2017年第15回『このミステリーがすごい! 』大賞・優秀賞受賞作

県警外事課 クルス機関 柏木伸介

読了です。

“歩く一人諜報組織"=《クルス機関》の異名を持つ神奈川県警外事課の来栖惟臣(くるすこれおみ)は、 日本に潜入している北朝鮮の工作員が大規模テロを企てているという情報を得る。
違法な囮捜査を駆使して工作員を追う来栖。 一方そのころ、北の関係者と目される者たちが口封じのため次々と暗殺されていた。 暗殺者の名は、呉宗秀(オ・ジョンス)。

日本社会に溶け込み、冷酷に殺戮を重ねる呉だったが、彼の元に謎の女子高生が現れてから、歯車が狂い始め・・・。

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「このミス」も有名になりました。こちらの賞を受賞した作家さんの作品がベストセラーになったり、TVドラマ化や映画化されて。今クール(2018年春期)のドラマにもありますしね。

こちらは大賞ではなく「優秀賞」なんですが、以前紹介した「縁見屋の娘」が同じ年に同じ優秀賞でした。ちなみについ先日TVでやった「がん消滅の罠 完全寛解の謎」がその年の大賞でした。

外事課、と言うと色々小説にもなってますし、ドラマ化にもなってます。
公安警察の中にある外国諜報機関が捜査対象になる部署。日本はスパイ天国、と揶揄されている現状、ロシアに中国、北朝鮮にアメリカと色々な国が登場します。

設定は面白かったんですよ。日本に潜伏する工作員。見た目や喋りはほぼ日本人。そんな彼らが潜り込んだ先はある集団組織。日本人同士で争わせ・・・、なんてのとか、
各国の情報員とのやりとり、時にはギブ&テイク、時には奪い取ろうとする。

うまくいけばシリーズ化できたんでしょうが・・・ちょっと難しいかなぁ(;^^)。
文章が硬いくせにちょっとかっこつけの処があり、キャラクター描写が分かりづらかったかね。こちらの作家さん。まだこの1冊だけなので次が出てから判断しようとは思いますが。

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緑の窓口~樹木トラブル解決します~ 下村敦史

「全ては樹木が語ってくれました」

緑の窓口~樹木トラブル解決します~ 下村敦史

読了です。

新設された「緑の窓口」への異動を言い渡された区役所職員の天野優樹。 えっ…、それって切符を買うところじゃ……。
疑問を抱いたのも束の間、「庭にあるスギの伐採をめぐって家族仲がギスギスしています。なんとかしてください」との依頼が届く。
そう、ここは市民の樹木トラブルを解決する部署だった!

1 スギを診せてください
2 クヌギは噓をつきません
3 モッコクの落とし物です!
4 ソメイヨシノは実は、
5 チャボヒバを前に無力です…
6 全ては、樹木が語ってくれました
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初作家さんです。図書館で見かけて借りてみたんですよね。

「樹木医」をテーマにしたお話です。樹木医って民間資格なんですね。てっきり国家資格になっているのかと思ってました。以前TVで「樹齢百年の桜」を復活させるプロジェクト、ってのをやっていて見たことあってそれを思い出したのもあるんですがね。

区役所に新しく出来た「緑の窓口課」。木に関する相談窓口なんですが、木というより木にかこつけて人間関係のトラブルを相談される。
そこにある事で知り合いになった樹木医の協力の元、トラブル解決に奔走する、って感じ。

各章が樹木に絡めた話になっており、なおかつ「ソメイヨシノは子孫が残せない(→不妊問題)」、「木の移植→臓器移植」というような掛け合わせがあるらしく・・・(あ、これは他の方の感想から気づいたんだけどね;^^)。

軽くさらっと読める本でした。さらっとしすぎて細かいうんちく忘れてます(;^^)。
逆にぎくしゃくした部分が記憶に残っている、って感じですわ。
でも嫌いじゃない。平和な日常、って空気が好きです。

なので「他には」と探してみたら結構色々出されている方だったんですね。
でもどちらかと言うと、ホラーやミステリーしかもバイオレンス系が多いらしい・・・。最近歳とったせいか、そういう系より日常の謎系が好きになりつつあります。
でもまぁ、そのうち時間があったら、と思ってます。

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