« 下町ロケット 池井戸 潤 | Main | 2012年本屋大賞ノミネート作2 ユリゴコロ 沼田まほかる »

2012年本屋大賞ノミネート作1 人質の朗読会 小川洋子

さて、今の時期、ハワイ旅行記をお送りしていますが、
同行したジャズさんがなんと7連勤?!とのこと。
旅行記も1人だけ先走ってもナンなので(;^^)、
今週はお休みして、本blogとさせて頂きます♪

===============================================

先般、「本屋大賞」についてひとくさり述べさせて頂きましが、
2012年の受賞作品が先日決まったそうですね。
大賞は『舟を編む』著/三浦しをん(光文社)氏 だそうです。

で、ノミネート作品のうち、
偉大なる、しゅららぼん』著/万城目学(集英社)
ジェノサイド』著/高野和明(角川書店)
ビブリア古書堂の事件手帖 
―栞子さんと奇妙な客人たち』著/三上延(アスキー・メディアワークス)

の3作は既に読み終わりってましたので、それ以外の
7冊を読んでいこう!と図書館へ一斉に予約を入れました。
(え~っと、2月初め位の話だったかな;^^)
で、順番にご紹介させて頂きます。

『人質の朗読会』著/小川洋子(中央公論新社)
  読了です。

遠く隔絶された場所から、彼らの声は届いた。
紙をめくる音、咳払い、慎み深い拍手で朗読会が始まる。
祈りにも似たその行為に耳を澄ませるのは・・・。
しみじみと深く胸を打つ8編のお話。
============================================

冒頭にあるニュースが入ります。
そのニュースは地球の裏側のなじみの無い国から発信。
W旅行社が企画したツアー参加者7人と添乗員、運転手。
9人が乗ったバスが襲撃され、運転手以外の8人が誘拐。
3ヶ月を経過したところで、もたらされた悲劇・・・。

と言う事を踏まえて8編のお話が語られていきます。
8編のお話、は人質となった8人が1人1話ずつ考えた
朗読会。
その模様は特殊部隊によって盗聴、テープに録音され
遺族へと渡された。
後にその存在が明らかになるラジオ番組で放送された・・・。

さらっと、あくまでもさらっと背景が綴られていきます。
そして、次に始まる8編を読んでいくうちに夢中になり・・・。
話の最後に「作家・42歳・男性/連載小説の為の取材旅行中」
「貿易会社社員・59歳・女性/姪の結婚式出席の為旅行中」
と言う風に朗読者の紹介がされます。

それを見ていた時、「あ、この話をしている人たちは
もういないんだな」とその現実に気付き、ちょっとうるっときて
なぜか自分が途方に暮れている事に気付きました。

ヘンな感情をもてあましつつ最後まで一気読み。
あ、最後には特殊部隊の隊員(彼らの朗読会を聞き、
テープを託してくれた人)の朗読も1話入っています。

日本語のリズム・・・音楽ほどのうねりはなく、
小鳥のさえずりよりも抑制が利き、唇も舌も使わず
ただ喉の奥からそっと息を吐き出しているだけのように聞こえる。
彼らの語りは小川のせせらぎを思い出させた・・・。

そっかぁ、日本語って外国の方がどんな風に聞くのか
一端が見えた気がします。
(もちろん、話し言葉と朗読会はまた違う印象ですけどね)

8編の物語の内容より、彼らに訪れた悲劇、遺族の想い、
特殊部隊隊員の日本への憧憬、などに焦点がうつり、
不思議な後味を残してくれた作品でした。

|

« 下町ロケット 池井戸 潤 | Main | 2012年本屋大賞ノミネート作2 ユリゴコロ 沼田まほかる »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

Comments

あら、私の今回の記事は小川洋子さんでした。
本屋大賞・・・漫画大賞の作品はいくつか読んでます。
子供か!?

Posted by: kovac | May 22, 2012 at 10:21 PM

私も最近病院通いのお陰で、本を読むようになりました。(総合病院の待ち時間は長くて…)
ハワイの続きも楽しみにしています。
いつかまた行きたいなぁと思いながら拝見させて頂いています!

Posted by: 麻能 | May 21, 2012 at 11:25 PM

今は、村上龍氏の対談本を読んでます。
案外に作家さん同士の対談本、結構面白いですよね。

Posted by: ツボ | May 21, 2012 at 10:57 PM

ジェノサイド・・読み始めましたが・・ああ 間に合わない^^;

Posted by: セイレーン | May 21, 2012 at 10:32 PM

すいません(つд`)
なんとか7連勤終わりましたぁ。
1日だけupしたので、また再開出来ると思います。

Posted by: ジャズ | May 21, 2012 at 09:26 PM

日本語って本当にどう聞こえるのだろうと思ったことあります。

県庁おもてなし課、むまだ最初の方しか読んでませんが、面白いですね。
明日読むのが楽しみです。

Posted by: nanamama | May 21, 2012 at 09:21 PM

日本語の聞こえ方、芸術的に表現してますね。
会社の韓国人は、「強弱がなく、口の中で
もごもごしてるので、聞き取りが難しい」
などと酷評してますが(^_^;)

私に言わせれば、韓国語は怒ってるみたいに
聞こえるし、中国語は猫が鳴いてるみたいに
聞こえます(^_^;)

Posted by: butaneko | May 21, 2012 at 09:08 PM

日本語ってそんな風に聞こえるんですね。
怒ってるように聞こえる中国語よりはいいかも?w

Posted by: もも | May 21, 2012 at 10:04 AM

本 全然 読めてないです。

Posted by: オサムシ | May 21, 2012 at 06:47 AM

The comments to this entry are closed.

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/73907/54658193

Listed below are links to weblogs that reference 2012年本屋大賞ノミネート作1 人質の朗読会 小川洋子:

« 下町ロケット 池井戸 潤 | Main | 2012年本屋大賞ノミネート作2 ユリゴコロ 沼田まほかる »