« 真夜中のパン屋さん1&2 大沼紀子 | Main | 常野物語シリーズ 恩田陸 »

桜庭一樹の原点 砂糖菓子の弾丸~&少女には~

「初」桜庭一樹作品でありながら、「原点」と言われている、
「少女には向かない職業」「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」
    読了です。

【少女には向かない職業】
あたし、大西葵13歳。
人をふたり殺した…あたしはもうだめ。ぜんぜんだめ。
少女の魂は殺人に向かない。
誰か最初にそう教えてくれたらよかったのに。

だけどあの夏はたまたま、あたしの近くにいたのは、
あいつだけだったから―。
これは2人の少女の血の噴き出すような凄絶な“闘い”の記録
================================================

【砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない】
その日、兄とあたしは、必死に山を登っていた。
見つけたくない「あるもの」を見つけてしまうために。
あたし=中学生の山田なぎさは、子供という境遇に絶望し、
一刻も早く社会に出て、お金という“実弾”を手にするべく、
自衛官を志望していた。

そんななぎさに、都会からの転校生、海野藻屑は
何かと絡んでくる。
嘘つきで残酷だが、どこか魅力的な藻屑となぎさは
序々に親しくなっていく。
だが、藻屑は日夜、父からの暴力に曝されており、ある日―。
================================================

文庫本、って裏にあらすじが書いてあるじゃないですか?
題名や作者に惹かれ、裏を見てあらすじを読んで借りる-
そうやって大抵本を選んでいますが、
これらの本はあらすじを見ても興味が惹かれなかった~。

でも「意外と面白かった♪」と当たる事も最近はあるので、
借りてみました。
どんな展開??と思って読んでたら、まぁすごい(;^^)。
文庫本のあらすじだけでは想像できない裏側がありました。

いずれも「今」から話が始まり、過去へ戻ります。
だから、「結果は分かっているんだけど、なぜそうなったか?
過程が知りたくなる」、魅力がないといけません。
はい、魅力ありました、やられました。

10代と言う不安定で、子供と大人の端境期でもがく、
そんな時代は誰もが経験したはず。
「砂糖菓子の弾丸ではなく実弾が欲しい」とか、
「自分の人生の障害となるもへの憎悪」とか、
今思うと、「若いなぁ~、苦いなぁ~」と思うんですが
当時はそんな中、必死だったんですよね。

「砂糖菓子~」の最後の方で担任が
「生き抜けば大人になれたのに、だけどなぁ
お前には生き抜く気、あったのかよ??」と呻きます。
この台詞、すっごいぐっときました。

あの頃はホント、「生き抜く」って感じだったなぁ。
勿論今思うと能天気な時間を過ごしてはいたんですが、
ちょっとしたきっかけで友人が敵になったり、
憎悪の対象が変わったり・・・。

校内暴力もない田舎の中学だったけど、
それなりの子はいて、街中から天候してきた
すごい可愛らしい子が気付くとそれなりの方達の
仲間になり、それなりの事をされてたり・・・
良い・悪い、懐かしい・思い出したくない
全ての感情がごちゃまぜになったあの時代でしたね。

ちなみにどちらもかなり、スプラッタ(;^^)ですので、
そういう系が弱い方にはお勧めできません。


にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへブログランキング・にほんブログ村へ

|

« 真夜中のパン屋さん1&2 大沼紀子 | Main | 常野物語シリーズ 恩田陸 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

Comments

私はスポーツをやっていたので、10代は選手で没頭していた時でした。
でもスポーツの成績ばかり気になり、家族にはかなりわがまま言っていたような…(反省)
10代って何にもパワーいっぱいでいられる貴重な時期じゃないかなと思います。
…戻ってみたい(笑)

Posted by: 麻能 | August 16, 2012 at 10:38 PM

10代真っ只中の子供が2名うちにいるのですが心の中は親にも・・・

図書館戦争、ようやく借りられました。
かなりゴチャゴチャな感じもするけど楽しかったです。

Posted by: ジャランこ | August 16, 2012 at 09:16 PM

This is very interesting, You're a very skilled blogger. I've joined your feed and look forward to seeking more of your great post. Also, I've shared your web site in my social networks!

Posted by: michael michael kors | August 16, 2012 at 07:01 PM

お久しぶりです。
夏旅から戻ってきました^^
旅のお供は、宮部みゆきの「長い長い殺人」など。
お財布が語りをつとめる、珍しい小説でした。

Posted by: butaneko | August 16, 2012 at 04:44 PM

そうそう、最近「今」から話が始まり、「過去」へ戻るという本多いですよね。
そして過程が知りたくて読んじゃうってあります。

Posted by: nanamama | August 16, 2012 at 11:04 AM

10代 遠い昔です。

Posted by: オサムシ | August 16, 2012 at 06:12 AM

The comments to this entry are closed.

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/73907/55114486

Listed below are links to weblogs that reference 桜庭一樹の原点 砂糖菓子の弾丸~&少女には~:

« 真夜中のパン屋さん1&2 大沼紀子 | Main | 常野物語シリーズ 恩田陸 »