金曜日の本屋さん4 名取佐和子

やばっ、また更新されてなかった~。なので日付を変えて再投稿。

「あなたは私のとって冬のバニラアイスです。」

金曜日の本屋さん4 冬のバニラアイス 名取佐和子


読了です。

読みたい本が見つかる駅ナカ書店“金曜堂”。アルバイト店員の倉井史弥は、すっかり店にも馴染み、日々お客様に寄り添って、業務に励んでいる。
とはいえ、じつは大型書店“知海書房”の御曹司である彼は、将来についていよいよ考えねばならない時期でもあった。
幼い頃に別れた母との再会、イベントごとになぜか浮き沈みする金髪オーナー・ヤスとそれを案じる栖川、南店長への想い…大忙しの冬をこえて、倉井が見つけ出すものは?

1.100万回きたサンタ(100万回生きたねこ)
2.ステップ (スキップ 北村薫
3.銀河タクシーの夜 (銀河鉄道の夜)
4.金曜日の書店員たち (誕生日の子どもたち カポーティ)

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シリーズ最終巻です。最初に紹介したのが2017年8月ですから、結構短期間でしたね。さすがラノベ。
すごい早いスパンで刊行される本って先が気になる読者にはありがたいのですが、作者さんにしてみるとしんどいだろうなぁ、って思う。
それとも「書きたい事であふれてる!」って感じなのかな??

さて、「読みたい本が見つかる」書店。
あ、昨日の記事の問いかけじゃないけど、この店に行けばいいのか(;^^)私。
問題は1冊じゃ物足りない事ですかね~。

大学生のアルバイト、倉井さん。1巻では「へんっ」と頑なだったのに、すっかり魅力にとりつかれてますね。誰の?何の??
そんな彼も、将来、そう就活の時期。自身の父親が経営する大型書店か、それとも別の道か??

そんな彼に試練か、という出来事が。小さい頃別れたきり会ってない母親が突然登場。しっかし、お母さん、海外に住んでた、って・・・んで小説書きたいから出ていったって・・・。破天荒すぎるぜ!

でもまぁなんとか最後には倉井くんも進むべき道がみえてきて、店長との道もなんとなく見えてきて・・・。終わりよければ、ですね。
作中で店長が倉井くんに言います。
『冬のバニラアイスって甘さにやさしさが加わって、それでいて喉ごしがすっきりしているので、私、大好きなんです。』

最後に店長が言います。
『あなたは私のとって冬のバニラアイスです。』

柔らかい素敵な表現ですね。疲れた時、寂しい時に読むのに良いですね。
こちらの作家さん、このシリーズとあと他に1作だけしか読んでないんですが、他にも読んでみようかな、って思います。


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もってけ屋敷と僕の読書日記 三川みり

もってけ屋敷と僕の読書日記 三川みり
  

読了です。

風光明媚な尾道に暮らす中学2年の鈴川有季(すずかわゆうき)は、ある日、奇妙な自動販売機を発見。
100円玉を投入すると、大量の本と、その後ろから老人が現れた。
本に埋もれた屋敷を終活整理する目的で始めたらしい。
しかし、「どんな本にだって、救われたり感動する奴はいる」と熱弁する彼の言葉に有季の人生が動き出す・・・。
少年と、本をこよなく愛する老人との出会いを通して描く友情と恋と家族の物語。

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新潮文庫NEX という2014年8月に始動したレーベルの作品です。
各出版社、ラノベ分野に進出してきているわけで、知らない作家さんの作品もたくさん出ており、新しい発見があるのでは?と借りて読んでいます。

イラストやあらすじで選んでますけどね。

こちらは、坂の途中にある一軒家の前にできた奇妙な自動販売機から話が始まります。
「自動」と書いてますが、いや、中に人います(;^^)。
この家の主人が中にいて、誰かが100円入れると5冊ほどで紐組した本を「持ってけ~」と押し付ける、という・・・。

いやいや、この発想、好きですわ。
今や個人の書籍は当人以外には何の価値もない。古本屋に売っても二束三文、それどころか作家さんの収入にならない古本屋への売却は昨今の書籍市場の衰退を招いてしまう。
ま、自動販売機は良いのか?と聞かれるとそれはそれで困りますけどね(;^^)。

で、自業自得(自分でお金いれちゃったから)とは言え、こんな変なおじさん(老人)に目をつけられちゃった中学生は最初は敬遠していたのに、徐々に本の面白さに目覚め、同じように出来心からお金を入れた他の人とも知り合い、↑の「人生が動き出す」んですよね。

本当に「動き出す」って感じ。それまで何となく過ごしてきた彼が変わっていく様は青春(ここはあえて『アオハル』と言おう)、です。

最近書店などでも表紙をわざと隠して陳列してみたり、してますよね。
これに準じて図書館でやっているところもあるとか。
そうそう、この本もAmazonで見つけてちょっと興味がある。


私に合いそうな本、誰かすすめてくれないかしら?

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