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死ねばいいのに 京極夏彦

すんごい題名の本だなぁ、さすが京極さん、の
「死ねばいいのに」 京極夏彦
  読了です。

死んだ女のことを教えてくれないか―。
無礼な男が突然現われ、私に尋ねる。
私は一体、彼女の何を知っていたというのだろう。

問いかけられた言葉に、暴かれる嘘、晒け出される業、
浮かび上がる剥き出しの真実…。
人は何のために生きるのか。
この世に不思議なことなど何もない。
ただ一つあるとすれば、それは―。
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若い男(しかもイマドキの礼儀も知らない、
感情も表さない、普段ならお近づきに絶対ならない)
がやってきて聞く。
「彼女と親しかったんでしょ?」

親しかった?いやいや仕事だけのつきあいさ。
親しかった?いやいや大嫌いだったわよ。
親しかった?いやいや出てってから会ってないわよ。

無礼な男が訪ねても、彼らが語るは自分の事。
死んだ彼女への追悼も同情も想いもない。
自分の不幸を嘆き、相手の幸せをねたむ。
そんな彼らに男は言う「じゃぁ死ねばいいのに」と。

いやぁ、ゾクッときました。
実は最初読み始めて、無礼な男にイライライライラ・・・。
声をかけられた人たちに同情してました。
ところが、全然亡くなった人が見えてこない。
途中から、「あ、こういう章立てなのか」と割り切って
そこからは「次へ次へ」と頁を繰ったものです。

そして後半クライマックスに「そうくるか?!」
最後の最後に「だからこれなのか」と納得。
ある意味、彼女は幸せだったんだろうなぁ、と
皮肉な気分になる一方、京極さんの文才に脱帽。

友人が好きなんですよね、京極さん。
私は映画では「姑獲鳥の夏(うぶめのなつ)」と、
「魍魎の匣(もうりょうのはこ)」を見て、
「姑獲鳥の夏(うぶめのなつ)」は小説も読んだんです。
でもど~~~~~も、好きになれなくて。

ところが、「本嫌い~」と言う友人が「京極さんは読む」と。
彼女にそう言わしめる京極さんの魅力を知りたくて、
比較的薄めのこれを選んでみたんですよね。
なんか分かった気がします(^o^)

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先日さんまのほんまでっかTVで
「『死にたくない』と思う人ほど、ストレスがたまりやすく、
長生きしない」との意見がありました。
一方、「死んでも良いか」と言っている人の方が
実は長生きなんだ」そうです。  (池田先生談)

まぁ老年期をどう迎えるか?というテーマでの発言で、
今回の作品とは微妙に違うんですが、
なんか似たようなフレーズだったのでつい書きました。

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Comments

凄いタイトルですね。
最近ボソッと呟く人が多いような…(苦笑)

Posted by: 麻能 | July 08, 2012 at 11:39 PM

本当に凄いタイトルですね。
学校図書館には蔵書があるのかな?

Posted by: nanamama | July 08, 2012 at 11:22 PM

ほんとすごいタイトルですね。
ほんまでっかの私も見ました。
老年期になって今までの人生にある程度満足している人はそう思えるんでしょうね。

Posted by: もも | July 08, 2012 at 10:31 PM

題名はちょっとこわいですが、
内容はよさそうですね。

Posted by: akiko21 | July 08, 2012 at 10:20 PM

図書館にありました。なんでだろ?文庫本ではないからかしら・・

Posted by: セイレーン | July 08, 2012 at 11:11 AM

タイトル すごいですね。

Posted by: オサムシ | July 08, 2012 at 09:53 AM

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