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『ホテル・ルワンダ』

TS2A0220そして2本目は『ホテル・ルワンダ』1994年アフリカ・ルワンダでたった100日の間で100万人の人が殺されるいう事件が起きた。その最中、たった1人で1200人を救った「アフリカのシンドラー」と呼ばれた男性の物語である。
ルワンダには大多数を占める「フツ族」と少数派の「ツチ族」がいる。大国(独他)は少数派の「ツチ族」に政権を任せるが、「フツ族」が反抗し、政権を奪取。民族による内戦が起こり、和平協定を結ぼうとするが、「フツ族」の大統領が暗殺され、一気に「ツチ族憎し」の気が高まり、「フツ族」による「ツチ族」大量虐殺へと発展していった。平和維持軍はいるものの、彼らは銃を撃てない。「平和の維持」しかできないのだ。
平和維持軍や外国人ジャーナリストの憩いの場所である四星ホテルの支配人ポール(フツ族)は穏健派フツ族であり、一目ぼれした奥さんは「ツチ族」だ。「ツチ族」への一掃計画が実施される中、妻を守ろうとするポール。成り行きで自分のホテルに近所の「ツチ族」をかくまい、更に戦火を逃れた「フツ族」をかくまい、ホテルの中は両民族が入り乱れるありさま。
「やがて助けが来る」と思っていたポールに厳しい現実が立ち向かう。「第三世界の出来事」としてこの悲劇を大国ばかりか国連までも黙殺してしまう。外国要人の一斉国外退去。ジャーナリストも赤十字さえも帰ってしまう。残された彼らは「各国にいる友人に最期のお別れの電話をしましょう。そして、彼らが自分たちを恥じて、何か行動を起こしてくれるよう、静かに訴えましょう」と呼びかける。
戦火はますますひどくなり、10セントで仕入れた中国製のナタで滅多切りされた死体が累々と横たわる。ホテルから脱出しようにもタレこみで、「裏切り者のトラックを通すな!」と邪魔されて逃げられない。警官に賄賂を渡し、ホテルを守るにも限界がある。
平和維持軍の誘導で「ツチ族」反乱軍のいる国境線まで何とか逃げた彼らには「難民」としての厳しい生活が待っていて、平和への道はけわしい・・・。

この映画は知人に紹介されて知りました。知った当時は都内でしか上映されておらず「ちょっと遠いよな~」と思っていたんですが、会社近くの映画館のミニシネマ上映が決まり、絶対行きたい、と思ってたんです。
平日の昼間、という時間帯なのに、小さな映画館(114席)が結構埋まってました。クチコミでお客さんが来ているよう。欧米諸国にあこがれて、四星ホテルの支配人にまでなったポールはごくごく平凡な小市民です。家族を大事にし、家族を守る為だけがんばるつもりだったのが、気づいたら1200人もの人の面倒を見る羽目になってしまう。ホテルの威厳を保とうと、スーツ姿でがんばる彼。そんな彼を「ゴキブリ(ツチ族)の手先」とさげすむ部下。平凡な彼でもここまでやったんだ、できるんだ、と思うと涙が出てきちゃいます。
主役のドン・チードル(Don Cheadle)は有名なTVドラマ「ER-Ⅸ」についこの間出演していたんです。パーキンソン病を患いながらも医師の道を志す。数話だけの出演だったのですが、すごく気になる人だったんです。
民族の統一、闘争という難しい背景は分かりません。理解できないし、共感できないからです。それぞれの言い分、主張があるはずで、それをどっちが良し、と誰が判断できるんだろう、と思ってしまうから。でも人が殺されるのだけは許せません。

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