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『パフューム ある人殺しの物語』

070316すごい映画を観てきました。『パフューム ある人殺しの物語(Perfume: The Story of a Murderer)』です。「時間があったら行こう」程度だったんですが、いや観て良かったっす。これは映画館で観るべき映画だな~とつくづく思いました。

話はね、あちこちのサイトにあらすじが載っているのでそちらを観ていただければ、と思うんですが、

天性の嗅覚を持った不幸な男、ジャンが主人公。彼は惹かれた匂い(ある若い女性の体臭)を保管したい、その一心で、香水店へ弟子入り。そこで蒸留法による匂いの抽出を覚えるが、それは完全な方法ではなかった。香水の街に旅立った彼はそこで脂で匂いを抽出する方法を覚える。
まず、街の娼婦。彼女から抽出した匂いに満足した彼は、美しく若い娘から更に匂いを抽出、最後に街一番の美女から抽出した匂いで彼の香水は完成した・・・。

残酷で醜悪、美しくて、切ない、相反する感情が入り乱れる作品です。やっている事は残虐なんだけど、なぜかそれが正当化されているような気になってきて、「絶対こんな変態に共感できない」→「どんな匂いなんだろう」→「嗅ぎたい!」と思っていました。
ま、匂いの抽出法が当初予想した「残虐・スプラッタ」ではなく、スマートなやり方だったので、不快感・嫌悪感を覚えなかっただけかもしれないけど。

彼は匂いを表現する為に言葉を覚えたような人なので、人をうまく説得する、とか社交的、と言った言葉の使い方ができないんですね。(ま、それが物語の根源にある「愛情の欠乏」とつながっているんだけど)
だから、そういう能力があったなら、時間はかかるけど誰一人傷つけることなく、香水はできあがった気もするし、
ま、でももしあったら、そこまで匂いに固執しなかったかもしれないし・・・。

ハンニバル博士の美学とはちょっと路線が違うんですが、似た感じ。
これに共感できる、って事はどこかゆがんでいる部分が私にはあるのかな?とちょっと不安になります。
観ていて背筋が( ((-。-) ))ブルブル... っとしますし、好き嫌いがはっきり分かれるし、賛否両論わきあがって当然だし・・・。常識・社会と言った足かせ、「これらから開放されたい」と思っている人は賛成、「特に思わない、考えたことない」人は反対、って感じかな?

TVCMでやっているシーンを「ポルノか芸術か?」と論じている週刊誌ありますけど、愚問ですね。
どっちだっていいのよ!彼の香水を表現する為のシーンであって、あれをど~だこ~だ、と論じる方がくだらない!
彼はあれで命が助かった訳だけど、その後のホントのラストシーン、の方がびっくりですよ。

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