西洋菓子店プティ・フール 千早茜

女を昂奮させない菓子は菓子じゃない 

西洋菓子店プティ・フール 千早茜 

読了です。

スイーツは誰かの心を不意につかんで
新しい場所へと羽ばたかせるスイッチ。
頑固なじいちゃんと職人肌のパティシエールが営む、
下町の洋菓子店を舞台に繰り広げられる鮮烈な
6つの物語。

グロゼイユ ヴァニーユ カラメル ロゼ ショコラ クレーム

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初作家さんです。2009年初刊行から10作ほどの
作品を上梓されており、こちらは2016年最新作
表紙の色が素敵で目を引いたので、借りてみました。

下町の洋菓子店、って皆同じ懐かしさ。
シュークリームがスワンの形をしていたり、
ショートケーキは真っ赤な苺、
モンブランも王道だし、アップルパイも必ずある。

そんなお店で働く亜記。お店に来る夫の不倫に
悩む摂食障害の女性や、昔の職場の後輩に
片思いをしているネイリストのミナ、
亜記と長いつきあいの婚約者、などが語る
想いが綴られています。

傍から見ると凛として、好きな道を着実に歩み
夢を実現させようとしている亜記。
ところが当の本人も迷い迷って・・・と言うお話。

淡々と書いているようで、ちょっとエロかったり、
残酷だったり、う~ん、ジャンル分けが難しい。
でもあまり甘いもの好きじゃない私でさえ、
「あ~洋菓子屋さん行きたいかも」って思わせる
ケーキのオンパレードは良いですね~。

一番好きなのはじいちゃんだなぁ。
頑固な下町のじいちゃん。でも技術は頭だけでは
なく、体に染み付いている職人肌。
こういう人がそばにいるって良いなぁ。

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肉小説集 坂木司

肉の部位、で本作っちゃいました♪な
肉小説集 坂木司


読了です。

・豚足×会社を辞めて武闘派として生きる元サラリーマン。
・ロースカツ×結婚の許しを得るべくお父さんに挑むデザイナー。
・角煮×母親に嫌気がさし、憧れの家庭を妄想する中学生。
・ポークカレー×加齢による衰えを感じはじめた中年会社員。
・豚ヒレ肉のトマトソース煮込みピザ風×片思いの彼女に猛アタックを試みる大学生。
・生ハム×同じ塾に通う女の子が気になる偏食小学生。

肉×男で駄目な味。おいしくてくせになる、絶品の「肉小説」

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さて、部位はこちら↓

201607_meat

1.足 2.Loin 3.Belly ・・・と表されてます。
どれもこれも「ありえねぇ~」って思わず言いたくなる
ぶっとんだ方ばかり、です。

ポークカレー、なんかは、中年会社員の悲哀が
結構ズキッときましたわ。歯の間に物が挟まる、とか(;^^)。
モツが食いきれなくて、つい口から出ちゃった、とか(;^^)
いたたまれないけど、「分かる」って思うのは、歳だから?

生ハムもね~、あのおいしさって大人になってから
わかりました。それまではただ塩辛いだけじゃん、みたいな。
それが今じゃモッツァレラチーズとあわせたら最高!よね。

豚足も好きですよ♪あれ苦手な人多いじゃないですか?
我が家はなぜか、父親が好きで小さい頃から普通に
食卓にあがってたせいで、嫌悪感とかないし。

と、「肉の部位」ってエピソードあるもんですね。
小説を読んで「そんなトラウマがあるのか」と同情したり
分かる分かる、と共感したり、で楽しめました。
「毒」感はそんなにありませんので、楽しんで下さいね。

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