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赤朽葉家の伝説 桜庭 一樹

桜庭氏の作品の中で語らずにはいられない、と
故 児玉清氏絶賛のこちら。
「赤朽葉家の伝説 桜庭 一樹 」

読了です。

“辺境の人””山の民””サンカ”と呼ばれる一族に
置き忘れられた幼子。
この子は村の若夫婦に引き取られ、
長じて製鉄業で財を成した旧家赤朽葉家に望まれ輿入れし、
赤朽葉家の“千里眼奥様”と呼ばれることになる。
これが、わたしの祖母である赤朽葉万葉だ。

―千里眼の祖母、漫画家の母、そして何者でもない
ニートの私。
高度経済成長、バブル景気を経て平成の世に至る
現代史を背景に、鳥取の旧家に生きる三代の女たち、
そして彼女たちを取り巻く不思議な一族の姿・・・。

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すごい本です。
鳥取と言う山陰地方を舞台にしてますが、
「“辺境の人””山の民””サンカ”」と呼ばれる人々は
日本各地で見られたそうです。
昭和の終戦後でもその存在は約1万人ほど確認された、と
wikiにはありますが、恩田陸氏の「遠野物語」のように
昔の日本にはこういうロマンと言うか不思議な部分が
あちこちにあったんですね。

先の事が見えてしまう、ってどうなんでしょう?
特に千里眼奥様、は第一子出産の際、
生まれてくる子の一生を見てしまうんです。
そして義父、夫など愛する人の未来までも・・・。
それが哀しみとして彼女に襲い掛かります。

彼女の御威光、そして娘の壮絶な人生に比べ
三代目の「私」はなにもない感で押しつぶされそうに。
時代だなぁ、って言ってしまえばそれまでですが、
何かをもった為、苦労する人生、
何も持たない為、苦労する人生・・・
いつの世も「生きる」ってしんどいんですね~。

先日紹介した「水底フェスタ 辻村 深月 」とか、
ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 辻村 深月」と同様に、
田舎を舞台にした作品なんですが、
「重み」が違います。
両作家氏、それぞれの良さがあると思いますが、
私は何となくこちらの桜庭氏の作品の方が好きです。

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Comments

「児玉清氏絶賛」というのは ^^!すごいですね^^

Posted by: セイレーン | September 26, 2012 at 10:36 PM

知らない方がいいことってありますが、未来は大抵知らない方がいいですよね。

明後日から旅行に行ってきます!

Posted by: 麻能 | September 26, 2012 at 09:59 PM

なかなか重いお話のようですね。
先は見えない方がいいけれど、寿命だけ知りたいような。
家の事何一つわかっていないnanapapaに今から1つずつ教え込むかいなか、これかなりの重労働なのでそこだけ知りたいなぁ~

Posted by: nanamama | September 26, 2012 at 08:55 PM

鳥取 久しく行ってないです。

Posted by: オサムシ | September 26, 2012 at 06:42 AM

先の事が見えてしまう人生って・・・怖いかもっ!?
知りたいとは思うけれど、知ってしまったら生きている楽しみが減るような気がします。
いや・・・でも宝くじの当選番号だけは見えた方がよいかも??笑!

Posted by: mahalobunny | September 26, 2012 at 12:54 AM

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