路地裏のあやかしたち―綾櫛横丁加納表具店2&3 行田 尚希

玉響通りにある綾櫛横丁を知っているだろうか。
木製の塀が両脇を囲み、足元は整然と敷き詰められた石畳の道。
ちょっとでこぼこしたその道を奥へと進むと、やがて木戸が見えてくる。
いつものようにその木戸を開けると、時代がかったような古めかしい二階建ての木造建築がある・・・。

路地裏のあやかしたち 綾櫛横丁加納表具店2&3 行田 尚希


読了です。

<2> 鎌鼬(かまいたち)の話/ 座敷童の話/ぬらりひょんの話/ 人間の話
<3>音痴なのにミュージシャンををめざす〈鵺(ぬえ)〉、弁護士として働く〈天邪鬼〉、そして〈雪女〉の蓮華。

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ジャンクフード(ハンバーガー)好きの環さん。洸之介くんは表具師の見習い代として期間限定ものを献上しています。
2巻冒頭では、お花見に。せっかくの花見弁当がハンバーガーで台無しにされては、と一計を案じたり。

2巻で出てくる妖怪は「鎌鼬(かまいたち)」とか「座敷童」とか。3巻の「鵺(ぬえ)」なんか、高校生やっているんですよね。んでデビューすべく50年も頑張ってる(;^^)。
環さんなんか500年ですよ。なのに見た目は25歳。
あやかし、ってのはこういうところが面白い。

洸之介くんは2巻で高校3年生になりました。
3巻はそこから半年。環さんと出会ってから1年半、ってところから始まります。

進路を考えないと、というところですが、実は彼、めちゃ堅実な将来を計画しています。

父親が破天荒な画家さんだったので、母一人が苦労している姿を見ており・・・。
彼の学力で入学が可能で、自宅から通えて、学費もそれほど高くないところ。レベルの高い名門大学ではないけれど就職率もそこそこ、って大学ですね。

ところが、環さんと出会い、表具について学び、いろいろな経験を積んで良い社会勉強をしている洸之介。彼はどの道を選ぶのか??

結構面白い本でした。あやかし、古いもの(表具)、若者の青春模様、といろいろ詰まってますので、お好きな角度から楽しんでみて下さい。

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路地裏のあやかしたち―綾櫛横丁加納表具店 行田 尚希

表具(ひょうぐ)とは
布や紙などを張ることによって仕立てられた巻物、掛軸、屏風、襖、衝立、額、画帖など。または、それらを仕立てること。職業としている人を、表具師(ひょうぐし)という。

路地裏のあやかしたち―綾櫛横丁加納表具店 行田 尚希 2013/2/23

読了です。

高校生の小幡洸之介は、画家である父の作品が夜になると動き出すという怪奇現象に悩まされていた。「そうした事件を解決してくれる場所がある」と耳にして訪ねると、そこはいかにも怪しげな日本家屋。
意を決して中へ入った洸之介が目にしたのは、驚くような光景だった。そして彼は、加納環と名乗る、若く美しい女表具師と出会う。

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これもね、何かの書評で見たんだったかな?それとも文庫本の最後に同じ出版社の他の本を紹介しているページで見かけたのか??
わからないけど「あやかし」という言葉に惹かれて借りてみました。

亡くなった父が残した絵。それが夜になると動き出す、って怖いです。
誰に相談したら良いのかも分からない、途方にくれた時に耳にした噂。
この噂を頼りに、真夜中に向かったのは小路にある屋敷。

真夜中に出かける、って怖い、よね?しかも屋敷で目にしたのは・・・。トラウマになりますよ、うん。

それでも知り合った環さんの協力のもと、父親の絵と対峙する。そこには父の想いが詰まっていた・・・。
それが縁で、父親の絵を「表具」しようと環さんに弟子入りする洸之介。
その屋敷には人ならぬ者、妖狐に狸、猫又に雪女・・・が集っていたのです。

表具、って奥が深い!細かく説明してくれているんですが、読んだときは「なるほど」とわかった気になってますが、細かい名前とかすっかり??です(;^^)。
掛け軸や屏風、ふすまに障子と言った「紙にまつわるあらゆる事」に関わるお仕事なんですよね。

作中では「絵」というものは画家さんの心や想いが詰まっているものが多く、時に念に転じる。
古いものの場合、破損した処からその念が漏れ出て周囲に影響を与える。
仕立直し(表具)する事で、その「気」をコントロールする、というのが表具師のお仕事とされています。

環さんが手がけるのはもっぱらこの「気」が強いもの=あやかし専門。
そんな彼女の処にもちこまれるものと関わるうちに、普通の高校生だった洸之介に変化が・・・というお話です。

全3巻。明日は残り2巻のご紹介です。

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