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『戦場のアリア』

Joyeux_noel本日は映画の日、ではないのだが、ポイントがたまり、タダで映画が観られるので行ってみた。『戦場のアリア-Joyeux Noel-』だ。1日の映画の日でもなく、水曜日のレディスディでもないので、映画館は空いていた。1列誰もいない列の真ん中で鑑賞できた。
良かった~。昔、1914年の第一次大戦下。フランス・スコットランド連合軍と、ドイツ軍がフランス・アルザス地方で闘っている前線。招集されたもの・志願したものが死への恐怖と立ち向かいながら。
クリスマスイブの夜。ドイツ軍には(酔狂にも)10万本のクリスマス・ツリーが届けられる。スコットランド軍は差し入れとバグパイプが届けらる。フランス軍にはシャンパンの差し入れ。
スコットランド軍がバグパイプの音色と共に故郷を懐かしむ歌を歌うと、続いてドイツ軍のテノール歌手がツリーを手に歌う。そして、彼が中間地点に立つと、スコットランド軍からは大きな拍手が。
互いに敵対する者たちが、これをきっかけに、クリスマス・イブの休戦を約束。互いの差し入れを交換し、交流する。
だから彼らは互いに殺しあえない。ドイツ軍が「うちから10分後に砲撃が来る」と言えば、全員がドイツ軍の塹壕に逃げ、「今度はお返しにうちが砲撃するだろう」と全員でフランス・スコットランド軍の塹壕に逃げる。
猫1匹、「うちのだ」「いやうちの猫さ」と言い合う彼ら。サッカーで交流する彼ら。
結局彼らの事は上に知られ、解散・バラバラになってしまう。でも、彼らは何時の日か果たされるであろう約束を心の糧に生きていこうとする。
兄を殺されたスコットランドの若者は「兄を殺した敵と仲良く出来ない」と1人打ち解けることがない。教区の信者を案じて前線に出た神父は「ドイツが悪い」と洗脳するように唱える司祭に疑いをもつ。ドイツ軍の服を借りて1時間の我が家に帰り、母親とコーヒーを飲むフランス人。彼はフランス軍中尉の奥さんの出産を告げて殺されてしまう。
泣けます。「敵を殺せ」と言う教えられた憎悪ではなく、個人対個人、相手を同じ人間として認め合ったからこそ生まれる感情に感動する。戦争なんかしたくない。誰のためなのか、何のためかわからない。だって目の前にいる彼らは自分たちと同じ人間なんだ。 そんな彼らの叫びが聞こえてくる映画。
昔の話だし、つくりも素朴。でもだからこそじ~んときます。

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