、母が行ってしまってからは祖母と2人で、
祖母が逝った後は裏に住むおばあと2人で。

リゾート計画の会社が能登に作った同様の施設への
視察旅行で、神社の絵馬に明青(あきお)は書いた

「嫁にこないか? 幸せにします。」

ピュア・ラブストーリー と言うジャンルらしいですが、
ラブは男女の間だけじゃないんですよね。
犬とでも、友人とでも、近所のおばあとでも。
『愛』があふれる作品です。

最後ははっきりハッピー!とはなってない終わり方で
こういうのを「オープン・エンド」(読者各自の判断に委ねる)
って言うんですね~。
多分(いや絶対)ハッピーなんでしょうけど、
こういう恋愛成功モノ、は王道ですよね~。
歳食っても、わくわくしちゃいます♪

実はこの本の後書きで知ったんですが、
原田マハさん、って「原田宗典」氏の妹さん!
兄弟で作家、ってなんかすごいですよね。
しかも「キュレーター」として、森ビル美術館や、
MoMaにも勤務していた経験があるそうな。

キュレーター(curater)って言葉知らなかったっす。
以前読んだ本、「ブロードアレイミュージアム」で、
知った言葉なんですよね。
それもそのはず、2000年代になってから入ってきた言葉で
「学芸員」とどこが違うんや?!って昭和世代は
思うわけです(;^^)。

他にも色々出されているそうなので、徐々に読んで
行こうかな~、って思ってます。

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ダークルーム 近藤史恵

恋に悩み、仕事に悩み、そして人生に悩む女たち。
立ちはだかる現実に絶望し、窮地に立たされた
彼女たちが取った行動とは。
日常に潜む人間の狂気と、明かされる驚愕の真相・・・。

「ダークルーム 近藤史恵」

読了です。

**********************************************
8編の短編集なんですが、これが結構怖かった~。
表紙がね、階段の上、もれる光、その向こうには??
ってな感じのものなんである程度覚悟はしてた、
でもでもね、1作目の「マリアージュ」はちょっと悲しい話。

「なんだ、それほどでもないかな?」と思ってたら
2作目の「コワス」・・・目一杯こわかった_| ̄|○

その後は社会のどこにでもころがっていそうで、
でもこういう「悪意」とかにはなじみがないだけに
うん、変な気分(;^^)。

作品によっては10年以上前に書かれたものもあり、
作品のばらつきがちょっと気になります。
短編集、ってどうしても本にしにくいから、
あちこちで投稿されたのを集めるのに時間がかかるのかな。

だから中には「これはイマイチ」と思うものもありますが、
そこは短編、さらっと読んで次へいけちゃう気安さが良い。

結構前になるんだけど、「乃南 アサ」さんの本を
まとめて読んだ時があったんですよ。
ただ「女性のいやらしさ」とか「意地悪さ」をまざまざと
見せ付けられて、一部のシリーズを除き、
読むのをやめたんですよね。

この本を読んだ時、「乃南 アサ」さんに似てるな、
でも彼女のほど「煮詰まってないな」と(;^^)。
さらっと書くそこはかとない「悪意」。
これなら読めるぞ、うん。

あ、でも歳くったせいかな?
今なら乃南 アサさんの本も面白く感じるのかしら?

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