とにかくうちに帰ります 津村記久子

屋根の下に行きたい。うちに帰りたい。
給料も今のままでいいし、恋人もできなくていいから、部屋でくつろぎたいんです!部屋でくつろぐためなら、大抵のことはやります。

とにかくうちに帰ります 津村記久子

読了です。

うちに帰りたい。切ないぐらいに、恋をするように、うちに帰りたい―。職場のおじさんに文房具を返してもらえない時。微妙な成績のフィギュアスケート選手を応援する時。そして、豪雨で交通手段を失った日、長い長い橋をわたって家に向かう時。それぞれの瞬間がはらむ悲哀と矜持、小さなぶつかり合いと結びつきを丹念に綴って、働き・悩み・歩き続ける人の共感を呼びさます六篇

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津村紀久子さんという作家さん。初作家さんです。
読書記録サイトで誰かが読んでいて、ぽや~んとしたタイトルを何となく覚えていたんですが、図書館で見かけて借りてみました。

例えば大雨。例えば降雪。例えば強風。
「自然現象には勝てない」とは良く言ったもので、一度起きてしまうと人間の少々の努力などふきとんでしまう自然現象。

通勤して早×年。どんどん通勤時間が長くなっており(会社が勝手に引っ越ししてるので;^^)、それに伴い、ちょっとした自然気象に振り回されております。
電車が遅れる&止まる事でどれだけ気分が落ち込むか。
今は乗り換え2回は必須なので、どこかで少し遅れるとあっという間に遅刻確定になりますし。

千葉は、東京や横浜と違って路線の乗り入れも少なく、「この線が死んだ。はい終わった~」ってなっちゃうのよね。朝にそうなると一日ブルーな気分になるし、帰りにそうなると「とにかくうちに帰りたい」と切実に思うんですよね。

表題の作品、すっごい共感しましたよ~。
普段使う経路が使えない、別経路を使ったがために起こる悲劇。
会社員の方はぜひ読んでみて下さい。共感するはず。

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珈琲店タレーランの事件簿5 岡崎琢磨

いまはただ、ともに生きていこう。何も恐れずに。何も憂えずに。生きよう。

珈琲店タレーランの事件簿5 岡崎琢磨

読了です。

「珈琲店タレーランの事件簿」の最新作が登場!
アオヤマが理想のコーヒーを探し求めるきっかけとなった女性・眞子。11年ぶりに再会した彼女は、どこか悩みを抱えているようだった。 後ろめたさを覚えながらも、アオヤマは眞子とともに珈琲店《タレーラン》を訪れ、女性バリスタ・切間美星に引き合わせるが……。

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この作品もなかなかしびれますな、違う意味で(;^^)。
まだ終わらないのか、と思ってもう5巻ですかぁ。
しかも今回はアオヤマの初恋の人?の登場で何となく2人の関係にも変化が・・・
う~ん、この2人の関係とかどうでもいいや、って思ってしまうのは私だけかしら?

今回は源氏物語がベースです。
懐かしいですね。古典の授業での記憶もありますが、漫画が一番強い記憶かな。
「あさきゆめみし」は面白かったです。
「香合わせ」とか当時の宮廷人は雅(みやび)ですね。

でもなかなか今回もねちっこかった~(;^^)。
初恋の女性、の根暗さも結構度を越してるし、その黒計画をさくさくと暴いていく美星もなかなかねちっこいし。
女性のイヤな部分をフルに使ってる、って感じ。

途中の伏線もその回収の仕方もスマートとは言えなかったかな。
でも5巻まで出ているって事はそれなりに人気があるんでしょうが、
私の苦手な部類の作品ですな。


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